バサァッ
「(お洗濯も終わったし、買い物に行かなくちゃな。)」
ブルンッ・・・ドッドッドッド・・・
「あれ〜、モエ、どこ行くの?」
「あっ、瀬芦里姉さん。これからお買い物に行くんだ。」
「ふーん・・・ねぇモエ、私も付いて行ってあげようか?」
「えっ、瀬芦里姉さんが?」
「私じゃ不満かにゃ?」
「いや、そういうことじゃなくて・・・せっ、瀬芦里姉さんとお出かけするの、久しぶりかなって。」
「そーかそーか、モエはお姉さんとお出かけできてうれしいか。じゃ、すぐに支度するね。」
「うん、待ってる!」
・・・

「あー、やっぱここの商店街に来るんだ。」
「どうして嫌そうな顔してるの?」
「んー、まぁ、いろいろとね。」
「あぅ?」
・・・
「おう!巴ちゃん、今日は何を買って行t・・・あー!金髪の姉ちゃん!」
「えへへへへー、どうも。」
「しっ、知ってるんですか?瀬芦里姉さんの事。」
「なんだい、金髪のねーちゃんは巴ちゃんのお姉さんだったのかい!?知ってるも何も・・・
いや、巴ちゃんにはお世話になってるから、もうやめよう。失われた肉は戻ってこねえしな。」
「えっ、あの・・・」
「モーエ!もう良いって言ってるんだから聞くのは野暮ってもんだよ。」
「あう・・・わ、わかったよ。それじゃあ豚バラ肉を・・・。」
・・・


「なんだかどこのお店行っても、み、みんな瀬芦里姉さんの事知ってるみたいだったね。」
「ま、昔モデルやってたからかなー。有名人のお姉さんを持ってモエは幸せだね。」
「うん、何だか誇らしい気がするよ。」
「モエ。これからさ荷物家に置いて、私と軽いツーリングでもしない?」
「あは、行きたいけどさ、ほら私、まだ家事が残ってるから・・・」
「ダーイジョウブだよ。何のためにクーヤが帰ってきたのか、考えたことある?」
「で、でも、かわいそうだよ。」
「お姉さんが大丈夫って言ってるんだから、大丈夫なの!とりあえず、家に荷物置いてこよう。ね!」
「う、うん・・・。」
・・・

「ずいぶん長くかかったね。荷物置いてくるの。家の中で何かあったの?」
「ご、ごめん。雛乃姉さんと海がテレビゲームやっててさ、がんばれーって、お、応援してたんだ。」
「何だか珍しい組み合わせだね。」
「でも、空也はいなかったよ。家事、大丈夫かな・・・。」
「だから、ダイジョウブだって。ところでさ、いつものあの海岸行かない?人のいないあそこ。」
「うん、いいかもね。行こう、行こう。」
・・・

「やっぱり海はいいにゃー。潮風が気持ちいいよ。」
「相変わらず、人が少ないね。」
「モエは気が付いたかな?ここに来る途中、私たち、タカの目の前通ったんだよ。」
「えっ、本当?私は気が付かなかったよ。」
「本当は轢こうかなぁって思ったけど、流石に死んじゃうからね。やめておいた。」
「轢いたりしたら、高嶺が、可愛そうだよ。」
「だからー、轢いてないって。轢こうとしただけ。」
「あぅ・・・仲良くしようよ。とりあえず、まずは座ろう。」


「ねーモエ、今日は(モエが私の商店街での免罪符として働いてくれたお礼に)
モエの悩みを聞いてあげるよ。」
「えっ・・・悩みなんて・・・ないよ。」
「ほんとかにゃ〜?じゃあさ、いい加減、たまに夜にどこに出かけるのか、
教えてくれてもいいんじゃない?」
「あ、あれは・・・その・・・外に出て、かっ、体を動かしてくるんだよ。」
「ホントに?」
「う、うん。空也もたまに付き合ってくれるし、空也以外にも共通のお友達がいるんだ。
だから、あれが悩みの原因になるとかは・・・無い・・・よ。」
「・・・そっか。クーヤも付いているなら、とりあえず私は安心したよ。」
「・・・ありがとう、瀬芦里姉さん。私、すごく嬉しかったよ。心配してくれて。」
「にゃは♪いいって、いいって。暗くなる前に、帰ろっか。」
「うん。」
・・・

「うわー、ありがと〜。やった!ミント味だ〜!」
「海、イカ墨パスタ好きだったわね。私のイカ墨味と交換してあげるわ。」
「たっだいまー。あれー、ずいぶんにぎやかだね。要芽姉ももう帰ってたんだ。」
「あっ、瀬芦里お姉ちゃんと巴お姉ちゃんだ。お帰り〜。
聞いて聞いて〜。今日は雛乃お姉ちゃんがね〜、高嶺お姉ちゃんを・・・」
「ちょっと海!もういいでしょ!もう絶っっっ対次は雛姉さんに勝つんだから!猛練習よ!」
「それにしても、夕飯のニオイがしないよ?お腹減ったー!クーヤ、夕飯は!?」
「空也なら今朝、隣の犬神家に遊びにいくと言って、そのままずっといないぞ。」
「・・・なら巴、急いで夕飯の支度をなさいな。」
「モエ、私からツーリング誘っといてなんだけど、ごめんね。でも私ももう我慢できそうにないや。
このままだとゲームに向ってるツインテール食べちゃいそう。」
「それもいいかもね〜。私は瀬芦里お姉ちゃんに賛成だよ〜。」
「あぅ、ちょっ、ちょっと待ってて、今すぐ支度するから!」
「ウ・ソ!今日はおとなしく待っててあげるよ。だからできるだけ早くしてくれないかな?」
「あぅ?う、うん。がんばる!」
「(たまには私も良いお姉さんしたいからねー。我慢しよっと・・・・・・うずうず、もうだめだ。)パクッ!」
「痛いわよ!このドラ猫!」


(作者・SSD氏[2005/08/10])

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