数年後で元の身体に戻ってる
>141氏

「お前さ、ほどほどにしておけよ」
新しく錬成した我が家のキッチンの柱に掛かった時計では、すでに0時を過ぎている。
テーブルの上にはとっくの昔に冷めた夕飯がある。あんたは女なんだから、と 元の身体に戻った時に幼馴染に叩き込まれたそれの、会心の出来だったのに。
「そりゃあ、確かに今まで出来なかった事だけどさ、今からこんなでどうするんだよ。
将来どっかの軍部のアイツみたいになっちまうぞ?」
出来るだけ柔らかく、半ば冗談まじりでエド子は目の前に立つ弟に言葉を繋げる。
だが弟は、不機嫌そうに少し下を向いているだけだった。
最近――いや元の身体に戻ってからというもの、アルは頻繁に家を空けている。
まだ自分が鋼の腕と脚を持っていて、弟が鎧の体でいたあの頃に比べて言葉を交わすこともずっと少ない。
潮時なのだろうか。
まだべったりしていたいわけではなかったが、それでもこう急すぎるのは、かなり寂しいものがある。
確かにアルは鎧の姿の頃、普段から「女の子にもてたい」と口癖のように言っていたから、 長年の望み叶った今、遠慮なくそれを体験しているのだろう。
まだ成人を迎えてはいないとはいえ、その楽しみを邪魔する権限も、 ましてや相手の人生を束縛する理由も、すでにエド子にはない。
まあ日常生活に食い込むほど酷い素行の乱れではないが、 あの焔の錬金術師だって、もう少しスマートにやっているのではないだろうか。
ある意味これも、リバウンドの一種なのだろうか? まさか、そんなわけない。
「一緒に暮らしているんだからさ、もう少しだけ控えてくれよ。な?」
「…ボク、夕飯要らないって言ったよね?」
もうもうお終いだ、と笑顔で言いかけたエド子に、アルは少し怒ったような顔をしてそんなことを言った。
弟のその態度にさすがに頭に来て、文句の代弁をぶっ放そうとエド子は拳を作ってアルに近づく。
怒りたいのはこっちだっていうのに、なんなんだよアルのやつは!
「殴るの?」
アルは逃げようともせずに、まっすぐにエド子を見つめながら言った。その態度がよけい腹が立つ。
「ああ、避けんなよ」
「骨、折れちゃうよ? もう自動鎧じゃないんだからさ」
「舐めんな。お前だって鎧じゃないだろ? それにそこまで鈍っちゃいねえよ」
「無茶だよ、姉さん女の子なんだから」
「関係ねえ!!」
パシン! 勢い任せに叩きつけたその右の拳は、やすやすと弟の手の平に納まってしまった。
だから言ったのに、と薄い笑いを浮かべる弟に、エド子は奥歯を食いしばって睨みつける。
生身の身体に戻っても、頭2つ分はゆうに高い弟の顔面にパンチを入れられるとは思わなかったが、
それでもこうも簡単に受け止められると、やはり気分がよくない。やっぱり鳩尾を狙うべきだったか。 そんな事を思って拳を引こうとしたが、エド子の腕は動かなかった。
アルの手がそれをしっかりと包み込んでいたからだ。
「…? 放せよ」
姉の言葉に答えようともせずに、アルは無言のままエド子を見下ろしているだけだった。
「なんのつもりだよ。アル…くっ…! おい!!」
無理に引き抜こうとしても、アルの手はびくともしない。
それでもなんとかしようともがくエド子に、アルは口を開く。
「ボクの事、どう思ってる?」
「はあ?」
「だから、姉さんはボクの事どう思っているの? って訊いたんだ」
「どうって…」
突然の弟の問いかけにエド子は面食らって目を丸くする。何よりアルの意思が掴めなかったのだ。
「そりゃあ、大事な弟、だろ…」
そう言った途端、アルが笑った。それは昔によく見せていた無邪気な笑い方ではなくて、 どこかエド子を見下したような、悪意に満ちた笑い方だった。
どうした? と声をかけようとしたその時、ぐいっと手を強く引き寄せられた。
何かに顔を押し付けられて視界が真っ暗になる。アルがエド子を抱きしめたのだ。
それまで交わした事のあった親愛のハグとは全く違った強引さだ。
エド子はもがくが、先ほどの拳同様、がっちりと捕まえられてしまいアルの腕からは逃れられない。
息苦しさに堪らず顔を上げてエド子は怒鳴る。
「アル…な、なんだよ一体!」
「姉さんってやっぱり小さいんだね」
「ちっさい言うな! なんなんだよお前は…ッ! ぅん!!」
「ここも思ってたとおり小さいや」
いつの間に忍び込んだのか、アルの手がエド子のタンクトップの上からその胸に触れていた。
そう大きなふくらみではないが充分な張りを持つそこは、押し当ててくるアルの手を 持ち前の弾力で弾き返そうとする。
アルの奇行ともいえる行動にエド子は恐れるように目を見開く。弟は、相変わらず笑っていた。
「だめだよ、油断しちゃ。姉さんは男の子じゃないんだから」
「アル…? ぁんっ!」
アルの指先が胸の芯を弄った。親指と人差し指で器用にに摘まみ、円を描くように刺激を与える。
「アルっ…ん! やめろ、ろ…ッあ!!」
薄手とはいえタンクトップの上からでもよく分かるほど、エド子のそれはぷっくりと勃ってしまった。
その様子にエド子の頬が、かあっと赤くなる。アルはクスクスと忍ぶように笑った。
「堅くなちゃったよ。姉さん、気持ちいい?」
「ばか! お前いい加減にしろ…ッふぅ!」
突然エド子は口唇を塞がれてしまった。
叫び声すら吸いつくしてしまうような激しい口づけだ。
アルは逃がすまいとエド子の腰をがっちりと捕らえているから、身動きすら出来ない。
それでもと振り上げられた拳すら、アルは気にもせずに胸で受け止めている。
ぐっと頬くぼを抑えられ、無理やり舌をねじ込まれる。
口のなかでふたりの舌と舌が絡み、初めての感覚に体から力が抜ける。
「ふっ…ん! んんっ! やめ…っん!」
口唇から漏れる声は、もはや声ではなかった。
舌の絡み合う粘着質に富んだ水音がエド子の耳を打つ。
「本当に嫌なら、もっと本気で抵抗しなきゃだめだよ」
飲み込めない唾液がとうとう口の端から伝い落ちる。それに気づいたのだろう、 アルはエド子の口の端からこぼれる唾液を舌で丁寧に舐め取る。
それからぐったりと身体を預けるエド子の顔を見て、笑った。
「さっきも言っただろう? 姉さんは女の子なんだから」
アルの微笑みに、エド子の全身がゾクリと粟立つ。怖い。見たこともない弟の瞳だった。
エド子はなんとか両腕に力を込めて、再びアルの体を突っぱねる。
だがやはりアルの両腕はびくともしなかった。自分はこんなにも力がなかったのか?
いや違う、ただ単に弟の腕力の方が勝っているだけなんだ。弟は男なのだから。
相変わらず弟は口の端を上げて笑っていた。姉さんは女の子なんだから。
先ほどの囁きにも似た弟の言葉がこめかみのあたりを掠めたような気がした。
「ぅわ!」
アルは目を見開いて息を呑むエド子の体を無理やり床の上へと押し倒す。
不意の行動に受身も取らずに、エド子は背中を強か打ちつけて呻き声をあげた。
「痛え…ッあ!」
痛みを逃す余裕も与えずに、上に圧しかかるアルはエド子の両手首を片手でまとめて掴むと、 丁度万歳をするような格好で、エド子を床の上に押さえつけた。エド子は自由を奪われたのだ。
そんな自分の格好不意に思い出したのは、幼い頃にアルと昆虫採集に出かけた時の事だった。
エド子は森の奥で蜘蛛の巣に捕まった蝶々を見つけた。
なんとかもがいて逃げようとしている蝶々に、エド子は思わず手を伸ばして助けてしまったのだ。
振り返るとそこに立つアルは笑っていた。そして言ったのだ。
ボクもそうしようと思ってたんだ、と。
自然の摂理に反する事だった。
もし一人だったら、錬金術師として自分のした摂理の自壊に苛まれていたかもしれない。
けれど、アルが一緒で、アルが許してくれたからそれでよかったのだ。だが、これは――
「何をする気なんだ…?」
「…そんなの聞かなくてもわかっているんでしょ?」
アルが少し苛立ったように答えた。その後ろには、つい先ほどまで目下にあったテーブルの裏側がある。
それが今自分が置かれている状況をひどく滑稽に笑っているように思えた。
ふん、とアルは鼻で笑った。
「いいじゃない、初めてじゃないんでしょ? そういえば姉さんってさ、さっきも…
それこそ旅してる時だって、しょっちゅう大佐の事言ってたもんね。大佐とはいつ寝たの?
ボクに隠れて二人でどんな事したの? ねえ?」
一気にまくしたてられ、エド子は呆気に取られて弟を見あげる。
「な…っ! お前、何誤解してるか知らねえけれど、オレは大佐となんてそんな…!」
「じゃあ誰としたの? 姉さんだって時々夜に出かけてたよね、やっぱり遊んでたんだろ?
人の事言えた立場じゃないよね。なんだよ…なんなんだよ」
「アル! もう止せこんな事! オレたち姉弟だろ!? こんなの許されることじゃない!」
「許す? 誰が? 誰がボクたちを許したり裁いたりするの? 姉さんだって分かっているんだろ。
『祈りたい神サマがいなくてね』って、そう言ったのは姉さんじゃないか!」
最後のほうはほとんど怒鳴り声に近かった。
それからアルははあはあと全身で荒々しく息をしながらエド子を見下ろしていたかと思うと、 不意にエド子の両手から手を引く。思い直してくれたのかと金の目を瞬かせるエド子にニッと笑うと、
両の手の平を勢いよく合わせた。バチィ! と音がして青白い光がエド子の額を掠めた。
錬成反応だと思った時にはもう、エド子の両の手首は、手枷のように形を変えた床材の木の輪によって 再び頭の上で縫いつけられていた。
「ちょ…! 本気かよ!!」
「本気だよ。何か錬成されたら困るもの」
それでも両手を動かせて手枷から逃げようとするが、びくともしない。
弟の錬金術の腕の確かさを思い出し、エド子は全身から血の気が引く音を聞いた気がした。
両手の自由を完全に奪われた今、エド子の錬金術は封じられてしまった。
つまり、何があっても弟からは逃げられないのだ。
「止めろ…っ! こんな…っん!」
姉の声も聞かずにアルはエド子のタンクトップを捲し上げ、今度は舌で胸の突起に触れる。
先ほどの愛撫ですでに堅くなっていたそこは、吸われて、転がされ、時に歯を立てられ、 アルのじんわりとした刺激に、さらにふくれてきているようだった。
刺激を与えられる度、エド子の身体は大きく反れて、ぴくんと跳ね上がる。
エド子の頬がさらに赤くなり、合わせるかのように肌も汗ばみ、うっすらと桜色に染まっていく。
その素直なエド子の反応にアルは楽しげにクスクスと笑った。
「本当に小さい胸だね。すごくかわいいよ、姉さん」
「はっ…ん! やめ、ろ…ったっ!」
乳房を掴まれて、アルは乱暴に愛撫する。エド子の薄い両胸は、アルの指に合わせて形を変える。
エド子はそれに痛みを覚えて身体をねじった。
「アル…痛っ! やだ、いっ…痛よ…っ!」
アルはそんなエド子に構わずに何度も強く揉みしだくと、今度は口唇を這わせて強く吸い付き、 いくつも痕を残していった。
「ずっとこうしたかったんだ」
まるで赤ん坊が母親に甘えるように、エド子の胸に顔を沈めてアルがうっとりと呟く。
「やっぱりボクは、姉さんじゃなきゃだめなんだ」
「アル…?」
「だめなんだ…だめだったんだよ」
「何が!? いい加減にやめろって…あんッ!!」
独り言のようにそんなそんな事を洩らしながら、アルはピンと張ったエド子の肌の上を、 滑るように手と口唇とで這わせていく。
「アル、だめッ…! やめろよ、だめだ!」
「姉さん以外じゃ、だめだったんだよ…」
エド子の制止も聞かず、アルはエド子の乳房の下や肋骨の上を、余すことなく手と口唇とで味わう。
「んっ…! だ、だめ! だめだ…っぅん!」
「姉さんの声、すごくかわいいや」
アルは満足そうに笑った。その笑い声にエド子の頬がかぁっと赤くなる。
そんなエド子の反応にも、アルはかわいいよ、と笑った。
抵抗も我慢も、何をやっても弟を喜ばせるだけなんだ、とその時初めてエド子は知った。
アルに触れられる度に、エド子の細い脚が小刻みに震える。
まるでアルの言葉や愛撫に反応しているようで、エド子にはそれがさらに恥かしい。
なんて事だ、アルは実の弟なのに――
背徳感が背筋をなぞり、エド子は喉もとにせり上がってきていた声を殺そうと口唇を噛んだ。
そんなエド子の様子を悟ったのか、アルは小さく笑った。
「姉さんの声、もっと聞かせてよ」
「ぁん!」
ぴちゃり。腹の中心の窪みに舌を這わせられ、エド子は思わず声を出す。
しまった、そう思ってそちらに顔を向けると、にっこりと笑うアルと目が合った。
「姉さんの声、やっぱりかわいいね」
異様な光景だ、とエド子は思った。アルは笑っているのに――それなのに、笑っていなかったから。
「…ほかの誰かがこの声聞いたかと思うと、ボク耐えられないよ」
アルの手がエド子の下半身にかかり、エド子ははっと目を見開く。
がちゃがちゃとせわしない音を立てて、エド子のベルトが外されてしまった。
ズボンが一気に引きずりおろされ、白い下着が露になる。
躊躇う様子なんて微塵もなく、アルはそこへと手を伸ばす。
「そこはだめッ…っぁん!」
アルの手が、指が、エド子の秘部を白い下着の上からじわりと這った。
そして器用にその秘裂を指先で擦りつけるようにしてなぞる。
「んっ! あっ、や、やだ…ッ…ぁあ!」
だが拒絶の声をあげながらも、擦られる度にエ、ド子のそこには全身の熱が 集まっていくかのように熱くなっていく。
くちゅ、くちゅり、と下着と秘裂がくっつき、離れる度に隠猥な音がそこから響く。
「気持ちいい?」
喉を逸らして喘ぐエド子の顔を覗き込むようにしてアルは問いかけてくる。
「ねえ、気持ちいいんでしょ? だって…染み出してきてる」
「はぁあっ……い…やだぁ…っあ!」
アルの指先が下着を越えて、薄めの茂みの向こうに滑り込む。
「んっ…ひあ!」
花びらに直に触れられて、エド子の身体がびくんと弓なりに反れた。
まるで求めるように腰が浮いてきて、自分でもひどくいやらしいと思う。
拒絶しているはずなのに、求めているようで。まるで悦んでいるようで――
「ボクの事、どう思ってる?」
指先でエド子の羞部を弄りながら、アルはもう一度同じ事をエド子のごく耳もとで囁く。
「んっ…そ、んなの決まって…んんっ! 何度も言わせる、な…。お前は大切な、弟だ…っ」
するとアルは一瞬目を見開き、それからどこか見下したように、笑った。
その目に再び悪意が立ち込める。
「へえ…じゃあさ、その弟にこんな風にされて喜ぶ変態なんだ、姉さんは」
「あっ!」
きゅうっと、アルはエド子の入り口のすぐ上の肉芽を摘まむ。すでに堅く尖っていたそれは、 かすかな刺激でも容易にエド子に快感をもたらす。エド子は喘いで身体を大きく逸らした。
「ん…っ! くっ…あん、あ…っ!」
「気持ちいいんでしょ? ほら見てよ、ボクの手。こんなに汚しちゃって」
下着から手を引き抜き、アルは自分の指先を見て笑った。
透明な愛液でぬらぬらと光る指先を、わざとエド子に見せつけるようにひらめかせながら。
指と指の間で糸引く自分の花蜜に、エド子は思わず目を逸らす。
羞恥心と屈辱に、今さらながらエド子の目にじわりと涙が滲んだ。
奥歯を食いしばって喉に力を入れるが止められず、それは目尻から耳もとへと滑り落ちた。
「泣かないでよ、姉さん。そんな顔されたら止められなくなるじゃない…」
アルはエド子の下着に手を掛けたかと思うと、一気に下に引き下ろした。
下着と秘裂を一筋の銀の糸が伝い、まるで繋ぎとめているようだった。
アルはそれを丁寧に指で絡め取ると、口元に運んで舐めた。かあっとエド子の頬が上気する。
「やっ…やだッ! やめろよ! そんな…ぅわッ!」
ぐい! と内腿を押し上げられて、エド子はよりいっそう脚を開かされる。
守るものもなく露になったそこは、やはりエド子の花蜜で溢れ、ぬらぬらと光っていた。
「それともボクが相手じゃ泣くほど嫌なの? そんなにボクが嫌いなの? どうなの? ねえ!?」
怒鳴るように言葉を吐いたかと思うと、アルはエド子のそこに顔を埋める。
ちゅるっと吸い付く音がして、エド子の腰がぴくんと跳ねた。
「あっ…やだっ! そんなとこ…んっ!!」
アルの舌がエド子の中へと差し入れられて、そこでまるで意思を持った生き物のように這いまわり、 吸い上げる。まるで愛液を最後の一滴まで吸い尽くそうとしているかのようだった。
「や、だ…っ…アル、もう嫌だ…っあ!」
入り口の真上にある、最も敏感な突起に吸い付かれ、ぞくりとエド子の体が反応する。
「そこ…っ! あ…っん、あ、はっ…あ…っ!」
舌の上で転がされ、強く吸われ、甘く噛まれて、エド子は思わず漏れてくる甘い声を 抑えられずに身体を反らす。体じゅうが震えて、両脚がぴくんぴくんと波打った。
「ん、あ、あぁッ!」
背筋を甘いものが走り抜け、全身がひくつくように震えた。軽い絶頂を迎えてしまったのだ。
「姉さん…いっちゃったの? ずるいや、自分ばっかり」
はあっと息を吐きながら、口もとを手で拭いながらアルが顔を上げる。
全身に力が入らずにぐったりとしているエド子の裸体を、アルはそのまま眩しそうに見つめた。
少し陽に焼けているがきめの整った肌、無駄な肉のない細い体。
豊満さはなくても、健康的で瑞々しい魅力がそこにある。
アルははあっとため息をついて、今度は自分のベルトに手を掛けた。
かちゃかちゃと音がしてベルトが外れる。アルはズボンを下ろし、下着だけになった。
その上からでもはっきりとわかるくらいにアルのものは堅く張りつめ、大きくそそり勃っている。
今にも下着から頭を覗かせそうだった。
「やめろっ…それだけはだめだ、アル!!」
ようやく我に返り、エド子は目を瞑って叫んだ。
身をよじるエド子の身体をまるで逃すまいとするように、アルはエド子の肩を押さえつける。
アルががさごそと下半身のあたりを探り、それからくちゅ、といやらしい音がして、 エド子の秘部に熱くて堅いものが当てがわれた。その感触にエド子はひっと喉の奥で悲鳴をあげる。
「姉さん…ねえ、さん…ッ!」
「アル! 嫌だッ! それだけは嫌だッ!」
「…っ…ッ…」
はあはあと熱い息づかいが、反れて骨の浮き上がったエド子の喉元にかかる。
こんなのおかしい! こんなの嫌だ! やめてくれ!!――必死に叫ぶエド子の声なんて 届いていないのか、アルの陰茎は、ゆっくりとエド子の秘裂をなぞり、そこに収まろうとしていく。
「嫌だ! 嫌だ!! やめてくれっ…いやだぁ! アルっ!!」
遂げなければならない目的があったとはいえ、傍に居すぎたのか。
それとも親を早く亡くしたために、お互いがお互いしかいなかったせいなのか。
ほとんど錯乱しかけていたから、今のエド子にはその答えはよく分からなかった。
だが、ただとにかく、最後の一線を死守しようとエド子は必死になって身体をよじって抵抗する。
秘所に掠める程度に擦れる弟の陰茎に甘く喘ぎながらも、それでもエド子は抵抗する。
だめだ、だめだ、だめなんだッ!――すでに遅いかもしれないが、それでも今を許したら
もう普通の姉弟には戻れないと、そう感じていたからだった。
と、その勢いでぬるっとエド子のぬれそぼった花びらの上を、アルのものが一際深く滑った。
「ッんぁあ!」
「っ…!!」
エド子の甘い悲鳴とアルの喉の奥であがったうめきが重なったかと思うと、次の瞬間その堅く尖った 先端から白濁した液体が勢いよく吐き出された。
どろりとしたものがエド子の腹や胸の上に降りそそぐ。
「…あ……」
はあはあと肩で大きく息をしながら、アルはエド子の上に飛び散った自分の精液に ぼんやりと目を落としている。その表情は呆気にとられたようにも、我に返ったようにも見えた。
少なくとも、普段の――それこそ身体を取り戻す以前の――弟の表情だった。
エド子はそんなアルから目が離せなかった。
不可抗力とはいえこんな風にされた事は初めてで戸惑ったが、アルに対して嫌悪感はなかった。
ただ目の前で呆然とするアルから目が離せなかったのだ。
エド子の視線に気づいたらしく、ゆるゆるとアルが顔を上げる。そしてエド子の目と目がぶつかると、 アルの目にみるみるうちに涙が浮かんで、顔がくしゃくしゃに歪んだ。
「アル…?」
「ごめん…なさい…っ」
アルは涙を拭おうともせずに、喉の奥から搾り出すように咽び泣いた。
その声音は、確かに普段の弟のものだった。まるで幼い子供のようにアルは泣いている。
「やめてって言ってよ…もっと怒鳴ってよ。そうしたら、ボクもうやめるから。もうしないから…」
憑き物が落ちたのか、それとも我に返て己のした事の気恥ずかしさを思い返したのか、 弟はひたすら泣きじゃくりながら、
よく引き締まったエド子の腹の上に飛び散った己の体液を拭おうと、両手の平を這わせた。
とろりとした液体でアルの手が肌の上を滑り、それにもなおエド子はぴくりと身体を跳ねさせて、 そんな自分にエド子は心底嫌気が差した。
「だめだ……ごめん、ごめんね、姉さん…」
結局拭いきれずに、汚れた自分の両手を見つめてアルはさらに泣きそうな顔をすると、 そのまま両手を自分の胸の前に持っていき、そして勢いよく合わせた。
バシュン! 青白い光が鼻の上を掠めたかと思うと、エド子の手枷が外される。
自由になった腕を戻すのも忘れて、エド子はアルを見上げた。
「…こんなことしちゃって、ボク、何て言っていいかわからないけど、 許してもらえないかもしれないけど…それでも、ボクは姉さんが好きなんだ。
ずっと昔から、姉さんしか見えなかったんだ…」
しゃくりあげて泣く弟にエド子は目を細める。
「ボクのこと、嫌いになったよね? …嫌いだって言って。出て行けって言ってよ。
そしたらもう、会わないから…」
「アル…ばかだな、そんなこと、言えるわけないだろ…」
でも、と口篭もる弟に、エド子は言葉を掛ける。弟の身体は、先ほどまでよりもひどく小さい。
「いいんだよ、お前は出て行かなくても。ここにいろよ…な?」
「……ボクが『弟』だからでしょう? そうじゃないんだよ。ボクは姉さんをいやらしい目で見てた。
そしてこんな風にしたんだよ? 『弟』なら、こんな事しないだろ!?」
「ば、かやろ…」
エド子はかすれた声を上げた。その言葉にアルはますます泣きそうな顔になり、俯く。
ごめん、嫌いになったよね、姉さん。ごめんね、ごめんね…何度も何度も呟きながら。
パタパタと音を立てて涙がエド子の腹の上に落ちた。ひどく熱かった。
「…違うよ、アル。違うんだ」
その言葉に驚いたようにアルが顔を上げた。見開かれた両目に軽く笑い掛けると、 エド子は自分の手を、体中で一番熱くなっているそこへと持っていく。
エド子の秘裂はひくついている。掻痒感にも似た中途半端な快感が目に見えない波となって、 しっとりと濡れた花びらの表面を這いまわっている気すらする。
そして、とろりとした甘い蜜が、床を汚すほど溢れている…。
それは弟が離れてもなお、じわりと秘所の奥から染み出てくるそこに、エド子はひたりと指を当てた。
「…っ……、いいよ…」
予想していたとおりそこはひどく濡れていて、震える指先では上手く触れられないように思えた。
「…『祈りたい神サマがいなくてね』か…我ながら、いい事言うよな」
喉の奥で自嘲ぎみに笑いながら、くっと秘裂に指先を添えて力を入れる。
途端に押し寄せてきた羞恥心にエド子は思わず目を瞑った。
ふと瞼裏に、あの蝶々を逃がした日の事が浮かんだ。自然の摂理に反する、いわゆる罪を犯した日。
師匠が聞いたら怒るのだろうか、とそんな事をぼんやりと頭の片隅で思い描く。
振り返るとそこには笑っているアルがいた。そんな普通の姉弟でいられた日々が、不意に遠く思えた。
あの時の蝶のようにその笑顔に絡め取られていたのは、きっと自分のほうだった。
アルに許してもらえたあの瞬間から、姉としてではない情愛が湧いてしまったのだ。
それに気づいた時には、もう、手遅れだったのだが。
自分の指にすら快感を覚えながらも、エド子は滑りに注意しながらゆっくりと自ら秘所を押し広げ、 閉じた瞼の向こうでアルが息を呑む気配を感じた。
濡れそぼった秘裂に視線を覚え、全身の神経が集まるような感じに胸が高鳴り出す。
「姉さん…?」
アルの声に、エド子は無理やり喉の奥から声を押し出す。
「…オレだって、本当はこうしたいって、お前にこうされたいって思ってたんだよ、アルフォンス…」
幾つもの犯した禁忌が瞼裏に浮かんでは消えて行く。でも。
アルと一緒なら大丈夫だから。いくつもの禁忌を超えてきた自分たちなら――
「…来てよ…」
細い指先で己自身をさらに広げ、エド子は熱っぽく呟いた。
今一度瞼を下ろすと、その闇の向こうでアルがせわしなく身じろぎしているのが感じられた。
アルがエド子の両膝を掴み、ぬちゅ、と音がして、エド子はかすかに背を反らす。
陰部に再び、熱く堅くなったアルのものを押し当てられたからだ。
そこからじわじわと広がってくるなんとも言えぬもどかしさに、
エド子の身体がぶるりと何度目かの震えを迎える。
「姉さん…行くよ」
はあはあと浅く早い吐息を何度も繰り返し、喘ぐようにアルが問いかけてきた。
こくんとひとつ小さく頷くと、エド子の両膝を掴むアルの手に力が篭もった。
それに合わせるように、秘部へと異物がじりじりと挿ってくる感触に、エド子はさらに堅く目を瞑る。
「…ッ!」
ズッ――切羽詰ったような、意を決したアルの声がしたかと思うと、エド子の秘部に熱い衝撃が走った。
「痛っ…!!」
エド子は思わず叫んで目を開けた。
狭い肉壁を無理やり押し入ってきた堅く張りつめた異物感、そして痛みに、 思わずエド子はその元に目を向ける。思っていたとおり、アルの陰茎がエド子の秘裂を貫いていた。
まだ全てを挿入しきれないのか、アルのそれがはっきりとエド子の目に映った。
こうして改めて見るとそれは思っていた以上に太く、アルの優しげな顔に似合わないように思えた。
そして、巨木に絡みつく蔦のごとく浮き出た血管が活発に脈打っているそこには――
「え…?」
エド子の視線を追うようにアルもそこに目をやり、そして目を見開いた。
何か言いたげなアルの顔に、エド子は思わず目を伏せる。
「姉さん、これって…! そんな!!」
内腿に伝う赤黒いもの、それは紛れもない純潔の証だった。
じんわりと広がる痛みをこらえて、エド子は声を絞り出す。
「そうだよ…っ……初めて、なんだ…」
エド子の告白にアルはさらに目を見開いた。
確かに、今まで何度か誰かとそういう関係になりかけた時はあった。
しかしいつだって行為の直前になると、エド子の中に決まって寒気と後悔の念が湧きあがり、 瞼裏には弟の顔が浮かんでは消えた。
突然抵抗を始めるエド子に、もう顔も覚えていない男たちはみな興ざめた顔をして部屋を出て行き、
そうやってようやくエド子は脳裏に浮かんだ弟の顔に語りかけるのだ。ごめん、と。
自分のせいで鎧の体になった弟を差し置いて、とおかしな罪悪感に苛まれているのだと思っていた。
だが、違った。気持ちに嘘をついていたのは自分自身だった。本当は――
「…オレだって…アル以外じゃだめだったんだよ…」
実の姉弟だというのに、弟が欲しくて欲しくて仕方なかったのだ。
溜まった涙が、とうとう目尻から溢れる。アルの顔が歪んでよく見えない…。
「姉さん…」
痛みに喘ぎながらエド子は言葉を吐き続ける。アルの目がまともに見れずに目を逸らしながら。
「嫌、だったよ…毎日、夜遅くにお前が帰って来るの…。
姉弟じゃなかったらって、オレだってって、待ちながらいつも思ってたんだ…!」
言い終わるや否やエド子は驚くアルの頬を両手で包むと、その口唇に自分の口唇を押し当てた。
エド子からする初めてのキスだ。舌を差し入れて自ら絡めると、初め驚いたようだったアルも
自ら舌を送って返し始める。ぴちゃぴちゃと淫猥な音が、再びあたりに響いた。
「嬉しい…」
口唇を離し、はあっと大きく息を息を吐きながらアルは泣き笑いのようなものを浮かべた。
「すごく嬉しいよ、姉さん…動いても大丈夫?」
「ん…ゆっくりな…」
「わかった…。でもあんまり気持ちよくって、守れ、ないかも…」
アルはエド子の腰をきつく抱き直すと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「ん…はっ!」
ズッっと擦れる音がした。
エド子の甘蜜で充分に溢れていたから、入り口はきつくとも、割合すんなりと膣内へと挿っていく。
アルの亀頭が柔らかなエド子の処窟をどんどん侵していく。
侵入者を拒もうときゅうきゅうに締めつけてくる膣壁に、アルは何とか堪えようと堅く目を瞑った。
「はっ…あ…ッ。ね、姉さんのここ、熱くて、きつくて、すごく…ッ気持ちいい…っ」
「あ、ん…! やだ、そ、んなこと…っんはあっ!」
アルが動く度に、お互いの結合したところがひどく淫猥な音を響かせる。
ず、ずちゅ、ずずっ…その音に合わせて2人の声はあがり、床がぎしぎしと軋んだ。
アルは振動に合わせて揺れるエド子の小さな胸の突起を口に含んで強く吸った。
「ん…は、あっ! アルっ…アルフォンス…っ!」
アルの身体を抱きしめて、エド子は何度も名前を呼ぶ。自分の声がひどく熱を帯びて、甘い。
そうしなければ腹の底の鈍い痛みと嬉しさとで、かき消されてしまいそうだったからだ。
「姉さん…は、んっ…かわい…ううん、すごくきれいだ。きれいだよ、姉さん…ッ!」
弟の素直な言葉ににわかに恥かしさを覚え、エド子はさらに上気する顔を隠すように、 アルの首に腕を回し、強くしがみついてその首筋に顔を埋めた。
「ん…っつぅ!」
「ぅッ…あ、姉さん…っ!」
身体がよけいに深く絡み合ったからか、エド子自らがアル自身をさらに奥へと咥え込む形になる。
腹の奥でピリリと痛みが滲み出し顔をしかめるエド子を、アルが腰を止めて心配そうに覗き込む。
「ねえ、さん…大丈夫?」
痛みや痺れもそうだけど、それよりも…。
エド子は器用に両脚をアルの腰に回した。身体を絡め捕られた弟は驚いたように姉を見る。
「姉、さん…?」
エド子はアルの身体にしがみつき、両腕と両脚とに力を込めた。
アルと肌と肌がより近くに重ねられ、ズッとアルのものがさらに奥へと挿っていく。
その感触にエド子は小さくうめき、そして全身にざわざわと広まっていく快感に喘いだ。
「はっ…ん…! んあ…!!」
自ら動き始めた姉を、弟は半ば呆気にとられたように目を見開いて見つめている。
急に積極的になったエド子に軽蔑しているというより、素直に驚いているのだろう。
アルの視線に、エド子は自分の膣壁がさらにきゅうと締まっていくのを感じた。
アルがくっと顔をしかめる。
「っん…、痛く…ないの?」
「気持ちいい、んだ…っ…はぁ、あ…!」
はあっと喘ぎながらエド子は言う。その間も全身を使い、アルの腰に自ら腰を押しつけながら。
「すごく痛いけど、でもっ…アルのが、それよりも……んっ、あっ…ずっと、気持ちいいんだよ…っ」
確かに、動く度身を引き裂かれるような痛みが走る。
数年前に受けた手術とは全く異なる、腹の奥から叫ぶような痛みだ。
それでもこの痛みでアルを感じられるのなら、こんなものどうした事もない。
エド子はその一心で身体を揺らす。
粘着に富んだ淫らな音に、まるで他人のもののような甘い声を響かせながら。
恥かしいけれど、自分が激しく動けば動くほど、膣内のアル自身が
よりいっそう堅さを帯びてゆくから、それが嬉しい。伴う痛みすらどうでもいいと思えるほどに。
全く、この世はどこもかしこも等価交換で出来ているものだから、いっそ笑える。
引き寄せ、引き寄せられて、口唇も両腕も身体も、どこもかしこも姉弟はより深く絡まり合う。
次第に熱を帯びたわだかまりのようなものが下腹部に募り始め、
エド子はますますきつくアルの身体にしがみつく。
「アル…っもう、なんか…オレ…ッ!」
ごく耳もとであげたその声は、ほとんど悲鳴に近かった。
自分の喘ぎに浅ましさを覚えながらも腰を使いながら、エド子はアルに急き立てるようにねだる。
ん、とアルが小さく頷いた。
「ボクも、もう…ッ、んっ…姉さんッ、ねえさん…っ! …ッ!!」
「…ふ、あっ、あぁッ!!」
まるで雷に打たれたかのようにびくりと引き攣り、エド子の身体がブルブルと波打った。
体中で一番熱いところの、そのまたずっと奥で、熱いものが吐き出される感触を覚えながら。
達して大きく息を吐きぐったりとするエド子の顔をアルはじっと見つめると、深く口付けてきた。
そのままアルは、まだ火照ったエド子の肌の上に心地の良い口付けを落とし、
やがて事切れたように、薄い胸の上に頭を落とす。
エド子は小さく笑うと、重い両腕を上げてその頭を抱きかかえた。
「あったかい時期でよかったな」
天井を見上げてエド子は呟き、そんなエド子を抱きしめるようにして隣りで横になっているアルは、クスクスと笑った。
「冬なら風邪ひいてかもね。ボクももう鎧じゃないんだし」
そこらに散らばっていたお互いの衣服をひっかき集めて、体に掛けている状態だった。
初めての気だるさに身体中に痺れが残るエド子は動くのも億劫で、
だったらしばらくこうしてようよ、とアルに抱き寄せられて、
こんな妙な形で2人して横たわる事になったのだった。
先ほどまで火照っていた体はとうに熱を忘れ、残った汗が身体を冷やす。
汗が寒くないと言えば嘘かもしれないけど、それでも触れている肌の感触が気持ちよいい。
アルはまるでぬくもりを求めるように、さらにエド子の体を抱き寄せてひっつけた。
「まあ、だから姉さんとこんな出来たから、風邪くらい引いてもかまわないんだけどね」
「…バカヤロ…」
上手く返せる言葉も見つからず、エド子は赤くなって下を向く。アルは笑った。
「でも…本当によかったの?」
と、ふとアルが訊いてきたのでエド子は顔を上げる。
「こんなの、いけない事なんだよね。姉さんを巻き込んじゃって…」
「今さら何言ってんだよ」
すまなそうに言葉を洩らすアルに、エド子はむくれて鼻をひっ摘まむ。
「オレだって、こうしたいって思ってたって言っただろ? ん? …それに」
あれだよ、あれ、とニイっと笑って言うと、気づいたのだろうアルも笑った。
そうだね、あれだね、とそう言いながら頷いた。
「「『祈りたい神サマがいなくてね』」」
お決まりの言葉に2人の声が重なって、姉弟は声を上げて笑った。
こうしてアルと笑い合うのは、ずいぶん久しぶりな気がする。
そういや元の体に戻ってから笑った事なかったな、とエド子はふと思った。
昔――それこそ禁忌の体の時――はよく笑い合っていたというのに、つくづく自分たちは普通の姉弟の形というものとは縁遠いらしい。
だが、それでももう構わなかった。
エド子はじっとアルを見つめる。その視線に気づいたアルがこちらを向き、不思議そうに笑いかけてきた。
家があって、元の体に戻って、アルがいる事、それがエド子の望みだったのだから。
禁忌を犯した事も自然の摂理に反する事も、アルと一緒なら大丈夫。
どこかで違えてしまった倫理観なんて、とっくの昔にクソくらえなんだ。
エド子は痺れを残す腕をあげて、弟の頬に触れる。目を閉じてその口唇に口唇を重ねた。
触れるだけの軽いキスだった。


END









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