●触れるところからあなたを知る
ただいま――――そう言って、ドアが閉まると同時に、触れるだけのくちづけを。
かさかさと乾燥したオレの唇にくらべて、あなたの唇はしっとりとしていて、その割りに冷たい。
もうあいさつのようになってしまったそれだけど、 そんなところから、あなたの今を知る。
任務先は遠い雪国でしたか?
それとも、白霧立ち込める山海の中でしたか?
あなたの体温はいつもと変わりありません。
嗚呼…
ご無事でなにより。
――――おかえりなさい、カカシさん。
…良かった。