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全てが虚ろで、何もやる気が起きない。でも目の前には山ほどやるべき事が。 ――何故、こんな風になったのだろう。 自分が悪い。最初は簡単だと思っていた。その量を、出来ないと言う人間を馬鹿にし、 私は出来ると勝手に盲信していた。それが、間違いだった。 虚ろな気分。虚ろな心。晴れない。あくまでも曇り空。 射光カーテンの向こうには淡い光が見える。ぼんやりと。 ――ああ、晴れているんだな。 私は自嘲気味に微笑む。こんな昼間からカ−テンを閉めてパソコンに向かっている。 カタカタカタカタカタカタカタカタ…。 ふと、手を止めて俯く。やはり虚ろだ。私の心には何も無い。 ベットに横になる。虚ろな心で。 疲れ。焦り。疲労。やはりどこまでも虚ろだ。 カ−テンを開けると外はみじめな程晴れ上がっていた。 虚無感。絶望感。 バラバラと薬をテ−ブルに落とす。虚ろな目でそれらを見る。 SSRIを8錠飲んで。食器を片付けて。 体を動かしていると虚ろな気分は消え、疲労だけが溜まった。 毎日、蓄積されていく疲労。 やらなければならない事があると分かっているのにやりたい事を優先してやっている。 他の人が当たり前に出来ている事。私もやろうと思えば出来る事。――なのに、やる気は皆無だ。 やりたい事――アイスを食べる事――もやりつくしてしまった。 手元には何も無い。やらなければならない事しかない。 そして私はハルシオンを5錠飲んで……眠った。 |