ある麗らかな日差しの午後。二人の男女が浜辺を駈けていた・・・。

「あはは〜、待ってよリンダ〜☆」
「うふふ、こっちよジョー、ワタシを捕まえてごらんなさ〜い♪」
ハシッ!(←抱きつく効果音

「ほ〜ら捕まえたよ、俺の子猫ちゃん☆」
「あん、ジョーったら♪」

ザザーン・・・ザザーァァァ・・・ン・・・・・(←波の音

「リンダ・・・」輝く瞳。
「ジョー・・・・・」甘くなる空気。
『コフー・・・コフーゥ・・・・・・・』うなるマスク。
・・・マスク??
「「はっ!?」」
鼻息荒い方向へと、思わず二人は振り返る。
額に“HUKAHIRE”と書かれたマスクを被る変態が、
コーナーポスト(!?)から見下ろしていた。
『ほぉぉぉおおおっ!!』
突如‘それ’は奇声を発して襲い掛かる!!ジャンピング・ニー!!
「うぴょっ!?」
「キャー!ジョォー!!」
『ひょぉぉぉっ!!』ムーンサルト殺法!
「おふしっ!」
「いやージョォ!緑色の液体出さないでぇ!!」
『ところかまわずイチャつくバカップルどもぉぉ!
モテない男の味方、フカヒレマスクが成敗じゃぁ!!』

かくして、悪のアベックは滅び去ったのである!
ありがとうフカヒレマスク。ありがとう正義の味方!!
嗚呼、モテないブ男達に幸あれ!!!


「フカヒレマスク・・・立派な男だべ!」
「ああ、モテない男の最後の希望だ!!!」
イガグリが漢泣きし、イエヤスが咆哮する。
「おーい、みんなぁー」
小走りにやってくる男が一人、フカヒレだ。
「フカヒレ、どこさ行ってた?フカヒレマスクが大活躍してだに」
呆れ顔で言うイガグリ。フカヒレは爽やかに、
「へー、フカヒレマスク?そりゃ見たかったなぁ」
てへへ、と笑うだけだった。


そして今日もまた、苦しい戦いが終わった・・・。
だが、いまだに悪のバカップルが滅び去った訳ではない・・・・。
もてない男達のために、明日も戦え、鮫氷 新一。
いや、フカヒレマスク!!!


そんな(バカ)話が別次元で繰り広げられているころ。
生徒会室でもまた、激しいバトルっぽいものが行われていた。


「おぉーいココナッツ。茶ぁ入れろや」
「自分でやれカニ味噌」
「あ?せんぱいめーれーだ黙って聞いとけタコスが」
「先輩?・・・・フッ」
「な、テメェ鼻で笑ったなこのヤロー!」
「・・・・ふっ」
「あー!また、また鼻で笑いやがったこのココナッツ!」
「それしか言うこと無いのかカニ味噌」
「・・・・・おいココナッツ。テメェ、ヨモツヒラサカって知ってっか」
「漢字分からないくせに無理矢理使うなカニ味噌」
「し、知ってる!知ってるモンね!!」
「ほぉ。じゃあこの紙に書いてみろ」
「・・・う、くぅ」

カキカキカキ・・・(←書いてる

世持津日裸坂(ヨモツヒラサカ、と読みます)

「どーよ」(←何故か得意げ)
「・・・・・プ」
「プ!?‘フ’から侮辱感up!?
てめー何パッチあててバージョンアップさせてやがる!!!」
「馬鹿だなお前。知らない漢字なら素直に知らないと言えば許してやったのに」
「んだとぉ!?じゃ、てめぇ書いてみれよ椰子のミがぁ!!」
「・・・・・プ」

カキカキカキ・・・

黄泉比良坂


「う、くぅ・・・!?」
「プ」(←小馬鹿にした笑み)
「うぅ〜・・・姫!これあってんの!?」
「んっとどれどれ?・・・・・ん。合ってる」
「んなぁ!?」
「プ。カニ味噌バカ丸出し」
「こ、このヤロー!上等じゃんか・・・望み通り、
黄泉比良坂に落としてやんぜ!!」
「やだなぁ先輩。冗談じゃないですか」
「――へっ?」
「ほら先輩。落ち着いて下さい。今お茶入れますから」
「お、おぅ」
「――はい、どうぞ“キヌ”先輩」
「おぅありが」ブフゥ(←茶、吹いた)
「どうしましたキヌ先輩。ああ、制服が濡れちゃった
じゃないですかキヌ先輩。はい、これハンカチですキヌ先輩。
火傷に気を付けて下さいキヌ先輩。キヌ先輩?どうしましたキヌ先輩?」
「て、てんめぇぇぇぇぇ・・・・」
「ああそうか、フレンドリーな呼び方を希望するんですね?
―――おキヌちゃん、どうかした?」

「てめぇだけはゼッテェ許さねぇぇぇぇぇ!!!」

平和なのか殺伐としているのか。
いまいち分かりづらいのが彼女達の日常である。

END・・・・・・・・・・・・・かも?


(作者・FspZBvIC0氏[2005/10/22])

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