急に難しい専門用語が並べられたが,哀れな花嫁はとても聞いていられなかった.黒丸が,今度は自らの指を咥えて,湿してから,彼の口腔へと突っ込んだのだ.一瞬嘔吐させようとしているのかと疑ったが,どうも唾液を舐めさせたいらしい.
「うっわラブラブー!!コブタちゃんえらいよー.さからわずにペロペロペロペロ…ぷっ,あははっ,あっはっは,あははは!!だ,だだめっ…ぷふっ…あはっ…あふっ…」
まどかは睫の端に涙を溜めながら,ざらついた樹皮を叩くと,笑いすぎて真赤になった顔を伏せた.年上の男子の滑稽な変り様が相当ツボに入ってしまったのか,痩せた肩が小刻みに震えて中々止まらない.
悔しさを堪える為に顎を閉じることさえ出来ない少年は,幼い観客とは別の理由で丸々した頬を濡らしながらも,揶揄された通り,舌を使ってたどたどしく猿の手先を舐めるしかなかった.
やがて黒丸は,ちゅぽんっと音をさせて指を唇から引き抜くと,獲物の身体を反転させて,ボリュームのある尻を掴んだ.濡れた人差し指を,厚みのある双臀の谷間へ滑らせると,奥に隠された小さな窄まりにあて,有無を言わさず押し込んでしまう.
「やぁっ!!あっくぅっ…いぐっ,うぶっ…」
哭き声が大きくなるより前に,唇は塞がれた.きつい匂いに,亮平はわなないたが,ファーストキスに比べればもう,さほどもがかきはしない.脈ありとばかり,雄獣は舌の舐りを前より激しくし,喉奥まで突き入れて,唾液を啜った.
「んっ…んっ…んっ!?…んっ…」
石に等しい固さを持った爪で,未開発の直腸を掻き回しながら,腸液が染み出すのを待って,指を2本に増やす.また柔らかな肉玩具が痙攣し,弾性に富んだ胸と腹が大猿の胴を圧した.
「すごー…あそこって,指入んだ…じゃ,あたし,勉強やんなきいけないから部屋に戻る.また様子見に来るよ.黒丸,銀太,がんばってねー」
身を翻して,少女はまた木々を渡っていく.後には,しばらく粘膜の擦れと,甲高く途切れ途切れの喘ぎだけが水面を騒がせていた.ややあって,枝にぶらさがっているのに飽きた銀太が,水に跳び込んで勢い良く飛沫をはねかす.
「ふひゃぁっ!?」
肩やうなじを濡らされた驚きに,少年は接吻を解いて悲鳴を漏らした.新参の大猿は膝の周りに泡を蹴立てながら,抱き合う1頭と1人の元へ辿り着くと,ひょうきんな仕草で顎を掻いてから,片手で池の面を叩いて,白く脂肪の乗った背へ小波をぶつけ始めた.
「ひゃっ,ひゃひゃひゃっ,あひゃっ,ひゃめっ,冷たっ,冷たっ,はぶっ」