「もっと啼いてみせて」 「んんっ……!」 「くっ…」 彼女の中で供に果てる。 今までの俺の行いを考えれば、こんな幸せな事は無い。 でも、幸せになればなるほど人は無いもの強請りをするもので……。 「あ〜あ、望美ちゃんまた指噛んでたんだね。」 俺はうつ伏せになってまだ快感の余韻に浸っている彼女の口元にあった手をとった。 そこにはくっきりと望美ちゃんの歯型が刻まれていて、赤く内出血をしている。 「ダメだって言ったろう?」 彼女の頭をゆっくりと撫でながら俺はその傷に口付けをする。 「ごめんなさい……。」 まだ潤んだ瞳で俺に謝る望美ちゃんに俺は苦笑いをした。 そんな顔で謝られたらこっちも堪らない。 俺はしょうがないな…と呟いて唾液をたっぷりと含んだ舌で傷を舐めてやる。 舌が傷をかすめる度、彼女は身体をビクっと振るわせる。 「景時さん……ッ」 その反応が堪らなく愛しくて俺は彼女の手を口に含んだまま仰向けにさせると 指で彼女の身体の線をゆっくりと撫でる。 「あぁ…ッ!!」 望美ちゃんから甘い声が漏れる。 彼女は一瞬はっとし顔を真っ赤にする そう…その声が聞きたかったんだ。 俺は彼女の甘い声を閉じこめる手を赤ん坊の様にしゃぶりながら、彼女の身体を刺激した。 俺が望んだ彼女の甘い声を聞くために――。 一生懸命声を押さえている彼女が愛らしくもじれったくて。 俺は彼女の胸の頂を強めに摘んだ。 予想通り望美ちゃんの身体は大きくしなる。 「ッ……ッ…ぁ!」 しかし、期待していた声は聞こえない。 「望美ちゃん?」 おれは心配して彼女の顔を覗き込むと、その唇には血が滲んでいた。 「もしかして、唇噛んだの?」 望美ちゃんの頭が小さく頷く。 俺はしゃぶっていた手を開放してあげるとその手は力無く下に落ちていった。 そして、その唇に舌を這わせる。 「なんでそんなに声を出すのを嫌がるんだい?」 考えてみれば望美ちゃんは初めてのときもあまり声を出すことはなかった。 だからこそこんなにも聞きたくなったのだけれども。 望美ちゃんは唇を舐める俺の動きを制して小さく口を動かした。 「だって……変なんだもん……」 「……変?」 おれは首をかしげる。 「こんなの私の声じゃないんだもん…気持ち悪い」 彼女はぽつりぽつりとそう呟く。 そんな事をきにしてたんだ。 俺はなんだか妙に安心して望美ちゃんの頭を撫でる。 「良く話してくれたね。ありがとう」 にっこりと笑いかけると望美ちゃんは少し照れたのか目線を背けた。 「でも、気持ち悪い声なんかじゃないよ。 望美ちゃんのその声はとっても俺を刺激してくれる。」 そういって俺は望美ちゃんの手をとり俺の高ぶったソコへと導いた。 望美ちゃんはびっくりした表情をうかべ、そして真っ赤になった。 「望美ちゃんの声聞いただけでこんなになっちゃったんだ。」 「景時さん……」 「ねぇ、俺にその声もっと聞かせて? もっと啼いてみせて。」 そう囁くと望美ちゃんはニッコリ笑ってこくんと頷いた。 「んんッ、あぁ…!」 収縮する望美ちゃんのなかに俺の高ぶった雄を奥までつき入れる。 最奥を突く度甘い声を漏らす望美ちゃんに俺は深いキスを送る。 「望美ちゃん…好きだ…」 「わたし……も……っ!!」 そして俺はは二度目の欲望を吐き出した。 すやすやと寝息をたてる彼女の横で俺はその寝顔を楽しむ。 自分の声が嫌だったなんてな… 予想外のその答えを思いだし俺はまた苦笑した。 「望美ちゃん、どんな事をしていても君は可愛いよ。 俺には眩しすぎるくらい……ね。」 |