「温泉シリーズ」 纏め上げられた、長い髪。 しっとりと濡れた白い肌。 男心をそそる首筋。 すべてが綺麗で否応無しに俺を高ぶらせる……… 熊野の温泉に行きたいと望美が言っていたのを思い出して、夜中にそっと連れ出した。 夜空を見ながらの露天風呂は気持ちイイよ。といって。 望美は喜んでついてきた。 この後の俺の策略も知らずにね? 「ヒ…ヒノエくん……。」 「なんだい?神子姫様。」 「あ…当たってるんだけど……………っ」 恥ずかしそうに、本当に小さな声で言う望美。 ヒュー可愛いね。 お互い裸で、君は俺の胸の中。 顔が見えないのは残念だけど、君を後ろから抱きしめて。 普段布団の中では見られない、お風呂の中でしっとりと身体に汗をかいている望美。 俺の中の欲望が姿を表さないわけ無いだろう? 「………ッ!」 故意に、望美の下半身に俺を押し付けると君は驚いた様に俺の腕の拘束から逃れようとする。 「逃がさないよ?」 「も…もしかしてココでやるの……?」 決して顔を俺のほうに向けず身体を硬くしてる望美。 きっと顔は真っ赤なんだろうな。 耳が赤いよ? ふーと耳に口をつけて軽く息をかけると望美はビクッと身体を振るわせる。 この体勢は望美の顔が見えなくて少し物足りないけれど… 湯気と薄く染まった肌が俺をいつもより刺激して。 「丁度天の川も出てるしさ、織姫と彦星にも負けない俺達の愛の深さを見せ付けてやろうよ。」 「ヒノエくん〜〜〜〜〜〜〜〜………」 望美が焦って大きな声をあげる。 でも、これは彼女の恥かしさから来る行動だって知ってるから。 俺は耳元で囁く。 「嫌かい?」 ちょっと弱く、甘えた口調。 望美はこの声に弱いんだよね? 「イヤ……じゃない」 ほら。 君はそう言ってくれると思ったよ。 俺は望美の顎を掴むと後ろに向かせた。 秋に真っ赤になる紅葉よりも真っ赤になった望美の顔。 とっても魅力的だよ。 俺は望美の顔にそっと手を添えると紅く濡れた唇に口付けを送る。 「…ぁ……」 繰り返される口付けの嵐。 最初はそっと触れるだけ。 だけど、次第に唇の隙間から割り込む様に忍び込んでくるヒノエの舌先。 望美はおずおずとだがそのヒノエの舌に絡ませる。 「ん……」 ヒノエはそれに気をよくすると、口付けを激しくする。 唇の裏側の粘膜を探り、歯列をなぞる。 「は…ぁ……っ」 苦しそうな表情を浮かべた望美に気がつき唇を離してやると 望美の口端から飲み込めなかった唾液が流れ落ちる。 「無理な姿勢だったかな?」 「ん…へいき……」 弱々しい声でそう言う望美に俺は愛しさを感じる。 「可愛いね。俺の大事な姫君……。」 そのまま彼女を向かい合わせるように座らせると彼女をそっと抱きしめた。 「ヒノエくん……。」 俺の耳元で俺の名前を囁く望美。 「なんだい?」 望美の耳元の濡れた髪をそっと耳にかけながら答える。 「好き」 「ああ。俺も好きだよ。」 そして、どちらからともなくもう一度キスをした。 銀の橋がお互いの唇にかかると、 俺は望美の頭にあった右手をそっと彼女のふとももに手を沿わせた。 お湯の中でも滑らかな肌触りは変わらない。 「あ……ヒノエくん…!」 ゆっくりとその感触を味わっていると、望美は俺の手を制止する。 いつも俺の動きを妨げない望美が俺の手を妨げた。 俺はビックリして覗き込むと望美は涙で目を潤ませていた。 「どうしたんだい?」 その涙のわけを知りたくて、俺は彼女を見つめた。 「お湯…入ってくるよね……?」 その声は少し震えていて、恐怖を感じているのだとすぐに分かった。 「怖い?」 そう聞くと望美は小さくこくんと頷く。 「そっか…。じゃあ、そこの岩の上に座って。 なるべくお湯がかからに様にするから。」 すると望美は嬉しそうに表情を変え、自ら岩の上に座った。 「そう。いい子だ。」 俺はそう言ってご褒美のキスを送ると望美の足をそっと開かせる。 「もう十分濡れてると思うけど。一応…ね。」 そう言って俺は望美のソコに唇を当てる。 「ぁ…あ、あ、んー……っ」 くちゅくちゅと音を立ててソコを舐めると望美は一段と高い声をあげる。 声が恥かしいんだろう。 望美は口に含んだ指噛んで声を耐える。 俺はその手を引き寄せて俺の頭に持ってきた。 「俺の髪の毛掴んでもいいから。」 「やぁ……!しゃべ。。らな、いで…ッ」 息がソコにかかるのが耐えられない様に望美はぎゅっと俺の髪を掴む。 「声が聞きたんだ。俺しか聞けないその声が……。」 そういって俺は望美の秘所に舌を差し入れた。 すると溢れていた望美のその場所から甘い蜜が溢れ出す。 甘い甘い俺を惑わす蜜。 俺は夢中でその蜜を舐める。 ときには吸う。 そうすると望美はビクビクと身体を震わせて。 お湯に浸かっていた足勢い良くをピンと伸ばす。 その度に俺にお湯がかかって、髪の毛が濡れる。 「だ…め…っ、も、いっちゃう……っ」 その声に俺は動きを止めた。 「それは困る。」 俺は快感が欲しいのか無意識に揺れる望美の腰にそっと手を当てて 「一緒にイこうぜ?」 そう囁いた。 直後、望美の両足を左右に大きく開かせると 俺の欲望の昂ぶりを一気に突き入れた 「………っ!!」 その圧迫感に望美は呼吸を止めてしまう。 「大丈夫かい?」 ヒノエはそのままじっと動かず望美の頭を撫でながら、 顔やおでこに沢山キスをおくる。 「ん……。だいじょーぶ……」 少し苦しそうで、微笑む望美に俺は苦笑する。 「ありがと。望美の中気持ち良すぎだぜ? ゆっくり動くから、痛かったらすぐにいうんだぞ。」 そして、俺はゆっくりと腰を動かした。 内壁を抉る様に腰を使うと望美はヒノエに抱きつく。 「あ……ぁ、あ、あぁ…ッ」 突き上げを増すヒノエの昂ぶりに望美は快感を抑えられなかった。 「だ…め…っ、も、いく、いっちゃう―――ッ!」 「イイゼ。俺もイきそうだ。一緒にイこうぜ」 そして2人ははてた。 お湯の中の望美はいつもと違った魅力を醸し出していて…。 なぁ、望美。 これから、ちょくちょくここでやろうか? |