――むかしむかしあるところにシンデレラという少女がいました。
少女はいじわるな継母とその娘にいじめられ、こきつかわれる日々をすごしていました。
「ちょっと!とも・・・じゃなかった、シンデレラ!ここ、掃除がなってないわよ!やり直し!」
「あう・・・が、がんばる」
「タメ口なんて使うな!この、このー」
「うぅ、ごめんなさい・・・」
「あら、どうしたの?フフ、またシンデレラが何かしたのかしら・・・?」
「あ、お姉様。シンデレラがお掃除をサボっていたもので」
「あら、しかたのない娘ね。またおしおきが必要なのかしら・・・ちなみに私は貴方の母親という設定になってるわ」
「あ、そっか。と、とにかくこの部屋はあと3周は掃除しておくこと!」
「フフ、そのあと私の掃除をさらに丹念に掃除してもらおうかしら・・・」

――そんなある日のこと、お城の王子が婚約者をきめるぶとう会がひらかれることになり、
継母や娘もよばれることとなりました。しかし、シンデレラはつれて行ってはもらえずに家でおるすばんです。
「いいなぁ・・・お城の舞踏会・・・わ、私もかわいいドレスが着てみたい。でも私なんて・・・」
――ため息をつくシンデレラ。しかしそのときシンデレラのまえにひかりとともになにものかがあらわれたのです・・・!
「・・・ざ、座敷わらし?」
「魔女だ!」


――あらわれた態度がそんだいな魔法使いによってシンデレラはステキなドレスとガラスのくつ、
かぼちゃの馬車をよういされ、お城のぶとう会へむかうことになりました。
「かぼちゃがこれだけあれば生活費がうく・・・」
「こんなときに何を貧乏くさいことを言っておる!我の魔法は12時までなのだぞ!」
――せかされながらかぼちゃの馬車でお城へむかうシンデレラ。
いっぽう、ぶとう会の王子はロクなあいてが見つからず、少々うんざりしていました。
「はぁ、ロクな相手がいないな。やはり俺にはカナちゃんしか・・・!」
――そんな少しきけんなロンリーウルフ王子のまえに、美しい娘がかけこんできました。
それは魔法によって美しくきかざられたシンデレラでした。
ひとめで心うばわれた王子はシンデレラをおどりに誘いました。

――王子との楽しいひととき。しかしそれもながくは続きません。
時計が12時になりそうであることにきづいたシンデレラは急いでお城を出ようとしました。
「ど、どこへ行かれるのですか、美しい人よ!」
「ご、ごめんなさい・・・私の正体はたとえ弟でも明かせない・・・!」
――シンデレラは意味不明な、しかし実感がこもったわかれのセリフを王子に残しました。
しかし、あわてていたため、ガラスのくつを落としたまま帰ってきてしまいました。
「あう・・・ど、どうしよう」
――お城のそとまででてみると、魔法のとけた大きなかぼちゃとそのうえに
いっしょに馬車に乗ってきた魔女がかわいい寝息を立てて寝ていました。


――ごじつ、王子は国じゅうの人びとにシンデレラの残したガラスのくつをはかせ、彼女をさがしていました。
しかしみなの足にくつは合いません。しかし、シンデレラの番になりはいてみると・・・
「おお、ピッタリだ!この娘だ。ついに見つけたぞ!」
「お、おうじ・・・」
「・・・はい!落し物でしたよ。もう落とさないように。・・・では皆のもの帰ろうか」
「え?」
「ん?まだなにか・・・?ああ、ステキな思い出をありがとう。・・・って、ああ、貴方は!」
――おどろく王子。シンデレラのうしろにはなんといじわるな継母がいたのです。
「あら、フフ・・・王子。もしかして私に会いに来てくれたのかしら?」
「いえ、落し物を・・・いえ、会いに来ました。姉様に会いに来ました!」
「フフ、またこの前の舞踏会のときのように遊んでしまっても言い訳ね・・・いらっしゃい・・」
「ね、姉様ぁ!!」
――王子があのあと継母の手篭めにされてしまったことを知らないシンデレラはとまどうばかり。
シンデレラはしばらくぼうぜんとしたあと、食事の準備の用をおもいだし市場へとむかうのでした。


公演後
『・・・た、高嶺・・・このシンデレラおかしくない?シンデレラって最後幸せになるんじゃ・・・』
『巴姉さんがシンデレラなんだからこれでいいの。巴姉さんがシンデレラ役やりたいっていうから、アタシが修正しといた』
『あう・・・』

(作者・名無しさん[2004/04/04])

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル