歩「…雛乃さん、これ、ちょっと暑い。動きにくいし。」
雛「そうか?慣れてしまえばそんなこともないのだがな。」
歩「ううぅ…。」
雛「しかし、ぽえむは朱袴が良く似合うておるな。」
歩「…えっ?…そんなこと、ない。」
雛「いやいや、なかなかどうして様になっておる。空也も連れてくるべきであったなぁ。」
歩「クーくんは、ダメ。…だって、雛乃さんの方が、似合う…。」
雛「えへん。我が着慣れておる所為もあるがな。」
歩「…でも、私が着ても大丈夫?」
雛「なぁに、今はさほど参詣客のいる時期でもない。それに、ぽえむの小咄の為に必要なのであろう?」
歩「…こばなし…ちょっと違う…。」
雛「まぁ、かわいいぽえむの頼みとあれば、我はいくらでも手を貸そう。」
歩「ありがとう。」
雛「…何なら流鏑馬でも試してみるか?それとも、倉の国宝の太刀を特別に…」
歩「雛乃さん、それ、ちょっとムリ。」
雛「ぽえむは欲がないなぁ」
歩「……私は、雛乃さんとこうして境内を歩いていれば、それでいい。」
雛「…ほんにぽえむはいい子よなぁ。」
歩「もう少し、歩こ。」
雛「うむ!」

夕陽で真っ赤に染まる境内。二人の影だけが長く長く伸びていた。

(作者・名無しさん[2004/08/03])

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル