まつかさ開国際パレード
いるか「お姉さま?あの方が例の・・」
冷笑を浮かべた氷の弁護士。その目に映るのは地元学園でもっとも優秀な生徒。
要芽「そうよ。いるか。私が顧問弁護士をやることになった霧夜カンパニーのご令嬢。さすがに堂々としているわね。」
いるか「とてもきれいな人ですね〜。思わず見とれちゃいます〜」
綺麗な金髪、日本人では得られない完璧な体。
要芽(たしかに・・とてもおいしそうな子だわ・・)
いるか(はっ!!お姉さまが神妙な顔を!!・・)
いるか「安心してください!!お姉さま!いるかはどんなときでもお姉さまを・・」
摩周「・・・・・・。」
要芽「どうしたの?摩周君」
いるか(流された!!)
摩周「いっいえ、どこかでお会いしたような気がしたもので・・」
要芽「そうね。霧夜カンパニーともなると摩周財閥に継ぐ大企業・・どこかのパーティーで面識があるのかもしれないわね。」
要芽「まぁ、いいわ。今回の仕事だけれど・・・」
一瞬の興味の後は通常通りの仕事の会話、柊事務所の三人は人ごみを掻き分け仕事場に戻っていった。


数日後
要芽「いるか。アイスミント。」
いるか「はい〜、かしこまりました〜」
いつもの風景のさなかに事務所のドアが開いた。
ガチャリ・・キィ・・
エリカ「失礼します!」
いるか「ああ〜、あなたは〜」
要芽「霧夜エリカ・・」
エリカ「あら、知っていたのね。なら話は早いわ。」
要芽「なんの用件かしら・・あなたの父親のことならなんの心配も要らないわ。私に任せておけば・・」
エリカ「ええ、そうね。氷の異名を持ちいまだ負け知らずの柊要芽弁護士。あなたならお父様が熱を上げるのも無理はないわ。」
歩み寄るエリカ。その態度に苛立ちを込め冷ややかな視線を向ける要芽
要芽「・・・・。何のようかしら?」
エリカ「率直に言うわ。今度の裁判に負けていただきたいの。」
要芽「理由を聞きましょうか?」
エリカ「あの男にはそろそろ落ちていただきたいの。私の野望のために・・」
エリカはあくまで優雅に自分の持つ野望というものを語り始めた。


一通り聞き終えた要芽はさも面白げに肩をおろす。
要芽「なるほど・・。邪魔になれば親でも殺す、か・・」
エリカ「べつにとって食べるわけではないわ。ただ時代は私を必要としているの。あの男の出番はここまでよ。今回の事件はまさにその傾向、それを逃す手はないわ。」
要芽「じゃあ、お聞きするけど私に仕事を依頼するというならそれ相応の報酬というものが必要になるわ。学生のあなたにそれが払えるというの?」
エリカ「そうね。親の七光り・・最も嫌いとする言葉なのだけれど私からは拭いきれない事実よ。」
要芽「・・・・。理解しているようね。ではどうすると?」
エリカ「将来、あなたを私の側近に迎えてあげるわ。私のそばにいれば世界の頂点が見える。その頂点、あなたなら私の横で見ることができる。」
見た目どおり自信満々意そう告げたエリカ。要芽はさらに冷笑を浮かべ、コーヒーカップから手を離した。
要芽「フッ・・いいわね。その考えは嫌いじゃないわ・・でもそんなことじゃこの話を受けることは出来ないわ。」
エリカ「では、どうしろと?」
要芽「賭けをしましょう。」


ベッドに座るエリカ。要芽は下着姿でエリカに詰め寄り、脅すように語り掛ける。
要芽「フフフ・・怖いならやめてもいいのよ?」
エリカ「フッ、冗談!こんなの願ってもないチャンスだわ。」
要芽「そう。ならじっくり耐えてみることね・・。」
そういってエリカの胸に手を伸ばす要芽、以前余裕を辞さないエリカだったがその手が体に触れた瞬間、こみ上げる熱いものを感じずに入られなかった。
エリカ「クッ・・あっ・・」
必死でこらえるエリカ、しかしエリカの首に舌を這わす要芽には次にするべきことを刻々とつづけるだけだった。
エリカ「あっ・・・んんっ・・ああっ!!」
要芽「フフッ、声が出てきているわね。もう降参?」
エリカ「じょ、冗談・・・ま、まだまだよ・・」
エリカ(と、とはいえこれは予想以上に・・対馬君以上・・いや、もしかしたらよっぴー以上かもしれない・・ともかくこれ以上好きにさせるわけにはいかないわ。耐えるだけで頂点なんて狙えないんだから!!)
闘志を奮い立たせ、自らの手を伸ばすエリカ。快楽を打ち払い攻撃に身を投じた。
要芽「なにをっ!?ンッ・・くぅっ!」
要芽(まさかこの私が攻められるなんて・・しかもこの手つき・・ただものじゃない!!こっちも冗談じゃなくなってきたわね。)
互いを弄り合いながら自分を投げ入れることの出来ない快楽。その行為は戦いと言われるまでにおよび、長き時間によって繰り返された。


エリカ「はぁ・・はぁ・・お互い、一回ずつのようね・・」
要芽「はぁ・・先に、イッたのは・・はぁ・・あなたよ・・」
エリカ「速さが勝負じゃないわ。これは賭けなのだから・・」
要芽「そのようね・・」
エリカ「で・・依頼の件は?」
要芽「まだ、首を縦に振るわけにはいかないわね。」
エリカ「ふんっ、結局これがやりたかっただけじゃないの。」
要芽「フフッ、そうね。では本当の条件を言うわ。あなたの能力を試させてもらうわ。」
エリカ「ふーん、ずいぶん単調な結果ね?でも納得いかないわね。私だけが試されるなんて。だってそうでしょ?私だって負けたわけじゃないのだし。」
要芽「・・・・。」
エリカ「・・・・。」
二人の威圧が部屋中にこみ上げ、冷たい風が吹き零れる。
いるか「そこで、対決ですよ〜!!」
要芽&エリカ「対決ぅ!?」
いるか「というわけで、お二人の実力を競おうと思いまぁ〜す。司会は不詳、このいるかがさせてもらいます〜。健太〜みてる〜?お姉ちゃんがんばってるよ〜。」
要芽「カメラなんてないわよ、いるか。それよりはやく内容を決めなさい。」
いるか「はいは〜い、ではこのくじを引いて決めます〜。」
ガサッ・・ゴソッ・・
いるか「最初の競技は勉強です〜。全国模試のテストをお二人に受けてもらい、その点数を競いたいとおもいます〜」
要芽「フッ、なにかとおもえば・・学生程度に負けるとでも?」
エリカ「学生程度だとぉ?冗談じゃないわね、結果で見せてあげるわ!!」
・・試験終了
いるか「では摩周さん、採点よろしくお願します〜」
摩周「・・・・。お二人とも満点です。」
要芽「多少はやるようね・・」
エリカ「ハッ、当然!」
いるか「・・・。で、では次の競技です〜」


いるか「はぅ〜、一向に決まらないです〜お二人ともまったくの互角です〜」
要芽「いるか!はやく次を決めなさい!!」
エリカ「そうよ!いるか!!」
いるか「はぅ〜、声まで同じに聞こえます〜」
いるか「で、では次は・・!!必殺技です〜」
要芽「必殺技・・?そんなものどうしろというの!?」
エリカ「ハッ、いいでしょう。私が見せてあげるわ。」
要芽「なんだと?」
エリカ「お嬢たるものいついかなるときも優雅であるべき!これはその最たるものよ!」
エリカ「くらいなさい!マージ・ジマ・バランガ!!」
ポンッポンッポンッ
いるか「あう〜すごいです〜薔薇です〜薔薇が出てきました〜これはすごすぎです〜」
要芽「クッ・・」
エリカ「どう?認める気になって?これが私の実力よ。この対決、私の勝ちね」


要芽「・・・・。」
一泊の沈黙ののち空虚に手を構え・・
要芽「ペンギン」
一同「・・・・。」
要芽「皇帝ペンギン」
次々と影絵を作っていく要芽。
エリカ「クッ・・あ・・あはははっ・・な、なにそれはっ?氷の弁護士とも人が影絵ですって!?あははっ・・笑わせてくれる!とても滑稽だわ!」
要芽「コガタペンギン」
要芽「キガシラペンギン」
エリカ「いい加減にして頂戴。もう十分だわ。この対決は私の勝ち。私以上の技を出すなんて・・」
要芽「ペ ン ギ ン」
ペンギン「クー」
エリカ「( Д )゜ ゜」
いるか「はうぅ〜ペンギンです〜ペンギンが出てきました〜かわいいです〜これにはいるかちゃんびっくりです〜」
エリカ「そ・・そんなばかな・・生物を出すなんて・・ま、負けた・・」
要芽「フッ・・」
いるか「と、というわけでこの勝負お姉さまの勝ち〜」
エリカ「なんてこと・・このわたしが敗北するなんて・・」
要芽「とにかく依頼の件はキャンセルさせていただくわ。次の裁判を楽しみにしてて頂戴。」
エリカ「くっ!」


裁判後
霧夜「どういうことだ!?柊弁護士!!」
要芽「裁判は勝ちましたが、なにか?」
霧夜「あんな言い回しでは罪を認めているも同じじゃないか!!」
要芽「判決は無罪です。これが私の仕事ですから」
霧夜「世間体というものがあるだろう!!」
要芽「さぁ?私には関係ありません。」
霧夜「くっ!」
学園
よっぴー「大変だねぇ〜エリーのお父さん、新聞でいろいろ書かれてるよ?」
エリカ「まったくだわ・・」
よっぴー「どうしたの?エリー。なんかうれしそうだね?」
エリカ「・・・・。いくわよ!よっぴー!!」
よっぴー「えっ?行くってどこに?」
エリカ「また癖のある仲間を見つけたわ!!」
〜END〜


(作者・ナナシ氏[2005/09/21])

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