「要芽はすたいるが良いな、うらやましいぞ」
「フフ、突然どうしたんですか?姉さん」
「うむ・・・やはり我は姉らしくないと思ってな。お前のように見るからに大人っぽい姿になりたいものよなぁ」
「姉さん、私たち姉妹はだれもが雛乃姉さんを長女と思ってますよ。外見なんて些細なことです」
「で、あるか・・・?」
「姉さんは長女に必要な資質をそなえてます。それは私には無いものです」
「そんなものあったかのう」
「フフ、私には時々姉さんがまぶしく見えるときがあります。私にその皆を包み込むような光はないんです」
「ふむ・・・我の輝きに皆が癒されておるのか」
「それに姉さんには強さがある。身体的にではなく病気と闘い抜いた精神力・・・私にはありません」
「我は要芽も相当図太いと思うがのう」
「私のは偽りの強さです。中身はとても脆い。瀬芦里などもそうですね。でも姉さんには苦難においても負けない本当の強さがある」
「つまり我には皆を守る精神的な強さがあると・・・!」
「それが柊家を支えているんです。姉さんはこれ以上なく、私たちの長女です」
「・・・要芽よ、我はお前のそういう優しさが好きであるぞ。見せるのが不器用な優しさ・・・我にはこんなに素直に見せれるのになぁ」
「ね、姉さん・・・」
「こっちに来い・・・お前には本当に苦労をかけたからなぁ・・・(なでなで)」
「フフ、姉さんの前だからですよ?私がこんな子どものようなことをできるのは・・・」
「それでよいではないか。・・・要芽は我の妹なのだからな」
――その綺麗なものを壊したくなるときもある。でも私には出来ないだろう。なぜなら私は可愛くも尊いこの姉がどうしようもなく好きなのだから・・・

(作者・名無しさん[2004/04/01])

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