「気持ちよくなるだけじゃなく気持ちよくしろよ」 「望美!かくれんぼとやらをするからこい!仲間に入れてやる!」 パタパタという足音が廊下からしてきたかと思うと安徳天皇がいきなりそういった。 「鬼ごっこ?」 「そうじゃ!将臣殿がやり方を教えてくれたのだが あいにく人数が足りないので仲間に入れてやるぞ!」 新しい遊びを教わり早くやりたいとうずうずしている安徳天皇の顔はやはりまだ子供であった。 でも私は安徳天皇がこんな子供っぽいところを見せてくれるのが嬉しかった。 あんな過酷な運命を背負った彼が、故郷を追われてこの島での暮らすなんてどうなるのか…? 最初はかなり不安があった。 しかし、以外と早くこの生活慣れてくれたと、今は普通の子供と同じ様に元気にはしゃいでいること。 それが、将臣くんの決断が間違ってなかったと言ってくれている様で。 「わかった。じゃあ、この洗い物が終わったら行くね。」 私は安徳天皇に向けてニッコリ微笑み洗い物にもう一度戻ろうとした時 ぐいっとスカートの裾を引っ張られた――― 「だめじゃ。今すぐ行くのだ!!」 「えぇ―――!?」 そのまま私は案外力の強い安徳天皇にずるずると引っ張られてしまったのであった。 「おう!早かったな、望美。」 「もー!将臣くんの入知恵でしょ!?まだ片付け終わってなかったのに…」 「ははは!俺のせいじゃねーよ。安徳天皇が強引なだけだ。」 クククと笑う将臣くんを横目に私はぷーと膨れて見せる。 「怒るなよ。可愛い顔が台無しだぜ?」 「そんな事言ってもダメ!」 戦が終えて南の島に来て、将臣くんは平家全体の指揮をとっていた。 将臣くんがこんな性格だからか。 はたまた今までの信頼のお陰なのか。 この島に来て数ヶ月、多少の混乱はあったものの皆ここの生活に慣れてきていた。 そして最近、最初のころは静かにしていた安徳天皇が良く相手をしてくれとやってくるのだ。 ぴりぴりムードが無くなったのを察知したのだろうか。 子供の空気を読む力は凄いなー。 でも家来達の子供を連れ立って島内を駆回る安徳天皇の姿は 生き生きとしていて見ていて微笑ましかった。 だからついつい私も甘やかして輪の中に入って相手をしていたんだ。 最初の頃は。 最近は手のあいた将臣くんまでもが仲間に入っているのだ。 しかも、何故か毎回2人の間だけで罰ゲーム付きの秘密のゲームが繰り広げられている。 「今日はかくれんぼだとよ。」 「なにとぼけてんの?将臣くんが教えたんでしょ。 さっき安徳天皇が言ってたわよ。」 「ばれたか」とくくく笑う将臣くんに私は微妙な目線を送った。 こぼしたくなくてもため息がこぼれてしまう…。 「今日は俺が鬼やるから。30分で見つけられなかったら罰ゲームな?」 目の前では安徳天皇が回りの子供達に得意げにルールを教えている。 将臣くんは小さな声私に囁いた。 「またやるの…?」 「もちろん。これが楽しみでやってんじゃないか。」 「一応聞くけど、拒否権は……?」 「ない。」 「はぁ……」 今日何度目だろう…? またしてもため息が出てしまった。 「よし!では鬼を決めよう!じゃんけんでよいか?」 「あ、鬼は俺がやってやるよ。10数えるから皆隠れろよー!」 子供達はわーわーきゃーきゃーと四方八方に散り始めた。 私にとってまた悪夢のゲームの始まりだった。 「そう…次は舌で舐めてみな。」 「ふ…んっ………」 私は座る将臣くんの腰に顔を押さえ込まれ、強引に将臣くんの昂ぶりを咥え込まされていた。 これが、悪夢のゲームの罰ゲーム。 Hな事を毎回させられてる。 そして今日はコレだった。 「望美、咥えろよ。」 突き放すような短い台詞。 後ろから羽交締めにされ耳元で囁かれた言葉。 これにゾクっときてしまった私も重症なんだろうか。 その後、服を脱がされ気付くと四つん這いにされていた。 何かに取り付かれた様に――― 「ぅ……ん……」 口内を犯される感覚にいつもと違う苦しさを感じながら 望美は将臣の昂ぶりに無心でしゃぶりつく。 言われた通り、舌を細め先端の窪みを突っつくと頭を掴む将臣指に力が入る。 その様子に望美は満足感を覚えた。 いつもは与えられる快感を懸命に受け止めるだけのセックスだから。 でも、今日は違う。 私が与える快感で将臣くんが感じてくれてる。 それだけで喜びが生まれた。 「次は…そうだな。口を上下してみろよ。」 望美はその通りに口を動かした。 すると、昂ぶりの面積は増す。 先端からはじわりと体液が滲み、その苦さが口内に広がる。 「にが………」 思わず本音を漏らすと頭の上で将臣くんが笑っているのが分かった。 「そう言う時はお世辞でも美味しいっていうんだよ。」 笑いを含んだその声はまだ余裕たっぷりといった様子で。 私はムキになって、また将臣くんの昂ぶりにしゃぶりついた。 でもその意地もすぐに将臣くんに崩されてしまう。 「っ!?あっ、…あ……!」 「あれ…なにもしてないのにもう濡れてるぜ?」 将臣は望美の頭をそのまま固定して少しかがむと望美の秘所に指を突きいれていた。 「俺の咥えて感じた…?」 指を浅く深く抜き差しさせ、 内壁を揉みしだき大きくなった自分の物を受け入れられるようにしていく。 「あ、あ………ぁ、あ……っ」 「望美、口とまってる。」 言葉と同時にぐるりと内壁を弄くるその指が憎たらしい。 望美は将臣のものを咥えつつもその快感で行動にうつせない。 「……っ、んんっ」 注意しても奉仕しない望美に将臣は痺れを切らしたのか、 将臣は秘所からゆっくりと指を抜いてしまった。 中途半端なところで無くなってしまった快感に望美は身体をくねらせる。 欲しい。もっと欲しい…。 そんな思いが頭を駆け巡り、望美は涙を浮かべた目線を将臣に送った。 そんな目線に将臣はくすりと笑うとこれ見よがしに愛液を帯びた指を舐める。 「…………!?」 恥ずかしくて顔を下げる望美。 しかし、顔の下には居場所を求めたちあがる将臣の昂ぶりがあって…。 望美はぎゅっと目を瞑ってその恥ずかしいさから逃げようとした。 「欲しいか?」 短いその言葉が望美の頭を駆け巡る。 そして、自然にこくんと頷いてしまった。 「じゃあ、上にのって。自分で入れられるだろ?」 「むっムリだよ……」 そんな恥ずかしい事できない…。 固まる望美の身体をひょいっと持ち上げ、将臣はひざの上に望美を乗せてしまった。 「ま…将臣くんっ!」 驚きの声をあげ拒否する望美だが将臣は譲らなかった。 「気持ちよくなるだけじゃなく気持ちよくしろよ」 「――……!!」 その言葉には何も反論できなかった。 確かにそうだったから。 望美は覚悟を決めた。 将臣はその姿に満足しで入れやすいように昂ぶりを支えてくれた。 望美は少しずつ腰をおろしていった。 「つっ……、んぅ……っ」 「キツイか?少しずつでいいからな。」 なだめる様に優しく頭を撫でてくれる大きな将臣の手に望美は安心を覚える。 「ま…まだ……?」 「あと半分だな。頑張れ。」 「ん……あァあッ!」 最奥を将臣のものがついた瞬間、望美はもっとも高い声をあげた。 内臓がせりあがってくるような圧迫感。 狭い内壁をめいっぱい押し広げるかのような感覚に望美は涙を流す。 全部の神経がソコにあるかのように敏感になる躯。 痙攣する内膜は待ち焦がれたと言わんばかりに身体を貫いた昂ぶりに絡みついていた。 「つっ……、あ……っ」 「イイゼ…望美――……」 快感を含んだ将臣の声に望美はうっとりとしてしまう。 もっと気持ち良くなって欲しい。 もっと気持ち良くなりたい。 その思いだけが望美を支配していった。 徐々に上半身を上下に揺らしていくと、体内にある将臣の昂ぶりがぐんと大きさを増した。 「あぁあ…っ」 イイ所を突かれて思わず高い声をあげると、将臣はいままで動かさなかった腕でいきなり腰を掴んできた。 「焦らすなよ…ッ」 「え……待っ―――――」 将臣は望美の腰を持ち上げ奥まで入り込んでいた昂ぶりをずるりと抜き出そうとする。 そして、ぎりぎりまで引き出すと、すぐに手を離してしまった。 それは引き止め様と狭まった体内が勢い良く押し戻される事で……。 激しい摩擦に嬌声が迸った。 「いっ、あ――――――あぁ…っ」 「くッ…イイぜ、望美!」 そのままガクガクと上下に揺さぶられるともう何も考えられなかった。 「あ…っ、あ、やー…っ」 激しい動きに汗が噴出し、肌の上を伝い落ちる。 激しい突き上げに息も絶え絶えになり、口からは自分のものとは思えない甘ったるい声が押し出され、 無意識に将臣くんの背中に爪を突きたてていた。 何度も何度も貫かれ、頭のてっぺんまで快感に痺れる。 頭の中はもう真っ白だった。 「あっ……まさ、おみくん……イくっ」 「あぁ、俺も……!」 この言葉を合図に将臣の動きは激しさを増し、今まで以上に激しく身体を揺さぶる。 激しい熱のなか、望美は将臣のもたらす快感だけを感じていた―――。 誘惑の合図 |