朝起きて、いつものように台所に行くと、いつものようにともねえがいる。
「おはよう、ともねえ・・・ともねえ?」
「あ・・・お、おはよう空也・・・」
ともねえの様子がおかしい。疲れてるみたいだし、ちょっとフラフラしてないか?
「ともねえ・・・どこか具合悪いんじゃないの?顔色も悪いし・・・」
「ん・・だ、大丈夫・・・ちょっと目眩がするぐらいで・・・」
「ちょっとおでこ出して・・・わ!?すごい熱だよ!」

「どうだ、巴の具合は?」
「うん、少しよくなったみたいだけど、熱がかなりあるから、今日は寝ていた方がいいね」
「そうか・・・このところ忙しかったようだからな。疲れが出たのであろう」
「じゃ、今日のご飯はイカ作りなさいよ」
「あ〜、ちょっと買い物もお願い」
「そういえば、お風呂が汚れてたわ。掃除お願いね」
・・・言わなければ。ここで言わなければ何も変わらない。
「・・・この際だから、ちょっと言っておきたいことがあるんだけど」
「・・・なにかしら」
「みんな、ともねえに甘えすぎなんじゃないの?黙っていても、ともねえが何でもやってくれてるけど
 ともねえにだって大学のこととか自分のこもあるんだよ?それなのに、みんな任せっきりじゃないか。
 こういうときぐらい、少しは家のこととか、分担してやろうとは思わないの?」
言った。言っちまった。言い切っちまったぜ、俺。
さて反撃がくる前に、逃走に備えるか。
「・・・確かに・・・悔しいけど、イカの言うとおり・・・かもね」
「もえが色々やってくれて、それが当たり前みたいになっちゃってたけどね・・・」
「私も・・・自分の仕事が忙しいのを口実にしてしまっていたわね」
「くうや、かっこいい〜♪やっぱりくうやはいい子だね〜」
「うむ、よくぞ申したぞ空也・・・確かに、我らは今まで巴に甘えておったかもしれん」
・・・おろ?・・・よかった、逃げずにすんだ・・じゃなくて、みんなわかってくれたみたいだ。
「では皆の者、今日は我らで家事一切を分担し、巴が安心して養生できるようにいたそう!よいな!」


「・・・空也」
「あ、ごめん、起こしちゃった?」
「ううん・・・ちょっと前から起きてたから」
「そう・・・じゃ、氷取り替えるね」
「うん・・・ごめんね、空也、迷惑かけて」
「何言ってるの。病気のときにそんなこと気にしない」
「でも・・・家のこととか、全部空也に押しつけちゃって・・・」
「そのことなら、大丈夫。お姉ちゃん達が皆で分担して家事をしてくれてるからね」
「え・・・そ、そうなんだ・・・」
「はい、ちょっと熱計ってみようか・・・あーんして、あーん」
「あー・・・む」
ちなみに、家事の分担は・・・姉さん=掃除裁縫・姉様=家計全般
ねぇねぇ=買い物等力仕事全般・姉貴=庭の手入れ・お姉ちゃん=洗濯・俺=料理、他監督
となっている。若干不安な気もするけど、まあ何とかなる・・・と思う。
その辺の家事を分担することに決まったいきさつを説明すると
「・・・むうああ、やはひいああ」
はい?
「あは、あいいっえうあ、ああんあいえ」
潤んだ目で俺を見つめながら何か言ってるんだけど、体温計くわえたままじゃ何だかわからないな。
ちゅぽん
「空也・・・大好き・・・」
「え」
真っ赤になったともねえはパフッと布団を頭から被ってしまう。
「え、えっと・・・う、うん、だいぶ熱は下がったね!」
ともねえが布団から半分だけ顔をそーっと出す。
「・・・・・・」
何かを期待するように俺のことを見つめるともねえ。額から氷嚢をそっと取り・・・おでこに、ちゅ。
「・・・俺も、大好きだよ、ともねえ・・・」


「お粥持ってきたよー。食べられそう?」
「うん・・・少しだけど、お腹すいてきた」
「よかった、食欲が戻ればもう大丈夫そうだね・・・はい、熱いから気を付けて」
「ありがとう・・・あつ・・・うん・・・おいしい」
ゆっくりとだけど、ともねえはお粥を全部食べてくれた。
熱いお粥を食べたせいだろうか、ちょっとともねえの顔が汗ばんでいる。
「熱かった?汗かいちゃったんじゃない?」
「ん・・・熱も出てたから・・・寝汗かな」
「体拭いたほうがいいかな・・・じゃ、ちょっと待って、蒸しタオル持ってくる。パジャマも着替えた方がいいしね」

タオルを持ってきたのはいいけれど
体を拭くにはパジャマを脱がないといけないわけで
俺に背を向けてともねえがパジャマを脱いでいる・・・らしい。
らしい、というのは俺も背を向けてるからで・・・
今までも何度か関係を持ってはいるのに、なぜか気恥ずかしかった。
「えっと・・・空也、背中拭いてくれる、かな・・・」
え・・・いいの!?振り向いてもいいの俺!?振り向いちゃうよ!?
・・・くる。
思わず、唾を飲んだ。
布団の上、横座りになって、流れる髪を肩から前に回し、白い背中を露わにしたともねえ。
両腕で胸を抱きながら、肩越しに俺を見てともねえが顔を赤らめる。
「あ・・・あんまり見ないで・・・恥ずかしいから・・・」
・・・何が恥ずかしいんだろう。こんなに綺麗なのに。
思わず後ろから抱きしめたくなる・・・
「い、今・・・拭いてあげる・・・ね」
「・・・うん」
手にタオルを取って、ともねえの背中に触れたとき
ともねえの背中が、ピクン、と、震えた・・・


「・・・痛くない?」
「うん・・・平気」
熱いタオルでともねえの背中を拭いていく。気のせいか、だんだんとその白い背中が赤みを帯びてきている・・・
「背中・・・終わった、よ・・・」
「う、うん・・・」
「じゃ、じゃあ・・・また向こう向いてるから・・・」
「つ・・・疲れてて・・・だるい、から・・・前、も・・・」
「・・・え?」
「・・・前も・・・拭いて・・・」
横座りだったともねえが、ゆっくりと・・・俺の前に仰向けになった。
片腕で胸を隠すように抱いているけれど、豊かに盛り上がった膨らみは片腕では隠しきれない。
「・・・いい、の?・・・俺・・・我慢できなくなるかもしれないよ?」
ていうか、現状すでに我慢の限界が近いんですけど・・・
「いいよ・・・我慢しないでも、いいんだよ」
ともねえの優しい微笑みに、吸い込まれるような錯覚に陥る。
「わたし・・・こんなダメなお姉ちゃんで・・・空也に、嫌われたくない・・・だから・・・お願い・・・欲しかったら・・・」
「・・・なんで・・・そんな自信のないようなこと言うの?」
「・・・え」
「こんな素敵なともねえから、離れられるわけないじゃないか」
「空也・・・」
ともねえが、胸が露わになるのもかまわず、両腕を差し伸べ、俺の首に回す。
「ともねえ・・・」
そっと顔を近づける俺にともねえが囁く。
「今度は・・・おでこじゃないほうが、いいな・・・」


ともねえが、熱い。
唇も、舌も、体も、触れる場所全てが熱く、そしてより敏感で・・・大胆になっていた。
「ふ、ぁっ・・はっ、うぁっ・・・んうぅっ!」
俺はともねえの上に、頭を下に逆向きに覆い被さっている。
大きく広げたともねえの長い両足を肩に担ぎ、目の前の中心に舌を這わせる。
ともねえも俺の剛直を握りしめ、擦りあげ時々口に含んだり舐め回していたが
今はもう快感の波に押し流される寸前で、ただ艶めかしく喘ぐ吐息をはぁはぁと吐きかけるだけだった。
下腹にはともねえの乳房が押しつけられ、むにむにした感触が俺を刺激する。
もう二人とも汗まみれで、濡れた体を密着させ滑りあわせていた。
「う、く、うっ!・・はっ・・・んはっ、あっ・・・いっ・・・い、いっ・・・!」
ともねえはもうイく寸前なのか、太股をひくつかせながら、手を伸ばし、俺の頭を押さえ亀裂にと押し当てる。
俺は夢中で吸い、舐め回し、指を差し入れ、動かし、かき混ぜ・・・
「・・・んっ!!・・・・・んぁあぁっ!!くっ、うっ・・・やぁっ!!んっ・・・はあぁっ!!」
俺の頭をギュッと太股で挟みつけ、ビク、ビクと全身を振るわせながらともねえが絶頂を迎える。
唇を離し、ぐったりとした柔らかな体から降りると、まだ息の荒いともねえの足の間に腰をおろす。
目の前の、汗まみれでひくつく豊満な白い体をしばらく目で楽しんでから、再びゆっくりと覆い被さる。
「ああ・・・いや・・・ちょっと、待って・・・んぅ、む・・・」
唇をふさぐ唇。片手で柔らかな胸を揉みながら、高まってはち切れそうな物を下腹に擦り付ける。
いや、と言いながら、ともねえは大きく足を広げ、腰を浮かせてきた。
片手を添え、濡れた花びらにあてがうと、唇を解放し、顔を離してともねえを見つめる。
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・
動きを止め、息を荒くして、ただ見つめ合い・・・
また唇を重ねながら、一気に奥まで貫く。
「んむぅっ!・・んぐっ!ん〜〜〜っ!んっ!!」
ともねえの熱く灼けた蜜壷が激しく収縮する。
さっき達したばかりの敏感な柔肉は、ほんの数撃で簡単にまた登りつめていた。
強烈に締め付けながら収縮を繰り返す肉の壁の中に
俺は夢中で強ばりを打ちつけ続けていった。


俺の腰の動きに合わせ、ともねえがくいっくいっと尻を振り始める。
いつも受け身一方のともねえが、これほど激しく相対してくるのは初めてだった。
じゅぶっ、じゅぷんっ、ちゅぐっ・・・
聞こえるのは二人の粘膜が立てる水音と、唇を俺にふさがれたままのともねえのくぐもった喘ぎ声。
感じるのは俺の全てを飲み込んでしまうようなともねえの熱く柔らかな肉の感触。
「ん・・ふぅっ!んぅっ・・・!・・・ん、む・・・はぁっ!」
大きくのけぞって、ともねえの唇が離れる。離れた唇からは果てしなく喘ぎ声が漏れる。
「んあぁっ!ふぁっ、はぁっあっあっあっあっ・・・あ、はぁっ!んっ!ま、たっ!・・・っちゃ、うっ!・・・うっ!」
ともねえはひっきりなしに絶頂に達していて、その度に痙攣を繰り返す肉壁に俺は苛まれる。
俺も何か呻いているがもう言葉が意味をなさない。
爆発寸前の固まりに快感が集中し、腰骨を抜けて背筋を走り、脳髄を灼く。
もはや二人とも意識と関係ないところで体が動き、快感は急速に坂道を駆け上がっていく。
「くっ・・・!ともっ・・・ね、え、えっ!」「くっ・・ぅ・・く、う、やあぁぁっ!!・・・あっ!!」
お互いの名を呼び合い、互いを自分の中に埋めてしまうかのように固く抱きしめ合いながら
俺たちは、一緒に、弾け散った。
ドク、ドク、ドク・・・
「・・・ぁ・・・あつ・・い・・・っ!〜〜〜〜っ!!!」
「う、あ、あ、あ、あ、あ・・・ああっ!く、あっ!!」
意識を弾け飛ばしながら、叫び、それでも腰を振り続け・・・
我に返ったときは、汗だくでともねえの胸に顔を埋めていた。
ともねえは俺の髪を優しく撫でている。
「・・・また・・・・汗かいちゃったね・・・」
「うん・・・」
「新しいタオル、取ってくるよ」
体を離そうとする俺を、抱きしめてともねえが止める。
「もう少し・・・こうしていて・・・」
「・・・大丈夫?」
「うん・・・抱き合っていれば・・・暖かいから・・・」


朝。すっかりよくなったともねえがいつものように朝食を作り
そして、いつもの柊家の朝食風景・・・
「では、いただきます」「いただきまーす」
・・・は、長くは続かなかった。
「んぐ!?」「う・・・?」「ぐはっ!?」
「と、巴姉さん・・・これ、辛すぎ・・・」
「うにゃ〜・・・これも塩が強すぎるよ〜・・・」
「え?・・・そ、そうかな・・・」
「・・・どうしちゃったのこれ、みんな味が濃すぎるよともねえ」
「そうか・・・高熱で、巴姉さん、舌がやられてたのね」
「あ、なるほど・・・」
「あう・・・ご、ごめんなさい・・・い、今から急いで作り直すから・・・」
お姉ちゃん達が顔を見合わせる。
「・・・せっかく巴が作ってくれたのだ、無駄にできるはずがなかろう。さ、皆黙って食べるとしよう」
「・・・み、みんな・・・ありがとう・・・」
肩を震わせるともねえ。
「あ〜・・・ところで、だな、巴・・・実は昨日、掃除機が壊れてしまってな・・・」
「・・・え」
「あ、洗濯機も、なんだか壊れちゃったっぽいんだよ〜」
「・・・ええ?」
「あの・・・庭の植木・・・踏んづけて折っちゃったんだけど・・・」
「えええ?」
「えーと・・・ごめん、買い物でお釣り貰い忘れた」
「ええええ?」
「ふっ・・・家計簿なんてもの・・・つけたことないのだから仕方がないわよ・・・ね」
「えええええ!?」
「・・・まあ、あれだ、我らは姉妹なのであるから、お互い多少の失敗は多めに見ねば、な!」
そういうことですか・・・やれやれ。当分、家事はともねえに任せた方がいいってことね・・・
「あう〜・・・」

(作者・◆Rion/soCys氏[2004/06/13])

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