淫乱な身体



とくん  とくん

自分の高鳴る胸の鼓動が聞こえてくる。



こっちの世界にはよくある突然の雨。

この世界の人は龍神のたたりだとか、怨霊の仕業だとかいうけれど、ただの夕立だと俺は思う。

そんなことより、問題なのは俺のこの胸の鼓動だ。

脈拍が半端なく高まっているのがわかる。

この音は他の人には聞こえていないだろうか…?

特に、俺の隣にいる心から愛しい人に…――――――。



「雨、止まないねー。」

「そ、そうですね。」

濡れた髪を鬱陶しそうに肩で一つに纏める先輩。

いつもは長い髪に隠れている首筋が露わになった。

戦う女性である先輩の健康的なイメージとは違い、真っ白で細いその首筋に俺の目はくぎ付けになる。

その首筋に水が一筋流れ落ちた。

思わず、その水滴に手を伸ばしてしまった。

「きゃっ!」

「えっ!?あっすみません!水が………」

「あっそうなんだ…あ、ありがと。」



「………。」

「………。」



沈黙が2人を包む。

先輩の横顔がほんのり赤い。

俺の顔は真っ赤だろう。



俺は、ゆっくり先輩の肩に手を回した。

「譲くん……。」

「先輩、今夜いいですか…?」

「………うん。」





「んっ……あぁッ!」

譲の唇が望美の唇から離れると、艶を帯びた声を漏らした。

先程くぎ付けになった白い首筋に口付けを落とすと、甘い吐息が漏れる。

「先輩、声を噛まないで下さい。」

「ん…でッも……」

快感からか目に涙を浮かべる先輩。 その目に唇を落とすとその涙を舐めとり、右手を下腹部に下ろした。

「もっとその声が聞きたい。」

「あッや…………あッ………んん!!」

中指を潤んだそこへ付き入れられ、望美は高い声を上げずにはいられなかった。

「可愛いですよ。先輩。」

にこっと微笑む譲の顔に望美は真っ赤になった。

「ゆずるくん………もぅ……」

止めようとしても動いてしまう腰の疼きに絶えられず、望美は限界を知らせた。

すると、譲はいきなり指を引き抜いた。

「……んで、…っ!?」

「まだダメです。俺はまだ、先輩を感じてない……」

「でも……」

身体を疼かせるこの快感をどうしたらいいのだろう

望美は訴えるような視線を譲に送ると、譲はキスでその視線の理由を鈍らせる。

「いれて……?」

「そんな直接的なこというなんて…淫乱だなぁ。先輩は。」

あまりの恥ずかしさにぎゅっと目を瞑る望美にキスをして譲は自身を付き入れた。







「……くん!譲君!!」

「えッ!あっはい!?」

目を開けると目の前に望美の姿があった。

まぶしい朝の光が目に痛い。

「おはよう、譲君!珍しいね〜譲君が朝寝坊なんて。」

俺の布団の横でくすくすと笑う先輩の横には兄さんが立っていた。

「何ぼけっとしてんだよ。皆お前の朝飯まってるぞ、望美の作った飯は食えたもんじゃなかったからな。」

「将臣くん、ひどーい!!」

すねた顔をする望美とそれをからかう将臣。



さっきのは夢……?



あたたかな体温を残した布団から起きあがると、俺は枕元にあっためがねをかける。

「準備したらいきますね。それまでもうちょっと待ってもらえますか?」

「わかった!待ってるね!」

襖を開けて将臣と一緒に部屋を出ていく望美。

ふわっとまった髪の毛の隙間から見えた白い首筋にまたドキッとした。



あーあ、ホント重症だな…俺。







夢オチです(爆)
別に、最初だから譲にはやらせないなんてことではないですよ!!
有川兄弟大好きデスから!!


←戻る

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル