背中を伝う、汗



「ん……あっ!」

一糸纏わぬ姿で俺の上にまたがるきみを俺は恍惚を帯びた目で見つめる。

きみは一生懸命俺のを迎え入れようとしてくれていて、

下から突き上げたい衝動にかられるけど、ぐっとこらえて俺はきみの背中に手を回し優しく抱きしめてあげる。

せっかくきみが頑張ってくれてるのに邪魔して嫌われたくないしね。

「かっ……げとっきさ…ん、おっき…あぁッ」

「ごめんねー。でも、もう少しだから頑張って?」

頭をなでてあげるときみは少し辛そうな微笑みを俺にむけてくれて。

「がんば…るっ」

きみは、もう一度俺にちゃんとしがみつくとまた少しずつ躯を沈め始めた。 俺もそんなきみの背中を優しくなでた。



「んっ…あぁぁあ!」

その瞬間。



背中に伝う、汗



一際大きな声をあげたきみと同時に流れたその汗が俺の手を湿らせる。



ぐったりと俺に寄りかかっている君の耳元で俺ささやいた。





ありがとう。よく頑張ったね。

でもここからは俺に任せてくれるかな?

さすがに俺も限界だよ?





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