監禁 空は晴天。 洗濯もやり終わり、日なたぼっこをしながら銃の手入れをする。 そんな時間がいつもなら、一番幸せを感じる時なのに、今日はなにやら落ち着かない。 心の中がもやもやして… この気持ちの原因は分かってる。 朝の望美ちゃん一言 「今日はヒノエくんや弁慶さんたちにお呼ばれしてるんで、帰りは遅くなると思います!」 「御意〜!」 君に嫌われたくないから、笑顔でお見送りしたけれど… もやもやが消えない。 君が俺以外の男の元に行くのは嫌なんだ。 君を繋ぎ止めておきたい。 どうすればいい? どうしたらずっと君の近くにいられる? 君を縛って、部屋に閉じこめたい…。 自由を奪って俺だけしかみえなくしたい……。 男の嫉妬は醜いよな〜… 「はぁ〜……」 「景時さん、何ため息ついてるんですか?」 「いや〜望美ちゃんをどうすれば繋ぎと…えぇっ!?」 ふと考えていた事を口にだそうとしたとき、その声が愛しい子の声だと気づく。 「なんで!?望美ちゃん今日は遅くなるんじゃなかったの!?」 「今日の朝、景時さんの様子がおかしかったから用事だけ済ませて、早めに帰ってきたんです。」 微笑みながらそう答える君。 ホント、望美ちゃんは俺のことなんでもお見通しだよね〜。 彼女の笑顔で、俺の心のもやもやはすぐに消え去って… 僕の事を思ってくれる君。 こんな幸せなことってないよな。 そう思うと俺はついついにやけてしまう。 「…景時さん?なに笑ってるんですか??」 「んーさっきまで俺が考えてた事分かったら教えてあげる。」 「えー!?」 一生懸命答えをひねり出そうとする君。 そんな君が可愛くて思わず抱きしめる。 「か…景時さん!!」 「ぶっぶー!時間切れです。正解は……」 「ッ…………!?」 耳元でそっとささやくと君は真っ赤な顔をした。 ―――君を閉じ込めて、ずっと愛し合っていたいんだ――― |