「こんにちはー」
「は〜い・・・あ、秋山さん・・・こんにちは、お久しぶりです」
「こんにちは、巴さん・・・今日は、要芽お姉様はいらっしゃいますか?」
「あ・・・今日は、また空也と出かけていて・・・すいません」
「ああ、いえいえ、たまたま近くを通りがかったので、ちょっとご挨拶だけでもと思っただけですから」
「あの、よかったら上がってお茶でも・・・」
「えーと・・・それじゃ、お言葉に甘えて・・・お邪魔しまーす」

「おお、いるかどのではないか。お元気でしたか?」
「はい〜、すっかりご無沙汰しちゃって」
「いやいや・・・要芽のわがままで、その節は何かとご迷惑をおかけして申し訳ない」
「いえいえ、お気になさらないでください。それにしても・・・要芽お姉様、すっかり空也さんとラブラブですねぇ」
「うむ・・・正直、一緒におると当てられっぱなしでなぁ」
「あはは・・・でも、要芽姉さんがあんな風に楽しそうなのを見るのは・・・久しぶり♪」
「まあ、姉としては祝福してやらねばならんのだろうが、な・・・ちと、あれは行き過ぎの気もする・・・」
「そんなに、ですか〜・・・いいなぁ、羨ましいなぁ・・・今日は、どこにお出かけなんですか?」
「えっと・・・空也が、この間自動車の免許をとったんで、ドライブがてらで・・・」


「姉様、つきましたよー。ここが八景島シーパラダイス・・・姉様?」
「・・・すやすや・・・」
「姉様〜・・・起きて〜・・・(ゆさゆさ)」
「うう、ん・・・あ・・・おはよう・・・んー・・・」
「んー・・・ちゅ・・・はい、目が覚めた?」
「ん・・・・・・もっとしてくれないと、覚めない♪」
「はいはい・・・ちゅ・・・ん・・・どう?目、覚めた?・・・」
「ええ・・・ふふ・・・空也が上手に運転してくれたから、すっかり眠っちゃったわね」
「朝、早かったしね」
「すぐ隣に空也がいると・・・すごく落ち着くの・・・♪」
「俺は初めての長距離ドライブで、結構緊張してたけどね・・・さ、行きましょうか姉様」
「うん・・・もっとゆっくりしたいのに・・・」
「ほら、早くしないとペンギンのショー終わっちゃうよ?」
「あん・・・待ってよ空也・・・」

「なかなか・・・出てこないわね・・・ペンギン・・・」
「う〜ん・・・あっ、ほらほら出てきた!」
「・・・ん〜、可愛いけど・・・」
「・・・どうしたの?あんまり・・・嬉しそうじゃないね?」
「ええ・・・なんだか、前ほどペンギンが好きじゃなくなったみたい・・・」
「え・・・そ、そう・・・(がっくり)」
「ごめんなさい・・・せっかく連れてきてくれたのに・・・」
「ああ、姉様が気にしないでも・・・」
「ペンギン、嫌いになったわけじゃなくて・・・ただ・・・きっとね・・・」
「?・・・なに?」
「・・・きっと、ペンギンよりも可愛くて、大好きな人が、ずっと傍にいてくれるから・・・だと思うの」
「・・・姉様・・・」
「それに・・・ペンギンは・・・どんなに可愛くても、こうして・・・抱きしめられないもの・・・」


「帰りは私が運転してもいいのに・・・」
「まあまあ・・・俺に任せておいてよ」
「・・・じー」
「・・・なに?」
「運転してる顔・・・凛々しくて、素敵♪」
「あはは、緊張してますから、ね」
「ちょっと・・・イタズラしちゃおうかな・・・」
「あ、ちょ・・・ダメですよ、姉様・・・」
「ふふ・・・我慢してる顔も、可愛い・・・♪」
「もう・・・悪さばかりしてると・・・お仕置きですよ?」
「あん♪・・・ちょ、ちょっと待って・・・」
「ずるいよ姉様、自分は逃げるつもり?」
「まさか・・・待ってって言ったのは・・・下着、脱ぐから・・・」
「・・・車、止めようか」
「・・・うん♪」

翌日
「要芽姉さん、いる?スイカ切ったから、よかったら」
「あ、ありがとう巴・・・あ、ちょっと待って」
「あう?」
「はい、これ。あなたにあげるわ」
「え?このぬいぐるみって、要芽姉さんお気に入りのペンギンじゃなかったの?」
「ええ・・・でも、もういらないみたいだし。もっと大事にしてくれそうな巴にあげるわ」
「??あ、ありがとう・・・」

(作者・◆Rion/soCys氏[2004/06/16])

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