最近、あいつに会っていないとどろどろとした体で考える。頭の中はからっぽで朝から疲れきっている。
仕事のある日は仕事という名目上それに集中すればいいが、仕事の無い日はぽっかりと頭が空洞になっている。
気付かないふりをしていた。その感情を。
下着の中に手を入れて動かす。べとべとに汚れていく手。汚れたのは手だけだっただろうか。
からっぽの頭の中で害虫が喚いている。
あいつに触られているのを思い出しながら達してしまった後にいつも来る自己嫌悪。そんな我輩が情けなくて。どろどろとした体を横たわらせ、どろどろとした手をティッシュになすりつける。
どろどろどろどろどろどろどろどろ。
どろどろの頭に浮かんだ場所。これはテキストサイト座談会の場所だ。性癖を露わにするあいつ。性癖を隠す我輩。一人だけ「純情ですから」とお茶を濁す我輩。
何が純情だか。
純情と言っている我輩に対して笑っていた事だろうな。
縛ってくれればいいのに。その血に塗れたその手で。何も考えなくても済む所へ。連れて行ってくれればいい。恍惚の海へ。
朝だと思っていたらもう昼だ。起きよう。全てはそれからだ。
少し泣きたくなってきた。
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