姫と佐藤さんが帰ってから、俺はボトルシップの死を悼んでいた。
「うおおぉぉぉっ!!!」
俺は叫んだ。虚しい……。寝よう。

「あ、エリー。私、忘れ物したから対馬君の家に行って来るから!」
「忘れ物? 何を忘れたの?」
「ん、ちょっとね」
「そう? それじゃあこの辺でバイバイー!」
「じゃあね。エリー」

(大事な忘れ物…♪)

「対馬君! 対馬君!」
「ん……? 佐藤さん?」
どうやら夢を見てるようだ。佐藤さんは姫と一緒に帰ったはずだし。
「んもう! 起きてよ」
グイッと背中を起こされた。佐藤さんの顔がぼんやり見える。
「対馬君、おとといの約束覚えてるよね?」
「おととい…?」
はて? おととい? ああ野球の時か。
「私、二塁打打ったよ?」
二塁打? あ〜打ってたな。
「祈先生が二塁打打ったら、その…あの〜」
ポッと顔を赤くする佐藤さん。祈先生? ……あ。
『二塁打打ったらディープキス』
そういえば。まさか…
「プレゼント頂戴…♪」
まさか俺に…? まあいいか。夢だし。パックンチョ。佐藤さんは一気に舌を滑り込ませてきた。
俺の頭の中はボーっとして何がなんだか分からなくなった。


「う〜ん…」
起きてみるとなんかだるかった。
「おわっ!?」
何故か俺は素っ裸で寝ていたのだ。
あとなんかシーツが新しくなってる…。
「レオー。調子はどうだー?」
乙女さんが帰ってきた。もう部屋に入ってるし。
「……」
乙女さんが固まってる。そういえば裸のままだった。
蹴られるっ。と思ったが乙女さんは黙って出て行った。
あ……。やべっ。ちょっといい夢見ちまったからかな。

「あんなに大きいのか……」

ちょっと気まずい夕食となった。


次の日。
「おはよー。エリー」
「おはよー。よっぴー。あれ?」
「どうしたの?」
「なんかよっぴーが大人っぽくなったていうか…。昨日会ったのに」
「ちょっと良い物食べたからねー」
「美容食?」
「まあそんなとこ♪」
「ふーん」
あまり気にしないエリカだった。


今日顔を会わせた佐藤さんは俺に対する視線が何か違ってた気がする。

おわり


(作者・KENZ-C氏[2005/12/04])

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