一回目：イルミ・・・イミ・・・イルイミネーション

１２月。

街はイルミネーションで彩られている。

俺にはイミネーション。

説明するとイルミと意味・・・やめておこう。

とかいいつつ既に説明しきってる感もある。

駄洒落じみた事を言ったりすることが好きだ。

そして言ったあとに確実かつ的確に鬱に陥る。

やめればいいのに。

そういう声も少なからず聞こえてきそうな気がする。

やめられるものならやめている。

というか確実の後に的確は必要なのだろうか？

考えてみたが俺は若者。

言葉の使い方なんぞコレといった決まりなんてないし今までだって進化してきたからニュアンスでいいと思う。

江戸時代の言葉なんて今じゃ誰も喋らないだろ？文字だって片仮名じゃないし。

って国語辞典だかなんだかの著者金田一だかその弟だか、まぁそこら辺の奴が似たような事言ってた。

これで結構みんなうなずいてくれると思う。

・・・

・・・・・

そうそう、話は逸れたが鬱に陥った後は歌でも聞くことにしてる。

ジャンルはそうだな、バラバラ。

そもそもジャンル別に俺は分けられない。

J-POPと歌謡曲の違いすらわからない。

一緒なのかもしれないと何度もそう思ったけど、確信したことも言い切ったこともない。

あ、でも洋楽と邦楽くらいはわけられる。

ROCKとHIP-HOPだってわかる。

わからないのはトランスとハウスとテクノのあそこら辺の違い。

っていうか正直どうだっていい。

どうだっていいのに正直をつける必要はあるのだろうか。

逆に強調して寂しい人間なんだと思わせてる感もある。

同情大好き。

だから街のイルミネーションも俺には寂しく映る。

イミネーション。

寧ろイルイミネーション。

説明するとイルミと意味と居る意味で・・・

同情が愛に変わる日もそう遠くないと思う。

駄洒落のせいかそうじゃないのかTV越しでしか今年のイルミネーションを見たことない俺は引きこもり。

哀愁。

二回目：MILD SEVEN

昔、マイルドセブンを吸っていた。

チャコールフィルター。

今、友達に話すと随分親父臭いもの吸ってたんだなって言われる。

余計なお世話だ。

でもまぁ・・・頷ける。

ここが俺の弱いとこ。

出来るだけ事を荒げたくない性分。

っというか、強がりなのかもしれない。

ここで俺が、「うるせぇ、昔はみんな吸ってたんだよ」

たぶんみんな決まって、「みんなって誰だよ」

うんざりだ。

というかまたみんなを使ってる。

うんざりだ。

いちいち聞くんじゃない。

みんなはみんなだ。

そもそもおまえ俺が１８になってからの友達だから俺が吸ってた中学３年生・・・

俺は一行一行必ず「。」で収めて改行したい。

だから、「そもそも〜」の所は割愛して進めようと思う。

ふと割愛を使う場所が合ってるのか不安になった。

gooの国語辞典で検索してみようと思う。

どうやら合ってると思う。

意味：惜しいと思いながら、捨てたり譲ったりすること。

うん、「そもそも〜」のところを割愛するのはとても惜しい。

なんていうか、そこを説明しないと何を話したくて伝えたかったのかがさっぱりだ。

でも「。」で収めたいからしょうがない。

モットーだからしょうがない。

モットー・・・。

そういえば仕事柄履歴書を目にすることが多い。

そこによく「何々するのが私のモットー。御社になんちゃらかんちゃら」と書かれている。

いや、いいよ？

信条を書くことは大事だし、その方が後々見極めやすいし。

でもなんで「です。」とかつけないんだろう。

いや、いいよ？

謙譲語じゃないと履歴書、職歴は書いちゃならないとかルールないし。

でも、全部ですます口調なのにそこだけ浮いてる感じは拭えない。

というかアレか、もしかして日本英語として捉えちゃってるか。

日本以外どこもナイフでフォークの裏にご飯よそって食わないんだよ。

関係なかったゴメン。

上3行全部関係ない。

というか人事担当でもない俺にはハナから関係ないか。

そんな俺は、一度LARK ONEに切り替えたのにやっぱりMILD SEVENを吸ってたりする。

チャコールじゃなくてONE。

体を気にしてのことだ。

昔、会うやつみんなに「1ミリにしても本数増えてるから意味ねーじゃん」

そう言っていたのを思い出した。

灰皿の前には今日一日で吸った空き箱2個が無造作に置かれている。

それを片付けようと腰を上げたところ不意に淡い光が目についた。

閉め切っていたはずのカーテンに少し隙間が出来ていた。

そこから覗く空は白みがかっていてもうすぐ朝がくるんだということを知った。

今だたゆたう煙の中で無性に「みんな」に会いたいと思った。

・・・

・・・・・

うんざりだ。