**** old fashioned lover(リダアヤ) ****








授業に出るのがめんどくさくて屋上でまたサボる。



空を見上げながら座っていると
「まーたここでサボりナリか!」
と声がし、そち らを見ると桃色の髪が笑顔で歩いてくる。


「悪いかよ。お前もサボリなんじゃねぇの?」
と言うと
「バレたナリか」
と笑う 。


俺もふっと笑うと、自分の隣を叩いて軽く首を傾げるとアヤは頷いて座る。

アヤが座った瞬間ふわりといい香りがしてアヤを見たら目が合い、俺は慌てて目 を逸らした。


心臓は音が聞こえるのではないかと思うほど高鳴ってる。



いつアヤを好きになったのだろう。


アヤは不思議そうに
「どうしたナリか?」
と聞いてきたので、平常心を装いなが ら
「別にー」
と言うと
「最近リダ変ナリよ?」
と返された。


「お前が好きだからだよ」


なんて言えるはずがなく
「そうか?」
と言った。



好きだと言えたらどんなに楽だろう。



そうこうしてるうちにチャイムが鳴り、アヤは立ち上がって
「またね」
と言って 去ってしまった。

その姿を見送ると
「バカみてぇ」
と呟きその場に寝ころぶ。


好きだと言えば、今まで積み上げてきた物が壊れてしまいそうで怖い。
でも好きだと言わなければ、苦しくて潰れてしまいそうだ。


二つの思いを抱えながら目を閉じた。


次に目を開いたときには、空は赤く下校のチャイムが鳴っていた。
今日も言えなかった…と思いながら人気の無い玄関に行くとアヤに出くわし
「あ …」
と言うとアヤもこちらに気づき笑顔を向けた。


笑顔を見た瞬間、また心臓がうるさいくらいに高鳴る。


胸の鼓動を抑えようと必死になってるとアヤが
「大丈夫ナリか?」
と近づいてく る。


俺の頭の中は真っ白になり気付くとアヤを抱きしめていた。


「リ…ダ?」
とアヤの声を聞くと少し力を込め


「好き…だ…」


と呟くとアヤは俺 のブレザーを掴み


「嘘じゃないナリか?」
と聞く。 俺が


「嘘じゃない…友達以上の存在でいたいんだ」


と言うと
「嬉しいナリ」
と俺 の背中に腕を回す。
それに驚いて固まると


「もう一回言ってくれるナリか?」

と言われて
「え?」
と 聞き返すと

「もう一回好きだって言ってほしいナリ」

と頬を赤く染めた。
俺はニコッと笑い、今度ははっきりと

「好きだ」
と言うとアヤは顔をあげ

「アタ イも好きナリ!」
と笑顔。



その日を境に俺たちはつき合い始め、学園内で話題のカップルになった。
今思えばもっと違う告白の仕方があったと思う。

でもあれが不器用な俺の精一杯の表現の仕方。


古いかもしれない方法で結ばれた俺たちは、今日も屋上で至福の時を味わっている。







***************あとがき************************

一応新学園のリダアヤです(笑)
今時抱きついて告る奴もいないだろうと思いながら書きました(笑)
しかもスタオと同様、リダさんシャイ過ぎ!(笑)
本人はどうなんでしょうな(笑)
これの元ネタは某グループの曲ですが、見事に撃沈しました(死)
同学年だし、仲良し設定にしたらいいかなぁと思ったんですが…ダメでした(苦笑)
なんで、リベンジします!
ちなみにタイトル、元ネタの曲のタイトルをちょっとひねっただけです(笑)
こんなこと書いたら、わかる人にはわかってしまいますな…。

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