「むがー! 解らん…」

現在の状態…四苦八苦中

先人達の残したアコライト指南だとかプリースト指南の書を読むがまったくもって意味不明だ

様々な戦況を想定した場面が図として描かれており、そこに解説が載っているのだが

それが物凄く役に立たない感じがする

例えばこうだ

こちらの編成が剣士1人、アーチャー1人、魔術師1人に自分を含みアコライトが2人

敵の編成が火属性モンスターが1匹に風属性モンスターが1匹

それに加えアンデッドが4匹、この場合の対処はどうするか

というようなモノだ

モンスターがどれ程の強さのものなのかは表記されていない

どうしたものか…

で、俺は考えた、そして出た答えはこうだ

「デバインプロテクションとデーモンベインの特性を活かしてアンデッドを撲殺」

勿論模範解答とはまったくもって違う答えなのだが…

「っだー! 殴りアコには無用の産物じゃぁぁぁぁ!」

「館内ではお静かに!!」

「すんません…」

図書館内では静かに

解っている事なんだが発狂もしたくなるってもんだ

学校の試験はアコライトの支援に関するテストが出されるのだ

俺は殴りだからと言って授業を聞いていなかったが、ここで思わぬ落とし穴があるとは

「しっかり授業を聞いてれば良かった…」

後悔しても遅いか…

仕方ないので無理矢理にでも支援アコライトの知識とやらを詰め込むか

一応進級やら進学、転職に必要な知識だし

今日は何時に帰れるんだろうな…




学園の会議室に集まる数人の影…

その全員が同じ紋章をつけた物を身に付けていた

ユツキは首から下げているロザリオに

アリスは騎士の正装でもある鎧のガンドレッドに

サルバはプリーストの正装である黒のコートの両腕の袖口に

そして通称・男爵と呼ばれている法王…

今は服を着ていて見えないが、背中にセラフィックゲートを表す紋章を刻んでいた

「さて、今日集まって貰ったのは他でも無いデス」

「解りますよ……既に話は聞いている故に……」

「そうデスか、じゃあある程度は省いて本題に入ります」

「本題って何? ユツキち」

「知っての通り、今プロンテラではギルドハンターなる二人組みが暴れているんデスが…」

「いい迷惑ですよね、自分の持っている力を振りかざして他人に危害を加えるなんて…」

「そう、それが問題なんデス。先日デスけど、鷹の騎士団が壊滅させられたと聞いて」

「鷹の騎士団!? プロンテラ王家別働隊の中でもトップクラスの集団じゃないですか!」

「そうなんデスよ、サルバさん…そこなんデス、私も耳を疑ったんデスが」

「ふむ、大体は解りましたよ、つまりはそこですね…」

「男爵は解ったの…?」

「古代呪文、圧倒的な力、神に近い存在、黒の波動、古の知識、つまりはそういう事ですね?」

「そう、実際に現場に行ってみて解ったデス。確実にそうじゃないかと…」

「って事は僕達の出番…」

「ただその人達は何を目的に動いているのか解らないんで、慎重にいかなければならないデスが…」

「重々注意致しましょう、出来ればこちらに入って頂きたいものですが」

「男爵、セラゲに入るのは強制しちゃ駄目デスよ、先日のあの子達だってそうだったように」

「失礼、いざとなれば狐殿の力を借りれば良いだけの事ですね」

「でも…あの二人、カイゼルとカイルには効かない可能性が…」

「まあ考えてもしょうがないよ、闇のエンペリウムの魔力を流し込まれるってのは…そういう事なんだから」

「…明かさなければ良かったのかもしれないデス…」

「でも何時かは気付いてしまう、絶対に…だけど隠しておいたのは拙かったかもしれないね」

「…ま、なるようになれ、デスね…」

「うん、だから元気出しなよ、何かあったら一緒に謝ってあげるから」

「…本当の事を隠しているのは…辛いデス…」


〜続く〜

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