愛の砂嵐クリスマス編
>308氏

「お、終わった・・・!」
私は処理しおわった書類を処理済のケースへ放り投げ、ぐっと伸びをした。
最近東方地区ではあちらこちらで問題が頻出していて、地区の担当である私の仕事量は必然的に増加傾向にあった。
普段何かにつけ、仕事を後回しにしていたツケもあったのだが、ここ一週間の平均睡眠時間は二時間。
そのおかげもあって、たまりにたまっていた未処理の書類の束も無くなり、机の上はすっきりだ。
なんてったって、机の木目が見える。木目が。
よくやったものだ、自分を誉めてやりたい。
喜びに打ち震えている私にホークアイ中尉が、お疲れ様でしたとコーヒーの入ったカップを差し出す。
「普段から真面目に仕事をしてくださると助かるんですけど」
「私の部下は皆、真面目でね。一人くらい不真面目な者がいたってかまわんだろう」
「・・・処理済の書類、もう一度見直してもらったほうがいいか、」
「冗談だ、冗談!」
がさごそと処理済の書類のはいったケースを漁り始める中尉に慌てて、自分の言った言葉を訂正する。
すると、笑えない冗談はよしてください、とかえってきた。
そりゃ、こっちのセリフだ!とつっこんでやりたかったが、これ以上何か言うと後が怖い。
内線が入り、中尉の気がそれたのをいい事に私は、この場を逃げる事にした。
「あ〜・・・仕事も終わった事だし、帰ろう!じゃ、そういうことで」
そそくさと席を立ち部屋の出口へと向かう私に、内線で話していた中尉が声をかける。
「大佐。女性の方が通用口にてお待ちです、とのことです」
女性?今夜は特に約束はしていなかったはずだが・・・。
不信に思いながらも、すぐそちらに向かうと伝えるように中尉に言い、その女性が待つという玄関口へと私は向かった。
「マスタング大佐」
声を掛けられたので目をやると、そこには小さな少女がいた。年のころは14、5くらいか。
綺麗な金髪を結い上げてあり、白いセーターにグレーのニュアンススカート、その上から赤のダッフルコートを羽織った姿は、
全体的にこじんまりとした体付きのためか、人形のように可愛らしく、とてもよく似合っていた。
「女を寒空の下10分も待たせるなんて、男失格ね」
「もしかして君が、私を呼び出したという女性かね?」
少女の言葉にあたりを見渡すが、この少女以外に人影もなし。しかし、こんな子供がなんのために私なんかを・・・?
首をかしげる私に向かって、少女はくすくすと笑いながら言う。
「なんだ、まだわからないのか?俺だよ、俺」
「・・・もしかして、鋼の・・・?!」
「ビンゴ。びっくりした?」
びっくりも何も、今のエド子の姿はまるっきり女性のそれだ。いや、女性なのだから、本来はこうあって然るべきなのだが、
事情があって男性として生活を送っているために今日のような格好で外にでることはない。
掛ける言葉をなかなか見つけられず黙っていると、
「やっぱ、変かな・・・?普段の格好のほうが良かった?」
としゅんとした顔で俯いてしまった。
・・・いい年した大人がこんな子供に胸をキュンキュンさせるなんて、端から見たら変態以外の何者でもなのだろうが、自分の感情には逆らえない。
私はエド子をそっと抱きしめた。長い事外にいたのだろうか、コート越しにひんやりとした感触が伝わってくる。
「た、大佐っ!?いきなりどうしたんだよ?」
「いや、可愛いなぁと思ってな。あ〜可愛い、プリティ、キュート」
「なに馬鹿なこと言ってんだよ、恥ずかしい奴だな。いい加減苦しいから離せ」
「やだ」
「クリスマスプレゼント見たくないの?」
エド子の言葉に、すぐさま手を離す。
がさごそと手元にある紙袋から、なにやら綺麗にラッピングされた包みを取り出すと、その包みを解いて中身を私の首にかけた。
マフラーだ。それも手編みの。何度も解いては編みを繰り返したのか所々、毛糸がほつれてちょろんと飛び出している。
「いつもコートだけで寒そうだったから・・・。何色が好きか知らなかったから、似合いそうな色選んだんだけど・・・どう?」
不安げに私に問い掛けてくる。
私はその答えとしてエド子を抱きしめ、そっとキスをした。リップを塗っているのか、あの独特の薬臭さが口に広がる。
「・・・今の私の気持ちをそのまま君に伝えられたらいいのに」
我ながら臭いセリフだとは思うが、しょうがない。うまくこの気持ちを言葉にすることができないのだ。
しかし、こんなに素晴らしいプレゼントを貰っておきながら、私にはなんの用意もなかった。
そのことを告げると、
「別に気にしてないよ、今日だって会う予定もなかったのに、俺が勝手に押しかけたんだし・・・。え?じゃあ・・・その・・・ひとつだけ・・・」
言葉が途切れる。
先を促すと、顔を赤らめながらエド子は言った。
「今日、一日だけ・・・ずっと一緒にいたい」
「は、んん・・・っ!待って、こんなところで・・・」
「我慢できない・・・んっ、」
玄関のドアを閉めるなり、私はエド子に口付けた。いつもの軽いキスではなく、何度も何度も貪るように唇を重ねていく。
そのままの状態で、エド子を抱き上げベッドルームにまで運んでいった。
先程までのロマンチックな雰囲気は欠片も無い。今はただ、お互いの熱を確かめ合えればいい。
「今日は折角だから、このままするよ?」
そう言うなり、エド子の脚を自分の肩に乗せるようにして、そのままスカートの中へと頭を滑り込ませる。すでに下着の布地には沁みがひろがっていた。
下着を下げそこに口付け、舌を這わせると独特の味が口にひろがる。正直この味はあんまり好きじゃない。
そんなことを考えながら、夢中になって秘所を愛撫していく。特にクリトリスがいいらしく、くちびるでつまんだり、舌先でチロチロと舐めると、
腰を浮かせるようにして擦りつけてきた。
「はぁっ、はぁっ・・・あっ、ああっ・・ひぁあっん・・・!もうだめ・・・い、いっちゃうぅ・・・っ!」
そのうち私の愛撫に耐え切れず、エド子はビクビクと身体を痙攣させながら絶頂に達した。
「次は、一緒に・・・」
そう言って私はスカートをたくし上げ、下半身を露にさせる。絶頂に達したばかりのそこはヒクヒクとうねるように動いていた。
避妊具をつけ、そのままそこへ自分のものを侵入させていく。
絶頂に達したばかりの敏感な身体のため、エド子はその行為だけでイってしまいそうだった。
私の首に手をのばしすがり付くと同時にゆっくりと、抽出入を繰り返し始める。
「あぁ・・・っ、ロイ、またイ・・・っく、あ、ああっ」
「エド子・・・っ」
熱で蕩けてしまいそうだ。頭がくらくらする。おまけに、エド子がぎゅうぎゅうと私のものをしめつけてくるので、一回出し入れしただけで射精感が私を襲う。
それをなんとかこらえる・・・が
「ロイ・・・すき、すき・・・!ずっと一緒にいて・・・っ」
この一言で私は幸せいっぱいの絶頂を迎えてしまったのだった。
早漏で候・・・チーン。
「まだ気にしてるのか?確かに今日はちょっと早かったけど、その後5回もしたんだから大丈夫だって」
私の腕の中でエド子がフォローになってないフォローを入れる。
しかし、やっぱり男としてはショックというか、こう、もっと楽しみたいんだ!
そう言うと、
「ふーん・・・俺はロイと一緒にいられるだけで嬉しいけど・・・」
と笑顔で私の胸にすりよってくる。
こんちきしょう、なんて可愛いんだ。世界中の男どもに見せびらかしてやりたいッ!
しかし、突然真面目な顔になってエド子は言った。
「ところで、さっきの・・・取り消して」
「さっき・・・?ああ、『ずっと一緒にいて』というやつか」
「今日だけって約束だったし・・・それに俺にはまだやらなきゃいけないことがあるから。それをやり終えるまでは・・・」
「お互い触れ合えるところにいることだけが『ずっと一緒にいる事』じゃない。ようは気持ちだ、気持ち」
エド子の頬に手をやり、眼を見つめる。
「私は今日だけじゃなく、この先ずっといっしょにいたいと思っているが?」
私の言葉にエド子は瞳を潤ませ、力強く頷いた。

今日は聖誕祭。世界が愛で溢れる日。この世のすべての生きとし生ける物に祝福を。  

じ えんど









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