いつも私は必要とされていない人間ではないかと考える。それは渦のように私の中を回っていてそこから抜け出す術を知らない。
今日も私はハルシオンを20錠飲んだ。よく睡眠薬自殺とかきくけれど、あれはどれ位飲めばそうなるのだろう。
かすかな、希望。私は自殺する事すら出来ない。
時折、自殺衝動がよぎる。私の希望は眠ったまま目が覚めないのを希望しているのでまた睡眠薬を飲む。
ざらざら、ざらざら・・・と。
昔はよく幻覚を見ていた。それは薬によってもたらされる作用なのか、それとも私の脳がおかしいのか・・・それは知らない。目を閉じると無数の白い靄や白い点が私を襲い、私は目を閉じるのは怖かった。それでも、生きている苦痛に比べれば幻覚が見えた方がいい。
私は何故生きていなければならないのだろう。
今もハルシオンを飲んでいる。眠気は無いのに疲れだけが私の体に蔓延していて私はうとうとと目を閉じる。

涙が出るほどに生きているのが辛い。けれど私が死んだら涙を流す人間を私は幾人か知っている。その自分の欲求と周りの重圧の狭間で押しつぶされて痛い。心が痛い。何もしたくない。消えたいのに消えられない。だから私はまたハルシオンを飲む。
副作用なのか胃がずきずきと痛い。体は相変わらずぐにゃぐにゃしていて私の体でないみたいだ。

そんな精神状態のまま、電話をかけた。泣きそうだった。助けてよ助けてよ助けてよ・・・そう言いたいのに私は留守番電話のメッセージを呆然と聞いていた。私の留守電の中に毎日大量の無言電話があるけれど、あれも何かを訴えたいのかもしれない。・・・私みたいに。

気が長くなるような私の生存日数。私は何をすればいいのだろう。いや、しなければならない事は分かっている。現実から逃げているだけだ。

電話をしてみたけれど、こんな私と話してても詰まらないと思う。

私は、死にたい人間を止める方法を知らない。


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