「く……んぅ……」
「姫、そんなに動いちゃダメだって」
「そんなコト言っても……んン……ンンっ!」
「んー、ここかな?」
「あぅ! そ、そこはそんなにしちゃダメっ」
「でも気持ちいいでしょ?」
「…………(コクン)」
茜色に染まった竜宮で姫と二人きり、どうしてこんな状況になっているかというと……。
放課後、数日ぶりに竜宮を訪れたところまで時間は遡る。

「こんちゃー」
「……(トン、トン、トン)」
(姫が机を指で叩いてる……うわ、危険度4★★★★だ!)
「さ、さよな「待ちなさい!!」
「あう」
「対馬クン、来たばかりでどこへ行こうっていうの?」
「ちょ、ちょっと急用を思い出しまして」
「へえー帰宅部でバイトもしていない対馬クンが急がしいとはねぇ。
 ああ、だから最近、ちっとも竜宮にも顔を出さないのかしら。
 学校にいる間も、館長と祈先生の授業以外はずっと寝ているし」
「そ、それはその……」
「無理矢理起こそうとしたら、スバル君達に邪魔されたし。
 ホント、対馬クンはいい友達をもって幸せ者ねー」
い、言えない。ここ数日はボトルシップ作りが佳境に入っていたから、
スバル達に学校では必要最低限しか起きずに済むよう協力してもらっていたなんて。


「それで? 今日は挨拶だけして帰ろうと?」
「い、いやだな、そんなことないよ。急用は俺の勘違いだった、うん」
「あらそうなの?」
「しばらく手伝えなかった分、今日はバリバリ仕事するよ!」
「多忙な対馬クンにそんなコトしてもらえるなんて悪いわー。
 でも、今日の仕事は『私一人だけで』もう終わらせちゃったのよ」
「そ、そうなんだ。力になれなくてゴメン」
「謝るくらいなら、最初から嘘なんかつかない!!」
「はい……」
「全く!」
「そ、そうだ! じゃあ、頑張った姫に何かご褒美でもあげようか?」
「ご褒美?」
「うん、俺にできることなら何でもいいよ」
「対馬クンに何でもって言われてもね」
「まあそう言わずに。そうだ、膝枕して耳掻きなんてどう?」
「…………対馬クンのスケベ」
「な、なんでさ!?」
「人の顔を股間に押し付けて、さらに私の穴を奥の奥まで犯そうだなんて」
「えええ!?」
「対馬クン、エロスは程々にね♪」
「違う違うって! エロスなんて考えてないよ!」
「フフ、どうかしら」
「ホントだってー!」


「えーと、そ、それじゃあ対馬クン、気分転換にポーカーでもどう?」
「ポーカー?」
「『負けた人は勝った人の言うことを何でもきく』。霧夜ルールのポーカーね」
「こらこら姫、女性が簡単に何でも言うこときくなんて言っちゃダメだ」
「そう言う対馬クンだってさっき言っていたじゃない」
「俺は男だからいいの。でも姫は「あーもう、つべこべ言わない!」
「やるの?やらないの? 『漢』らしくハッキリしなさい」
「そこまで言うなら……わかった。やってやるぜ!」
「フフ、やっとらしくなってきたわね。それじゃあ、勝負よ!」

「俺は1枚チェンジ。姫は?」
「私はこのままでいいわ」
「強気はいいけど、カードを伏せたまま、確認もしないでいいの?」
「対馬クン相手じゃ、ちょうどいいハンデでしょ」
「その言葉、あとで後悔しても知らないぜ?」
「フフ、せっかくだから、さらにハンデをあげるわ」
そう言って姫は、配られたまま手付かずで伏せられていた5枚のカードのうち
4枚を表にしていった。
「フォ、フォーカード!? しかもK(キング)っていうのが、なんとも姫らしい……」
「どうする対馬クン? 今、降りるなら罰ゲームは軽くしてあげるかもしれないわよ」
「っていうことは、しないかもしれないんだよね」
「もっちろん。わかっているじゃない」
「確かに姫は強運の持ち主だけど、ここは勝負だ!」
「それじゃあ、ショーダウン!」


「悪いな姫、俺はストレートフラッシュだぜ!」
「あら、やるわね対馬クン。でもこのゲーム、私の勝ちよ」
「え? いくらあと1枚伏せたカードがあるとはいっても、
 そこから逆転できる手はないでしょ?」
「甘い! 山陽堂の特製はちみつ練乳ワッフルより甘いわ。私の手は……」

「Kのファイブカードよ!」

「最後の1枚がジョーカー!?
 ちょっと姫、ポーカーでジョーカー使うのは反則だろっ」
「反則じゃありませーん。ゲームの前に言ったでしょ、『霧夜ルール』だって」
「『霧夜ルール』は『負けた人は勝った人の言うことを何でもきく』でしょ?」
「それは罰ゲーム。『霧夜ルール』はジョーカー有りのポーカーってコトよ」
「そんな無茶苦茶な!」
「ちゃんと確認しなかった方が悪いんですー。
 私は、気を抜いたらいつ足元をすくわれるかわからない世界で頂点に立つために、
 どんなコトでも知恵を振り絞って挑んでいるだけよ」
「姫のは知恵は知恵でも悪知恵のような気がするけど……」
「はいはい、負け犬の遠吠えはみっともないわよ」


「ハァ……わかったよ、約束だからね。どんな罰ゲームでもどうぞ」
「そ、それじゃあ…………膝枕して耳掻きして」
「え?」
「ほら、ボケっとしていないで、そこのソファに座る!」
「は、はいっ」
「それで私はここに寝転がって、と。
 それじゃあ、対馬クン、優しくし・て・ね♪」
「ふひゃあああ! ひ、姫、お尻触らないでよ!」
「うふふ……対馬クンのお尻もなかなかいい感触ねー。
 胸もいいけど、たまにはお尻もいいかも。新境地に目覚めそうだわ」
「ほ、ほら、手元が狂うからね? おとなしくしてね?」
「はーい」
「それじゃ、いくよ?」
「あ! どんどん……入って、くる……」

「ふーっ」
「あぅ!」
「はい、それじゃ今度は逆の耳ねー」
「はーい」
「……ところで姫、なんでこれが罰ゲームなの?」
「な、何よ、文句でもあるの!」
「いや別に文句はないけど。最初に言ったときは断ったでしょ」
「あれはその、つ、対馬クンがエロスマンだからよ!」
「ふーん。あのさ、俺に甘えたいのなら、いつでも言ってよ」
「だ、誰が誰に甘えたいっていうのよ、自惚れないでよね!!」
「はううっ! だ、だからお尻はダメだってば!」


(作者・名無しさん[2005/12/22])

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル