**** スプリングベル(ユラリダ) ****
道の空のPVを撮るためロックハート城にやってきた。
以前にエクスカリバーのPVもここで撮ったからここにくるのも2度目になるだろう。
自分のカットを撮り終え、
次の出番まで暇だな〜と思ってふらふら歩いていると 、ユラを見かけたので
「なぁ、なんかおもろいことない?」
と聞くと
「おもろい こと?う〜ん…」
と少し考え、何かを思い出した顔をし
「そういや、スプリングベルっちゅーのがあったな。愛を誓いあってその鐘鳴らすと二人のハートは永遠にロックされるらしいで♪」
とひきつった笑顔。
「なんやねん、その顔」
と笑うと
「笑うと髭、剥がれるから上手く笑われへんねん♪」
と苦笑する。
一緒だと思いながら
「その鐘はどこにあるん?」
と聞くと
「あそこや」
と鐘のある方を指差す。
あんなとこに…と思いつつユラと一緒に鐘のある最上階へ上った。
窓から下を見下ろすと結構高い。
ふと見るとカメラが向けられていたので、コインを入れて鐘を鳴らしカメラに向かってポーズをとり、
窓から顔を引っ込め戻ろうとすると、ユラに手を引かれ
「まだ愛を誓ってへんで♪」
と言われた。
「はぁ?なんでそんなことまでせなあかんねん」
と言うと
「そりゃ、リダさんを愛してますから♪」
と笑顔。
その言葉に驚き
「お前なぁ、自分で何言うてるかわかっとんのか?熱でもあるん?」
と額に手を当てると手首を掴まれ
「俺は本気やで?」
と真顔で詰め寄られた。
本気だと言われても…。
困った顔をして頬を掻くと更に顔を近付けられ
「嘘でええから、愛してるって言うてくれません?」
と俺の髪をいじる。
かなり悩んだ末に目を逸らして小声で
「…愛してる」
と呟いた。
すると丁度鐘が鳴り終わり、ユラを見るといつの間にか髭を取っていて
「今、愛してるって言いましたね?」
とバリ笑顔。
「んなこと誰が言うかい、アホ!」
と言うと
「素直やないなぁ」
と俺の額を指で小突き
「これでハートは永遠にロックされましたね♪」
と上機嫌で下へ降りてい き、俺も仕方なくユラの後を追った。
煮えきらない思いでいっぱいになったが、ほんとにハートがロックされたかなんてわからない。
道の空のPV撮影も無事に終り、それぞれ次の仕事場に向かった。
東京へ向かう途中、なんとなくユラを見るとどこか満足げな顔をしてずっとニヤニヤしている。
俺に愛してると言わせたことがそんなに嬉しかったのか…。
いつかまたあの城に行くことがあっても、絶対最上階には上らないでおこうと心に誓った。
本当に愛せる人ができて、愛を誓える日まで。
**************あとがき**************
ユラリダですが、やっぱり意味不明ですな。
なんだこれ(笑)
写真集見てて思いついたんですが、このネタで小説書く方多いでしょうな。
そりゃ、鐘を鳴らしたら永遠にハートがロックされると言うにあの二人は…。
てか、リーダーがなんでジャージ着てるか不思議じゃないですか?
しかもあの一枚だけ(笑)
あ、サイチャ見た方ならわかると思いますが、髭をつけたYURAサマの笑顔はすご
いです(笑)
「髭をつけて笑うとこうなる」
みたいなことを言って再現してくれたんですが、あれが…(笑)
まぁ、男前には変わりないんでいいんですがね(何/笑)