7.
「まぁ…この前の水泳部の時は凄まじかったからな.お陰で各部活をテーマにした作品が書けたのは喜ばしいが…しかし読者は知っているのかな…」
射精止めをされた陰茎の雁首を引っ掻き,尿道に差し込まれた細いバイブレーターを抓んで軽く捻る.声にならない悲鳴を満喫し,女は嫣然と笑みを浮かべた.
「彼等のために淫らしい小説を書いているのが,こんなに可愛い男の子だなんて…」
「言わない…でぇ…」
「ふふふ,どうしようかな.公開調教というのも,悪くはないが…」
心にもない言葉を呟き,再び秘肉の内側を抉り直す.支配欲の充足に,彼女の肩が打ち震えた.首輪のリードを引っ張って,喉を反らせ,キスマークを刻みつつ,謳うように先を続ける.
「偶には外出させてやろう.ずっと会議室で飼っておくと健康に良くない.服がないな…君の私物は全て焼却炉に放り込んでしまったし…そうだ,私の中学の時のお古を着ろ,どうだ」
少年は答えず,ただ淫靡に腰を揺すった.肯定,と受け取った委員長は目を細めた.
「但し下着は無しだ…汚されては叶わんからな…ふふ,今から楽しみだよ木根君.明日は街に繰り出すとしようか…」
今にもばらばらになってしまいそうな四肢を強く抱き締め,終りのない絶頂へと導く.放り出されたノートPCのディスプレイには,ウェブサイトのアクセス解析画面が映り,驚異的なヒット数を表示していた.だが作家の悲鳴は,会議室の外にも,インターネットの向こう側にも,決して届きはしなかった.