「ふぅ……たまには温泉も悪くないな。レンと入れないのはちょっと残念だが」

「その分、ご奉仕させていただきますよ森羅様♪」

「ふふふ……ベニ、あまりこのところかまってやれなかったが……
 と、誰か来たようだ。残念だが、少し控えねば、な」

ガラリ

「これ高嶺、そのように走っては危ないぞ!」

パタパタパタ

「大丈夫よ雛乃姉さん、ほらこんなにふわひぃやあぁ!?」

ステーン!

「っ……痛……〜〜〜い……」

「むむっ!?(じーーー)」

「ああ、もう、言わんことではない……
 こ、これ、よそ様の前でそのように股を広げて……!」

「へ?……あ、あわわわわ……
 わ、私としたことが、とんだ失礼をっ……」

「あ、いや……お二人とも毛がないようで、何より」

「は?」

「ああ、いや、そのケガはないようでよろしかったですな、と!」


「おお、ぽえむも来たか。どうだ、ほなみの具合は?」

「ん。だいぶ落ち着いた。すぐによくなると思う。
 雛乃さん、姉さんが心配かけてごめんなさい」

「……失礼だが、お連れに具合の悪い方でも?
 よろしければ医学の心得のある……まあ、道具もあるのだが」

「や、これはご丁寧に痛み入ります。
 何、これと同様、はしゃぎすぎておるだけでしょう。
 どうせすぐにケロリと元に戻ります。
 ほれ、ぽえむも遠慮はいらん。、湯で暖まるが良いぞ」

「うん。失礼します」

(じーーーー)

「……森羅様?」

「……あの、何か」

「ああ、いや、毛がないのはいいことだな、と」

「?……姉さんは、ケガじゃなくて、ただの食べ過ぎなので」

「?ところで、我らもかなりの大所帯ですが
 ひょっとして、もう一組の大人数のお客というのは
 失礼だがあなた方かな?」

「ああ、おそらくそうでしょう。姉妹3人に付き人諸々、お騒がせしております」

「いやいや、お互い賑やかで結構……あとは、若いカップルが同宿でしたな」


ガラリ

(あ、森羅様。噂をすれば、ですよ。そのカップルの女の子)

「あ……どうも……」

「む?(じーーーーーーーーーーーー)」

「……あの……何ですか」

「いや、毛……じゃない……こちらへはどちらから?」

「……松笠です」

「おや、ご近所か。私たちは七浜からです。お連れの男性は、恋人かな?」

「……はぁ……まあ」

『おーい、なごみー!シャンプーあるー?』

「あ、はーい!……いいですかセンパイ、投げますよー」

「ああ、この壁の向こうは男湯なのだな。
 何かこう、心温まるものを見せてもらったところで、そろそろ出るか、ベニ。
 では、我らはこれにて」

**********************************

「なあ、ベニ。森羅様、風呂からあがってからやたら機嫌がいいんだけど
 何かあったのか?」

「……仲間がいるって、わかったからねー」


(作者・名無しさん[2007/07/05])

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