**** 待ち人(カプナシ・・・・お好きなカプでどうぞ) ****







ある日突然俺の前からいなくなった愛しい人。

外を歩けばその姿を探してしまう。

似てる顔を見つけるとふと後を追ってしまう。

帰ってもやっぱり誰もいない。

部屋の片隅で膝を抱える。

二人でいた空間に今は一人きり。


何故いないの?

何故いなくなったの?


答えは闇の中。

想い出とあの人の匂いが残る寝室へは行かずにソファに寝そべる。
目を閉じて眠ろうとしても、あの人との想い出が次々と蘇って来て眠れない。

目を開けて溜め息をつき
「寂しい…」
と呟く。

もう一度会いたい。

あの人を思い浮かべながら手を伸ばす。

触れそうで触れない。


何をやってんだと思った途端、涙が溢れてきた。

一人の夜がこんなに寂しいものだとは思わなかった。


あの人の名前を呼びながら泣きじゃくる。

泣いても何も変わらないのに。

こういうときあの人が側にいたら、抱き寄せて頭を撫でてくれるだろうと考えて しまう。


この日あの人の大切さと存在の大きさを改めて知った。


気付けばもう外が明るくなっている。
泣き疲れていつの間にか眠ってしまったらしい。

鏡に自分の顔を映すと目が赤く腫れていたので顔を洗って紛らわせる。
顔を拭いてカレンダーを見るともうすぐ花がほころぶ季節。

あの人が一番好きだと言っていた季節。


もう幸せな頃には戻れないのかな…。


窓を開け外を見つめる。

ボーッと外を見ていると後ろでドアが開いたような気がした。


まさかあの人が…。

でもそんな訳ないと思い、振り向かずにいると後ろから抱きしめられ、驚いて振 り向こうとすると懐かしい匂いがした。

俺の愛しい人。

前に回されている腕に手を添えると
「ほんまごめんな」
と囁き、俺を抱く腕に更 に力が入る。

「許さん」
と言うと
「ごめんて」
と呟く。

それでも
「嫌や」
と言うと困ったような声で
「ほんならどうしたらええ?」
と聞 く。

そんなの決まっている。

「ずっとここに居ってや。もう…何処も…行かんで…」

と声を詰まらせると、少 し離れて俺を正面から抱き締め

「わかった、もう何処にも行かん。約束する」
と言う。

でも不安で
「信じられんわ」
と目を逸らすと
「ほなこうしたらええ?」
と言って優しいキスをくれた。

久々の温もりが嬉しくて首に腕を回すと唇を離し
「愛しとうで」
と囁かれ
「俺も愛しとう」
と笑顔で返すと頭を撫でてくれる。


もしもまた愛しい人がいなくなったとしても、俺はずっと待ち続けるだろう。



必ず帰ってきてくれると信じてるから。







*********あとがき*****************
あとがきと言うか小説反省に近くなってきてますな。
想い出歩記を元ネタにしてみました。
だいたい合わせたんですが、だめですな。
あれは死んだ恋人を想ってる曲なんですが、この話では帰ってきちゃってますからね(苦笑)
なんで帰って来たんだ…(ヲイ)
初めてカプなしと言うのにも挑戦してみました。
好きなカプで楽しんでください♪

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