どこまでイけるか試してみるか?





「あっ…………あぁっ!!」

数度目の絶頂を迎えてぐったりした望美の身体をオレは支えた。





「あのねっ、今日は私が頑張るよ……。」

事の始まりはこの台詞。

布団の上で深いキスをしたあと、いきなり望美から決意の言葉が飛び出したのだ。

オレは正直かなり驚いた。

望美とこういう関係になってから随分経つが今までこんなこと言われたことなかったから。

初めての行為の時は体験した事のない快感を怖がってまでいたのに、いつのまにこんな…。

まぁ、全部オレの性なんだけどな。

「わかった。オレの教えるとおりに出来るか?」

「うん。……頑張る」

「頑張れよ。」

自分に向けての意味も込めて、オレは主導権を望美に譲った。



「じゃあ…まず、服脱がせてくれ。」

オレがそう言うと望美は一生懸命オレの着物を脱がせて小鳥のようなキスを全身に降らる……

オレは自分の指示に忠実に従う望美に倒錯的な気持ちになった。

いつもは勝気な性格で、人の言うことを簡単に聞くお前じゃないのに。

次は何をさせよう?

そう思っていたとき、望美がオレの下着に手をかけた。

「あっ…あのさ。」

「ん?」

「口でやった方が良いんだよね…?」

「お好きにどーぞ。」

オレが曖昧な態度をとると、望美は意を決したようにオレの雄を口に含んだ。



動きはとてもつたない物だったが、フェラなんて何処で覚えたんだ?

そんな疑問が将臣の脳裏を過った………。







将臣はずるっと自分の雄を望美から抜くと、ぐったりとした身体を横に寝かせた。

「将臣くん…あの、どうだった……?」

ふとんに包まり、顔を隠して聞いてくる望美を抱きしめて将臣は答えた。

「よかったぜ。けど……」

オレはさっき脳裏を掠めた疑問を思い出す。

「け…けど……?」

思いもよらず続いた将臣の言葉にビックリして、布団から顔を出した。

「フェラなんてやり方誰に聞いたんだ?」

「ふぇ…?」

「口で御奉仕。」

「ッ……………!?」

望美ががばっ!と布団を捲って隠れようとするが、俺はそれを許さなかった。

腕を掴んで、上半身を持ち上げるとそのまま自分の胸の中に移動させてしまった。

「言わないと…わかるよな?」

ニヤリと笑う将臣。

その顔をみて観念したのか、望美は小さくため息をつくとすこしずつ、口を開いた。

「前はさ、将臣くんが良くなる前に私が気絶しちゃってたじゃない?

でも、最近は疲れてはいるけど、気絶までしなくなって慣れて来たんだなーっておもったの。

でも、よくよく考えたらいつも私は途中でわけわかんなくなっちゃってるから、将臣くんは満足してるのかな…?って思い始めて…。

でも、直接将臣くんには聞けなくって。それで…ある人に相談したんだ。

そしたら、その…くちでやるの…教えてくれて」

望美は恥ずかしさを紛らわすように、指を小刻みに動かして答えた。

フェラを教えるある人…か。

将臣の頭を過ったのはあの2人だった。

「ヒノエか弁慶か。」

「なッなんでわかるの!?」

「そいつらしか居ないだろ?そんな事知ってる知り合いなんて。」

将臣は苦笑しつつ、望美のあごを捕まえキスをした。

「でも、お前がそんな事考えてくれてるとは思わなかったぜ。

ありがとう。」

「ううん。将臣くんが満足してくれればそれでよかったの。」

「そっか…。じゃあ、満足させてもらおうかな。」

「ぇええええ……………?」

「オレを満足させるのは、結構大変だぜ?

さーて、どこまでイけるか試してみるか?」



翌日、望美が布団から出て来れなかったのは言うまでも無い。







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