「いつかきっと」
「?」
「いつかきっと、いっしょに見にいきたいな……」
「何をだ?」
「何でもいいんです、海とか山とか空とか……街でも何でも」
「………?」
「ただ、あなたといっしょに見にいきたいんですよ」
「………いつか、だな」
「そう、いつかきっと」



不確かな未来と確かな希望



 共寝、とはよく言ったもので。

 ことばどおりに共に二人、寝台で横になる。

 もはや雄介は目を空けているのも辛そうに、それでも何とか目の前でくつろぐ一条の顔を見て微笑む。

 「………いつになったら」

 「………」

 「俺は、」

 あなたと。

 「……いつでも、いいだろう?」

 「だって……」

 とりあえず今は眠いです……

 ふああ、と大きなあくびをして、枕に顔を埋める。

 「ちょっと、疲れましたし」

 「そうだな……」


 今日も彼らはよく働いたから。


 「俺も、疲れたよ」

 「そですね」

 というわけで今晩はお休みです。

 くすくす、と残念そうに雄介は笑った。

 「……明日は?」


 「……奴らがお休みだったらね」

 いつだって。

 あなたと一緒にいたり、一緒にどこか出掛けたり。

 見せたいところたくさんあるんですよ、俺?

 「………奴らが出なくなったら?」

 「はい……でも、一条さんは奴らが出なくても仕事ありますもんね」

 じゃあ駄目かぁ。

 あーあ、と笑いながらため息一つ。

 くしゃ、と雄介の髪を一撫でして一条も笑う。

 「……それでも、今よりは」

 「……ですよね、今よりは」

 きっと、たぶん。

 「…………しあわせになれる?」

 「………じゃあ、今は?」

 「…………」

 「…………」

 静かに手と手を触れて。

 確かめるように握り締めて。

 計ったように顔を見合わせて、笑う。

 「ああ……そっか」

 「そうだったな」

 いつかが来るまでもなく、

 「しあわせ、でしたね」

 「……らしいな」

 とおいくにに行かなくても、こんな身近に。

 しあわせの種はいくつでも転がっているから。

 「………しあわせ、です」

 「………ああ」

 ぎゅ、と手を握り合って。

 互いを見て感じ合って。





 だからきっと、いつかきっとも。

 変わらないしあわせが必ずある。





FIN.





………超突発………(汗)
眠い頭で書いてみました……だからきっとあらがたくさんあると(汗)
でも何とか言いたいことは言っておけたの……かなあ。
朝起きて読み返してみたのですが、個人的には嫌いじゃないです。
ただちょっと五代くんネガティブですね。ううん。
……よく考えるとちゃっかり超ラブラブですね(汗)





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