真理様がみてる〜持っていかれた月曜日〜
真理様がみてる◆1sIdPOtz1s氏

綺麗に切りそろえられたショートヘアは、洗髪剤の銘柄を教えて欲しいほどつやつやで。
動くたびに、さらさらと音を立てるようにして髪がゆれる。
「待って」
彼女は手にしていた鞄をエド子へと差し出す。訳もわからず受け取ると、エド子の顔へと手を伸ばしてきた。
(きゃー!!)
何が起こったのか一瞬わからず、エド子は目を閉じて固く首をすくめた。
「前髪がはねていてよ」
「えっ」
目を開けると、そこには依然として美しいお顔があった。何と彼女は、エド子の前髪を直していたのだ。
「身だしなみは、いつもきちんとね。真理様が見ていらっしゃるわよ」
そう言って、その人はエド子から鞄を取り戻すと、「ごきげんよう」を残して先に校舎に向かって歩いていった。
(あれは…あのお姿は…)
後に残されたエド子は、状況を理解するに至って頭に血が上る。
間違いない。
二年albedo組、ロイ・マスタングさま。ちなみに出席番号は2番。通称『焔の錬金術師』。
ああ、お名前を口にすることさえ恐れ多い、そんな気持ちになってしまう、全校生徒の憧れの的。
(でも…この前髪のはねは、わざとなんです。少しでも身長を大きく見せるための)
己の身長の低さを呪いつつ真理様を見上げると、いつもと変わらず清らかな微笑を浮かべて、大きなセフィロトの扉の前にひっそりと座っていらっしゃるのであった。









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