空ろげな瞳





「あっ…あ……・・あぁ――――ッ!」

「……くッ」



ドクドクッと貴方の胎内に熱いモノをを注ぎ込むと、僕はズルっと自分の雄を抜いた。

そのまま、ぐったりとしてる貴方を布団に寝かせる。

まだ、快感の余韻に浸っている望美は卑しい行為の後なのに何故か神秘的な感じを醸し出していた。



望美の顔を覗き込むと空ろげな瞳に自分の姿が映る…。

「よかったですか?」

思わず意地悪な質問を投げかけると、貴方は枕で顔を隠してしまう。

「僕はよかったですよ。何度抱きしめても抱きしめたり無い位、僕は貴方に夢中ですからね。」

そう言って俺は枕の上から貴方を抱きしめる。

「今日はこのまま抱きしめて寝てもよろしいですか?」

抱きしめた枕から目だけを出して、小さく頷く貴方を確認すると、僕は貴方をぎゅっと抱きしめた。



そして、枕を貴方から奪い取ると軽い口付けを貴方に送る。

貴方の瞳は嬉しそうに微笑む。





望美さん。

僕は貴方の瞳に映る自分が好きだったりします。

こんな穢れた僕でも、貴方の瞳に映る僕だけは清らかに見えるから。

それは、貴方が神子だからでしょうか?

昔、貴方に聞いたらあなたはこう答えましたね。

「弁慶さんが私の好きな人だからです」

あの時は驚かされましたよ。





「ねぇ。弁慶さん。」

お互いの瞳にお互いが移っている状態を、彼女は恥ずかしそうにそらして…。

「アノネ。…………………………きもちよかったよ。」

「えっ……!?」





ふふっ本当に貴方は可愛い人ですね。

貴方には毎回驚かされるばかりです。



でも、そんな貴方を愛してますよ。





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