温泉シリーズ(将臣) おい、おい、おい!? なんでお前がここにいるんだよ。 今は夜中の1時過ぎ。 いくら熊野が温泉地だからって、こんな時間に温泉に入ってるがいるとは思ってなかった。 しかも、お前は無防備に何も身に着けずに躯を沈めている。 水に濡れた長い髪の毛は、月の明かりに照らされて雫がきらきらきらめいている。 ピンクがかった紫色の髪が肌の白さをますます引きたてている。 胸のふくらみの頂点だけ赤いのも俺の雄を高ぶらせる。 やべぇそろそろ限界だ…。 お前のこんな姿を見たのが俺で良かった。 さぁて、これからどんな風にお前を虐めようか? そして、俺は足元にあった望美の着物に手を伸ばした―――――― 「望美!」 静かな時間を楽しんでいた望美は、いきなり自分の名前を呼ばれて反射的に振り向いた。 「きゃッ!!将臣くん!?」 とっさに手で胸を覆う望美。 しかし、彼女の手のひらより少し大きいその胸は大切な部分のみしか隠せてはいない。 そのまま肩までお湯に浸かってこの場をやり過ごそうとしている望美の甘さに俺は苦笑した。 俺だからって安心感なのか? ほかの奴が相手でもこうなら、こいつは危機感ってものがないんじゃないかと疑うぜ? それでもあえて目線を望美から外そうとはしなかった。 お湯の暖かさでピンクに染まった望美の身体なんて、あんまりみることができないから。 「びっくりさせないでよ〜。」 望美は水面すれすれのところで顔をふくらませる。 「びっくりはこっちの台詞だよ。 白龍の神子様がこんな時間にのんきに風呂なんか入ってていいのかよ?」 しかも全裸で。タオル位巻いてろっつーの。 最後の台詞は口に出す前に飲み込んだ。 きっと口に出したら怒り出すからな。 薄い乳白色のお湯の中に見える望美の身体のシルエット。 将臣の目線はどうしても、下がってしまう。 「将臣くん、どこみてんのよ。」 「ん?サービスしてくれてんだろ?」 ニカっと笑う将臣に望美はお湯をかけて対抗してくる。 「将臣くんのエッチ!スケベ!!」 「なんにも付けずにのほほんとしてるお前が悪いんだろ? もし俺じゃなくて夜盗とかが来たらどうするつもりだったんだよ?」 俺は飛んできたお湯を器用にかわす。 「大丈夫だよ。剣だって近くにおいてあるし、服だって………服だって……………ッ!」 「どうしたよ?」 ニヤつく俺に望美は俺を睨み付ける。 「服……隠したでしょ?」 「しらねーなぁ?」 「返して!」 「そう言わずに少し遊ぼうぜ?」 そういうと、俺は濡れるのを気にせずお湯の中に足を踏み入れた――。 「将臣くんッ……!」 お湯の中にいるお前を捕まえて、キスをして、そのまま俺の胸の中に雪崩れこますのは簡単だった。 「や……やめてよっ」 望美の口から否定の言葉がでるが、俺はあえて何もいわなかった。 何も言わずに望美を刺激する事に集中する。 俺の手のひらよりも少し大きいその胸を揉むとその度に身体をビクビク震わせる。 これだけで、こんなに反応する望美に俺は苦笑する。 普段から敏感だけど、今日は格段に反応しているみたいだな… 「外だから感じるのか?」 「…………………ッ」 顔を真っ赤にさせる望美をみて、俺は思わず手を止め笑ってしまった。 「っあはははは!お前分かりやすすぎ!」 「なっ……!!」 望美はますます顔を真っ赤にさせる。 すると、望美は俺の首筋に手を絡めて耳元に唇を近づけてきた。 「……?」 俺は笑うのを押さえると真剣な表情をみせる望美に少しドキドキしてしまう。 「将臣くんの馬鹿っ!」 「うわっ!?」 あろうことか望美は俺の耳元でそう怒鳴ると力を緩めた俺の手を退かし、望美は俺の胸から逃げ出した。 ばしゃばしゃとお湯を掻き分けていく望美に俺は耳を押さえて捕まえようとする。 「ちょっ、望美!」 「離してよ!イヤだ!」 やっとの事で掴んだ望美の手首を引き寄せるが、望美はまた暴れ出す。 「ごめんな、望美!遊びすぎた」 おれは無理やり胸まで望美のからがを引き寄せるとぎゅっと抱きしめた。 「……………遊びは嫌だよ」 抱きしめた腕の中で望美は大人しくなると小さな声で呟いた。 「ん、分かってる。ごめんな。」 触れるだけのキスをすると望美はまっすぐ俺を見つめてくる。 「私は、将臣くんが好き。」 「あぁ、分かってる。」 もう一度キスをすると、望美は目を瞑った。 「……将臣くんは?」 「好きだよ。分かってんだろ?」 俺が照れた顔を見られるのをいやがるのを知っていて、望美は目を瞑ったんだと直感的に思った。 まったく…ホントこいつには頭が下がる。 幼馴染だからだけではない、彼女だからこそ、こんな行動をしてくれるんだと思う。 そのまま触れるだけのキスから深いキスを交わす。 腹部を押さえていた手を下半身へ這わせる。 先程の行為のせいで望美のナカはまだ潤っていた。 微妙な収縮具合が俺の欲望を誘う。 「あ……お湯…入っちゃうッ」 「熱いか?じゃあ、こっちきな。上乗って」 俺は温泉の縁に座り、濡れた服の帯を緩めると自身を取り出し、その上に望美を誘った。 「あ………」 望美は将臣の首に手を回すと、ひざの上に乗った。 将臣の硬いものが大切なところにあたる。 でも、そのまま腰を落とす事はできなくて…… 「力抜け……望美」 「あ……あ、ッ」 強く押し当てられ、それがナカへと侵入していく。 一瞬痛みに腰を浮かす望美の腰を押し付け、グッと腰を突き入れた。 「あ……あぁっ……」 将臣の背中に爪が立てられる。 「動くぞ?」 何かの合図の様に望美の口から甘い声が零れる。 「あ………ぁ……っ」 将臣の手が胸の突起に触れる。 そして、硬くなった部分を摘み上げ、刺激していく。 「……もう………っ」 望美はぎゅっと将臣の首にしがみつく 「あっあぁ……――!」 「ッ…望美っ!」 身体が震える。 そのまま強いエクスタシーに2人の身体は飲み込まれるのだった。 気を失って身体を将臣に預けている望美の身体をひざに座らせ、将臣は濡れた着物を全部脱ぎ、温泉に浸かっていた。 汗をかいた望美のお湯で清め、薄くあいたその唇にキスをする。 所々に咲かせた赤い華を指でなぞりながら、俺は望美の耳元で囁いた。 「好きだぜ」 面と向かっては言えないその言葉を――― |