「……こんなもんか」

玄関前の清掃を終え、曲げていた腰を伸ばす。
見上げれば秋晴れの空。いわし雲……あれ、ひつじ雲だっけ?
まあとにかくいい天気なのだ

このところは久遠寺家も平和なものだ。
ナトセさんが旅に出ている間に
遊撃の俺も庭の手入れにだいぶ慣れてきた。

ナトセさん、どうしてるかなぁ。
帰ってきたら、話したいことが山ほどある。
それに……あのしなやかな体を思う存分……

 イカン、たまってるな俺、
鳩ねえはナトセさんがいない間は自分が、何て言ってくれたけど
さすがにそれは不実すぎるので断った。

 しかし、たまっているのもまた事実。
ナトセさん帰ってきたら、思いっきりロマンチックに口説いてみるか。
と、どんな感じがいいかね。
……普段ロマンチックと縁がないとこういうとき困るな。
ん〜〜〜……

「お前が欲しいいいいい!」

は、イカンつい思いのたけを叫んでしまった!誰もいないからいいけど。
ていうか全然ロマンチックじゃ……

「な……な……!」

げぇっ!?九鬼揚羽!?いつの間に!?


「一度ならず、二度までも……!やはりお前……!」

「いや、これはですね?」

「お前の姉に不覚を取って、修行の旅に出ていたが
 帰ってくるなりのこの熱い告白!
 やはりあのときの拒否は、単なる照れくささからだったのだな!」

「いえ、本気でアレは勘違いでですね?」

「我のハートが真っ赤に萌える!」

萌えるのかよ。ていうか人の話聞いちゃいねー。

「幸せつかめと轟き叫ぶ!」

って何かいつの間に俺の手握ってる!?変なポーズ取ってるし!
どこからかスポットライトまで当たってるし!?

「揚羽!ラ〜〜〜〜ブラブ!」

いやラブラブじゃないんで!
あと手のひらに光弾ためるのやめてください!
ていうか久遠寺家に向かってませんか射線!?

「天驚ぉけ」「侵入者、排除」

ドス

「うぐぁっ!?……ま、またして……も!?(バタッ)」

やれやれ。鳩ねえのおかげで屋敷にハート型の大穴が開くことは避けられたようだ……


(作者・名無しさん[2007/07/23])

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