俺が柊家に迎えられた日…そして、俺の好きなお姉ちゃんと初めて会った日…
その人は花や動物が大好きで、小さいなりに家の手伝いもする頑張り屋
そして柊家に迎えられた俺に、口下手ながらも優しく声をかけてくれた…
その人の名前は「柊
巴」
思えば、ともねえには昔っから甘えっぱなしだったな…



そういえば昔、一緒に公園で遊んだ時も…

夕方の公園で遊ぶ俺とともねえ
空也「ともえお姉ちゃん、みて!犬!犬!」
巴「うん!かわいいな。首輪が付いてる…迷子かな?…」
空也「おいで、おいで〜!」
犬「ウゥゥッ…ワン!ワン!


空也「……う…うっ…うぁぁぁん…こわいよぉ〜」
ともねえにしがみついて、泣きじゃくる
そんな俺を、ともねえは優しく抱きしめて頭を撫でてくれた
巴「こわくないよ空也。あの子もひとりぼっちでさびしいんだ…
あ、ほら!」
誰かが慌てて駆け寄ってくる。飼い主だろう、犬の名前を呼び抱きしめていた。
飼い主は俺の頭を撫で「怖がらせてゴメンね」と言い犬と一緒に帰っていった。
夕暮れの公園、残ってるのは俺達だけだった。

巴「…空也、私達も帰ろう。ごはんの時間だよ」
空也「ぐすっ…ぐす…」


巴「く、空也…泣かないで、もう大丈夫だから。
あう…ど、どうしよう」泣き止まない俺と、オロオロするともねえ。すると、ともねえが

巴「…そ、そうだ!空也、おんぶしてあげる。
だから一緒に帰ろう」
空也「……(こくん)」
ともねえの背中は暖かかった。細い腕で俺を一緒懸命担いでくれた。
空也「…ぐすっ……ともえお姉ちゃん…」
巴「どうしたの空也?」
空也「……何か…歌って」
巴「う、うん!空也の好きな歌、歌ってあげる」
空也「…ほんと?」
巴「うん、ほんとだよ」
空也「じゃあ、キャンディ戦隊アメレンジャーの歌がいい」


巴「あ、あう…わからない…」
空也「……ぐすっ」
巴「あ、あわわ…空也な、泣かないで!
♪〜♪〜〜〜♪〜〜〜〜♪…」
なぜか「森のくまさん」を歌ってくれるともねえ。
リクエストの曲は歌ってくれなかったけど、その綺麗で優しい歌声は
俺を安心させるには充分だった。
空也「…すー……すー…」
巴「〜♪〜♪♪〜〜〜♪…」
夕日が沈む道に姉弟が重なった影が一つ…
ともねえの歌声は家に着くまで止むことは無かった…
これは、まだ俺もともねえも小さかった頃の平凡でカッコ悪いけど…だけど大切な俺の思い出の一つ……


(作者・名無しさん[2005/09/29])

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