「花見に行くぞ」
「突然だね、ひなのん」
「うむ、思い立ったが吉日であるからな。どうせみな暇なのであろう?」
「姉さん私は仕事が・・・」
「では要芽が仕事から帰って来てからいくか。夜桜というのもよかろう。要芽、今日は早く仕事を切り上げてくるが良い!」
「フフ、あいかわらず強引ですね、姉さんは」
「巴と空也は弁当を作ってくれよ」
「わ、分かった」
「なんか大所帯で花見なんてめんどくさいなぁ」
「じゃあ姉貴は留守番してればいいじゃん」
「い、行かないとは言ってないでしょ!」
「カラオケもってこうねー♪お姉ちゃん、くーやと一緒にデュエットしたいなぁ」
「・・・ほ、ほどほどにね」

「しかし姉様が夕方に仕事から帰ってくるのもめずらしいな」
「まあ、たまにはね・・・」
「ニャハハー!飲め飲めー、食え食えー!!」
「・・・なんで目的地に着く前に出来上がってるんだよ」
「あの辺に巴姉さんが陣取ってるのね。あ、結構いい感じに咲いてる」
「ともねえは・・・あれ、あそこに人だかりが出来てる・・・ってともねえじゃん」
「あう・・・その・・・こ、困ります・・・」
「やっぱあの場にともねえがひとりで待ってたらナンパされるよな・・・俺が陣取りすればよかったか」

「それじゃあ、用意できたみたいだし」
「うむ、始めるとしよう!」
「「かんぱーい」」
「・・・ねえ、なんかアタシ達周りからジロジロ見られてない?」
「そりゃあ、この面子で見ないほうがおかしいって。柊家は美女の集団だからな・・・」
「よーし、これから周りにご挨拶しに行くかー」
「ね、ねぇねぇ・・・もうこの人は自由にさせよう・・・」


「姉さん、甘酒おかわりいかがですか?」
「ふむ、今宵は無礼講であるからな。我もたくさん飲むぞ!」
「くーやー、お姉ちゃん新曲歌っちゃおうかなー♪もちろんお姉ちゃんオリジナルのくーやのための曲だよー」
「なんでそれがカラオケに入ってるのよ・・・」
「あれ、姉貴どうかしたの?突っ込みにキレがないよ」
「ふん、・・・ちょっとトイレに・・・」
「ほんとトイレが近いな・・・でもトイレはここからかなり歩かないとないよ」
「え、ええ!?」
「どうしてもしたいならあそこの茂みでコッソリと・・・グエ!」
「アタシがそんなことできるわけないでしょ!ど、どうしよう・・・もうちょっと歩くのもツライのに」
「た、高嶺、私が連れてってあげる。ここバイクは乗り入れ自由だからすぐそこに止めてあるんだ」
「ほ、ほんと・・・?お、お願い、巴姉さん!乗せてって」
「じゃあ空也、行ってくるな」
「いってらっしゃーい・・・全くともねえも苦労するよな」
「空也、一杯どう?」
「お、お姉様・・・いただきます」
「ふふ、みんなどっか行ってしまったわね」
「そ、そういえば・・・海お姉ちゃんはカラオケ熱唱中だし、雛乃姉さんは・・・?」
「寝てしまったわ・・・あいかわらずかわいらしい寝顔ね」
「そ、そうなんだ・・・」
「桜・・・綺麗ね」
「そ、そうだね」
「ふふ、緊張してるの?・・・もっと近くに来たら?」
「だ、だって・・・うわあ、そ、そんなに近づかれたら・・・」
「たまにはいいんじゃない・・・?ふふ、無礼講でしょ」
「花見っていいもんだなぁ・・・」

「た、高嶺・・・トイレってどこにあるのかな・・・?」
「し、知らないわよ・・・場所なんて!も、もうほんとに漏れそう!」
「そ、それだけは・・・!ラスカルの上では・・・そ、そうだ、そこの茂みでしたら・・・?」
「何のためにここまで来たのよ!」

(作者・名無しさん[2004/04/04])

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