やまだないとの分身的、ナイトーくんシリーズを集めた一冊です。 しかしこの表紙のやる気の無さよ…。計算なのか?可愛いけど…。
ナイトーくんは漫画家。パートナーと同居中でしかし結婚はしてません。 外見は眼鏡、しかめっ面、ひょろりとした体格、髭、煙草というすさまじさで、何かもう私はどうしたらいいのか。という気分で胸一杯にならざるをえませんよ。また、これがやまだないとの素敵すぎる絵で書かれる訳ですよ。そんな。買っちゃうじゃん。 ただ性格は物書きっぽく、我侭で、甘えたで、不安定で、遠くで眺めておきたい男でもあります(笑)
まあそんなわけでナイトー君には結構前からきゃあきゃあ言ってたわけですが、このソラミミにあつめられた話は、どれもあまりに生々しく寂しかったり、諦念があったりして、うかつに「萌え!」とか言うことはできなくなりました。ね。 表題作「ソラミミ」の中のイライラ感や無力感、つい逃げちゃう気持ち、親しい人だけが放てる鋭く食い込む言葉…。とりこまれます。おそろしい。
個人的には「つげさんち」が好きです。従順な犬のようにお腹を見せることを良しとせず、でも…。という感じ。可愛いな。 |