ひゅ〜っ
「おおっ!?」
なんということだ。
我のらぶ俳句が風に飛ばされて欄間に引っかかってしまった。
「よっ、ほっと」
ぴょんっ、ぴょんっ。
ぬぬぬ、やはり我の控えめな身長では届かぬな。
さて、どうしたものか・・・。
まるや巴に取らせると言う手もあるが、激弟らぶで多少えろえろな内容の
俳句を見られたら、我の威厳が地に落ちる可能性があるやもしれぬな。
ふむぅ・・・、どうしたものかな。
・・・
そうだ!
今なら家には巴しかおらぬようだし、ちょうど良い!
「巴!ちと来てくれぬか!?」
トタトタトタ・・・
「雛乃姉さん、呼んだ?」
「うむ。」
「で、私は、なっ、何をすればいいのかな?」
「うむ、まぁ、その、なんだ。兎に角、そこにしゃがめ。」
「ん?こう?」
「それでよい、そのままにしておれよ・・・よっと」
ぴょん
「えっ?かたぐるま・・・?」
「世間ではそういう言い方もあるやも知れぬな。そのまま立ち上がれ。」
「う、うん。」
スッ
「おおっ!たっ、高いのぅ。」
「あぅ・・・だっ、大丈夫?」
「うむ!」


計画どおり、今まさに我の目線の高さにらぶ俳句が引っかかっているぞ。
「巴よ、もう壁際に三歩ほど寄ってくれぬか?」
「うん。いいけど・・・なんで?」
「まぁ、いろいろと、な」
「あぅ?」
とことことこ・・・
おお!流石我が妹、なんという正確さ!
今なら取れるっ!
ピッ
取れた!
「巴よ、もう下ろしてくれて・・・」
いや、待てよ。
馬に乗ると目線が3めーとるぐらいになると言うものだが・・・
暴れん坊大名も、このくらいの目線で馬に乗るのかのぅ・・・。
「巴よ、このままちと庭に出てみようではないか。」
「あは、今日は外、晴れてて気持ちよさそうだから、いいかもね。」
とことこ・・・
「とっ、巴、前っ!」
「あぅ?」
ゴッ
ぷしゅ〜
「ひっ、雛乃姉さんっ!大丈夫!?」
「・・・う、うむ、何とか、大丈夫だ。」
・・・


「やはり外は気持ちが良いな。」
「うん!」
はいよーどうどうどう・・・とはいくら巴相手でも言ってはならぬな・・・。
「よし、庭をもう一回りしたら、下ろしてくれてよいぞ。」
「うん。」
本当は馬(巴)に乗って暴れん坊大名のように町を闊歩したいが、
かたぐるまは本来お子様がしてもらうものだし、他人には見られては、
我のあだるとないめーじが崩れてしまうからな。
とことことこ・・・
ギギィ
「ただいm・・・何をなさっているのですか?雛乃姉さん?」
・・・
「これ、巴!何時までこうしておるのだ!早く我を下ろさぬか!」
ぺしぺし!
「あうぅ・・・ごっ、ごめんよ。雛乃姉さん。」
とすっ
「いやな、要芽、ほら、あr・・・」
「ふふふ、わかっていますよ。姉さん。」
むむむ?何を分かっていると言うのだ?
「巴、あまり雛乃姉さんに無理を言ってはダメよ。」
「えっ・・・あの・・・うん。」
「ん、ごほん!まぁ、要芽よ。そのくらいにして許してやってくれ。
それに早く中に入って、仕事の疲れを癒すが良いぞ。」
「はい、それではお先に失礼します・・・。」
・・・
「それに巴。あ、飴をやろう。」
「えっ?ありがとう、雛乃姉さん。」
ふぅ〜、我ながら完璧だな。
機転を利かして威厳を地に落とさず、巴のあふたーけあも万全!
このままではいつかこの才覚に目をつけられて、びっぐなびじねすの話をもちかけらr(略


(作者・SSD氏[2005/07/15])

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