「歩笑ちゃーん、なんか隣のツインテールからお手紙きてるわよー?」
「?・・・高嶺さんから?・・・なんだろう」
「はい、これ・・・ポストにはいってたんだけど、なんで直接言わないのかしらね?」
「さあ・・・とりあえず、読んでみる」
「・・・なんだって?お姉ちゃんにも見せて〜」
「・・・えっと・・・」

”前略、犬神 歩笑殿。当家四女、柊 巴と貴殿の交際について確認いたしたき仕儀あり。
 ついては下記期日に当家をお訪ねいただきたい。子細は当日。 柊 高嶺。”

「・・・なんか堅っ苦しい手紙ね・・・えっと・・・結局、何て書いてあるのかな?」
「・・・つまり・・・巴さんのことでお話したいから、遊びにおいで・・・かな」
「なぁんだ。でも、変な誘い方ねー」
「私・・・高嶺さん、苦手・・・なんだか、怖い・・・」
「そんなこと言わないの。巴ちゃんとも仲良くなったんだし、この際友達増やしなさい?あなた友達少ないんだから」
「う・・・ん・・・」
「あっ、でもあの冷血女とは友達にならなくてもいいからねっ?」
「姉さんこそ・・・選り好みよくないと思う・・・」

「・・・こんにちは・・・」
「よく来たわね!犬神歩笑!」
「・・・呼ばれたから・・・」
「逃げずにやってきたその度胸は誉めてあげるわ!」
「・・・やっぱり、帰る・・・」
「あ、ちょ、待ちなさいよぅ!話があるんだってば!巴姉さんのこと!」
「・・・でも・・・高嶺さん、なんか怒ってる・・・」
「お、怒ってない怒ってない・・・ほ、ほら、ね?(ニコッ)」
「・・・じー・・・」
「ニコニコッ(ひくひく)」
「・・・お邪魔します・・・」
「ふぅ・・・なんか、いきなり疲れたわ・・・」

「・・・せっかく来たのに・・・お茶も出ない・・・」
「う・・・しょ、しょうがないでしょ、巴姉さんも空也もいないんだから」
「じゃ、私がいれる・・・台所、借りるね」
「あ、こら、人ん家の台所勝手に使ってんじゃないわよ!」
「くす・・・気にしない、気にしない」

「はい・・・どうぞ」
「う・・・い、いただきます・・・」
ずずーっ・・・
「お茶請けに・・・お煎餅・・・」
ぽりぽり・・・ぽり・・・
「・・・それで・・・お話って・・・?」
「はっ!?いけない、すっかりくつろいでしまったわ!ぬうぅ、この私を手玉に取るとは、やるわね、犬神歩笑!」
「・・・えっと・・・誉められたのかな・・・ありがとう」
「ど、どういたしまして・・・じゃなくて!あなた、最近うちの巴姉さんと仲がいいみたいだけど!?」
「うん・・・仲良くなれて、嬉しい・・・」
「う・・・で、でもね、巴姉さんは、アタシの姉さんなの!」
「?・・うん・・・・知ってる・・・羨ましいな・・・」
「・・・へ?な、なによ、羨ましいって」
「だって・・・巴さん、優しくて、頼りがいがあって・・・甘えさせてくれて・・・ああいうお姉さんがいて、高嶺さん、羨ましい」
「あ・・・あなたには・・・帆波さんが、いるじゃない・・・」
「うん・・・姉さんのことも大好き・・・でも、巴さんも、好き。友達になれて、嬉しい♪」
「あぁ〜、もう!だ・・・だからって、あんまり馴れ馴れしくしないでよ!ア・・・アタシの姉さんを取らないでっ!!」
「・・・・・・・・・あ・・・やきもち?」
「ち、違っ・・・そ、そんなんじゃ・・・!」
「・・・ううん・・・高嶺さんの気持ち、わかる・・・ごめんなさい」
「・・・・・・え?」

「私も・・・姉さんが、他の子と仲良くしてるの見ると・・・悲しくなったこと、あるから・・・だから、高嶺さんの気持ち、わかるの」
「歩笑・・・」
「だから、ごめんなさい・・・ずっと、やきもきしてたんだよ、ね・・・」
「う・・・」
「別に、高嶺さんから・・・巴さんを取り上げちゃおうとか・・・そういうつもりじゃないから・・・でも、友達では、いたいな・・・」
「・・・・・・ごめん」
「・・・え?」
「だから・・・ごめん、って・・・勝手に、あなたのこと勘違いして、こんな呼びつけて怒鳴ったりして・・・」
「ううん・・・それだけ、高嶺さんが、巴さんを好きってことだもん・・・別に、怒ってないよ?」
「あ〜あ・・・なんでこんなつまらない意地張ってたんだろ・・・馬鹿みたい・・・ホントごめんね、歩笑・・・」
「うん・・・じゃあ・・・あの・・・私とも・・・と、友達に・・・なって、くれる?」
「・・・え・・・な、何・・・言ってるのよ・・・」
「う・・・ごめんなさい・・・私となんか・・・友達に・・・ならない・・・よね」
「か、勘違いしないでよ・・・い、いちいち・・・そんなことお願いしてなるものじゃないでしょ、友達って」
「え・・・じゃあ・・・いいの?」
「あなたがアタシのこと、友達だと思うのはあなたの勝手だし・・・」
「う・・・」
「ア、アタシは・・・勝手に、あなたのこと、友達だって、思うから・・」
「!・・・・・・♪ありがとう、高嶺さん・・・」
「・・・友達なんだから・・・高嶺、で、いいよ・・・」
「・・・ん・・・じゃ・・・高嶺ちゃん・・・」
「・・・じゃ・・・歩笑・・・ちゃん・・・うわ、なんか恥ずかしいな・・・」
「・・・くす♪」

「ただいまー・・・ふぅ・・・結構重かった・・・」
「あう・・・ご、ごめん空也・・・無理に買い物つきあわせて」
「あ、いいんだよともねえ。最近運動不足だったしさ・・・これぐらい、なんてことないって!」
「うん・・・ありがとう」
「・・・あれ?これ・・・ねーたんの靴、かな・・・来てるのかな?」
「今、留守番は高嶺しかいないはずだけど・・・」
「ええ!?あ、あの凶暴な姉貴と二人っきり!?・・・ま、まさか・・・」

・・・・・・・・・(妄想中)・・・・・・・・

「だいたい、生意気なのよアンタはっ!巴姉さんだけでなく空也にまで色目使って!」
「そ、そんなこと・・・してない・・・」
「フンッ・・・こんな貧弱な体で誘惑しようだなんて、ちゃんちゃらおかしいわ!」
「・・・じ、自分だって・・・貧弱・・・」
「なんですってえ!こ、のぉっ!」
「あっ!・・・イ、イヤ・・・そ、そんな・・・ぅあっ・・・」
「フン・・・貧弱なくせに・・・感度だけはいいみたいじゃない・・・ほら・・・ここはどうよ?」
「あ・・・はぁっ!いや・・・ゆ、指入れちゃ・・・ああ、んっ・・・」
「あらあら、涎まで垂らしてよがるなんて、とんだ淫乱ね・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「さあ・・・自分だけ満足してないで・・・アタシにも奉仕しなさい」
「は・・・はい・・・・・・んっ・・・んぷ・・・ちゅ・・・」
「んっ!・・・そ、そう、よ・・・な、なかなか・・・上手じゃ、な、いっ・・・ぅくぅっ!」
「っ・・・れろ・・・ぺろ・・・」
「ぅうんっ!・・・な、なまい、きっ・・・アンタなんかに・・・イかせられるもんですか・・・それっ」
「ふあぁぁっ!?・・ひ、ぃっ!・・・ふ、ぅんっ・・・」
「あら、どうしたの?お口が、休んでるわよ・・・フフ、もう限界っぽいじゃない・・・」
「はぁっ・・・お、お願い・・・・も、もう・・・イ、イかせ・・て・・・」
「だったら・・・約束なさい!もう金輪際、巴姉さんや空也には近づかない!いいわね!?」
「・・・は・・・・・・はい・・・」
「・・・よろしい・・・じゃあ、これからは、アンタは・・・・アタシの、奴隷よっ!」
「ふあっ!?あ・・・ぅあああああぁっ!!」

・・・・・・・・・(妄想終わり)・・・・・・・・・

「・・・とかいうことになってしまっているかも!?」
「あう?」
「大変だ、早く見に行かな・・・・じゃなくて、助けに行かなければ!」

「あら、お帰り・・・って、何帰ってくるなりガックリしてるのアンタは」
「ふ・・・・・・我が希望・・・夢と破れたり・・・」
「・・・?」
「あは、いらっしゃい歩笑ちゃん・・・高嶺とも仲良くなってたんだね」
「・・・お邪魔してます」
「お帰りなさい、巴姉さん。あのね、歩笑ちゃんすごい占いが上手なの!占ってもらったらピタピタ当たるのよ!」
「あは、そうなんだ・・・私も、占ってもらおうかな」
「・・・うん、じゃあ・・・」
「ほら、空也も、そんなとこへたり込んでないで、こっちにきて占ってもらいなさいよ」
「あ・・・クーくんは、もう何度も・・・沖縄で占ってる・・・」
「あ、そっかぁ・・・ね、空也の人生って、どんな感じなのかしら?」
「クーくんはね・・・・くす・・・」
「う・・・ね、ねーたん・・・あれは言わないでいてほしい・・・」
「え〜?何よ、気になるじゃない?」
「クーくんには・・・改めて、覚悟してほしいから・・・言うね」
「か、覚悟?どんな・・・結果、なのかな?」
「クーくんは・・・一生・・・女性関係のトラブルが、絶えません・・・」

(おしまい)

(作者・名無しさん[2004/06/02])

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