「た、高嶺・・・こ、これ・・・誕生日プレゼント」
「え?あ、ありがとう・・・皆あのイカにチョコあげるのに夢中で忘れてると思ってた・・・」
「ハハ、わ、私が高嶺の誕生日忘れるわけがないだろ。要芽姉さんも今日帰ったらプレゼント渡すって言ってたよ」
「ほんと!さすがお姉様ね、プレゼント何かしら?ああ、楽しみだわー!」
「あう・・・」
「あ、巴姉さんもありがと。開けるわね」
(ビリビリビリ・・・)
「・・・何これ?ぬいぐるみ?」
「そ、そうだよ・・・ど、どうかな?」
「うーん・・・巴姉さん、アタシはもう大学生よ?誕生日プレゼントにぬいぐるみは子どもっぽいんじゃない?」
「え、そ、そうかな?」
「どうせならカワイイ時計とかが良かったわ」
「ご、ごめんよ」
「まあ、でもこれ飾っとくわ。こんなものでもくれただけマシよ」
「あう・・・」
「・・・ねえ、巴姉さん、それよりさ・・・ア、アタシにチョコの作り方教えてよ」
「え?た、高嶺が?」
「わ、悪い!?だってアイツ・・・アタシに手作りはムリだとか抜かしてたのよ!」
「アイツって・・・た、高嶺ま、まさか恋人でも・・・!」
「ち、違うわよ!アイツってのはあのイカのこと!本当はチョコあげるだけでも感謝してほしいのにさ・・・!」
「く、空也にか・・・い、いいよ、じゃあ台所にいこう」

「基本的には板チョコとかして型に固めればいいのよね・・・でトッピング・・・っと」
「け、結構気合入ったものになったな・・・やっぱり高嶺は頑張り屋さんだ・・・要領いいし」
「ふ、ふん、これは義理よ、ギ・リ!まあ今後できるステキな恋人の練習台ってとこね」
「で、でも空也もきっと喜ぶよ・・・よ、よかったな、高嶺」
「べ、別にアタシはアイツを喜ばせるんじゃなくて見返すためにやっただけ・・・」
「そういえば空也もプレゼントあるって言ってたよ・・・よ、よかったな、高嶺」
「だ、だからぁ・・・」
「ふふ、少しは誕生日の役に立ったかな、私」
「・・・まあね」

(作者・名無しさん[2004/03/25])

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