攻めのエンヴィー
564氏

「うっ……痛ってぇ……。――――!!」
まるで酒でも飲まされた翌日のような最悪の寝覚めを果たしたエドワード・エルリックが始めに感じた違和感は両の腕。
手を封じる枷―半端な温もりからして木枷だろう―に焦りを憶える前に頭の回転を働かせる。
(番人とか名乗る空っぽ兄弟をぶっ飛ばして、それから…それから…)
最後に浮かぶのは肌がいやにざわめき立つ笑みを浮かべる黒髪の少年―――そうか
(ダッセ……あえなく捕まってしまいましたとさ、ってか)
そこまで思案が行き着き始めて地べたに這いつくばった状態で周囲を見渡すが辺り一面真っ暗闇で得る情報は何一つ無い。
(アルは…無事か…)
己に苦笑してしまう。こんな時でも先立つのは弟の心配。
今ごろ体躯に合わずオロオロしてることだろう。
「へっ、小言くらいは覚悟しますか。まずは…こいつから」
目下一番の問題はこの枷だ。
腕が触れ合わないようにされたこの拘束方法からして自分を捕まえた連中は当然こちらが錬金術師であることを踏まえての事だろう。
「んっ、ぎっぃ……」
ひとまずありったけの力をこめてみるがビクともしない。そこで何か助けになるものはないかと這いずると――
「おっはよう寝ぼすけサン」
「っ!誰だ」
声のほうに首だけで振り返れども相変わらずの暗がりで姿が見えない。―――と不意に周囲に点々と灯りが飛び火していく。
やがて声の主の輪郭がポウッと浮かび上がっていき、エドは目を見開く。
「お前!!」
気絶前、最後に捉えた黒髪の少年。
その笑顔は先に覗かせたものよりよほど明るさに溢れていたがエドにはまるでそれが貼り付けられた面のように映った。
「ゴキゲンいかがかな?」
「ああ、誰かさんがかましてくれた一発が尾ぉ引いててな。すこぶる最悪だよ」
皮肉たっぷりの返しにも少年は余裕で受け応えた。
「アハッ、ごめんごめん「鋼」なんていかつい二つ名を持っててもエドちゃんには堪えたよねぇ」
「気安く呼ぶんじゃ――いま……なんつった」
「どれのことかなぁエド「ちゃん」?」
(バレてる?知ってんのか…コイツ)
「ボクも正直意外だったなぁ、あ、ちなみにボクはエンヴィー。以後よろしく」
さわやかに自己紹介しながら近づいてくるエンヴィーにエドは知らず冷や汗をかいていた。
「抱き上げた時あんまり柔らかいからチェックしてみれば……ビンゴ♪とんだ拾い物だったよ」
未だ這いつくばったままのエドに手を伸ばすエンヴィー。
ここぞとばかりにエドが首を支点に跳ね上がり機械鎧の足で蹴り付ける、がエンヴィーはそれを半歩後退しただけで躱す。
いいしれぬ圧迫感に襲われながらも再度もう片方の足で首元に狙いをつけ…放つ!
今度は躱さずにがっしり手で受け止められてしまう。
「バレバレ。……おっと、ダメダメ」
なおも食い下がらんと残った足に力を込める刹那、軸足としていた足を払われ反転するところが両足をつかまれ逆さ吊りにされる。
「ははっエドちゃんは足癖悪いねぇ。ん〜イイカッコじゃない、これ?」
「くっ…おろせよこの野郎!!」
「んふふ…なら、お望みどうりにっ!」
エンヴィーが力任せに引き上げると軍服のズボンが脱がされ下半身がトランクス一枚にされそのまま床に落とされる。
その下着とエドの白い肌は全くといっていいほどマッチしていない。
「あ〜あ。駄目だよ、オンナノコがそんな無骨なもの穿いてちゃ。減点40」
「!うるせぇ!!オレは女なんかじゃない!」
「ふーん、そう…だったら身体検査といきますか」
後ろ手に固定している枷を掴みエドごと片手で軽々と持ち上げてしまう。
するとエンヴィー空いてる手の人差し指の爪が針のように伸びエドの上半身を縦に一閃。
軍服とその下に一枚だけ着込んだシャツごと切り裂かれ、はらりと垂れる。その更に下には、
「へぇ。さらしとは古風だね。キライじゃないよこーゆーの」
くすくすと微笑をこぼした次の瞬間、乱暴にそれを千切り、取り払う。
「んん〜発育不良は否めないけどしっかり出るとこは出てるじゃない」
エド自身もろくに触れていないような桜色の乳首をピン、と弾く。
「くっ…うぅぅ……」
屈辱。女として弄ばれているという事実がエドにとって何より屈辱だった。
「片手じゃヤリにくいなぁ…ほい、っと」
錬成でもしたのか天井から下ろされた鎖と枷を連結させる。
ご丁寧にも吊り下げられたエドの足がなんとか地に着く、という高さで。
そして下半身に着けている物も全て取り払われ、いよいよエドも平静を保っていられなくなる。
「随分とうすいんだねぇ…いっそ全部剃り落としちゃったほうがカワイイかな?」
「だ…まれ!この変態がっ……ひっ」
罵倒にも虚勢すら込められず恐怖が上塗りされていくのを食い止めるのが精一杯。
エンヴィーは背後に周りエドの反応を一つ一つ確かめていくように裸身を弄り始める。
「…っ……ぅ……」
胸を揉みしだかれ、先端を執拗に嬲られ、ゆっくりと突き立てた指が全身を這っていく。
首筋を舌が這った時は言い様のない寒気を感じた。
そこで完全に虚を突いた形で膣に指を一本突っ込む。
「いっ――ッッ……」
「痛い」とは言えなかった。言えばエンヴィーに屈したことを認めてしまうようで。
「どうかな?感じの程は」
「気持ちワリィだけだ!さっさと…離れろよっ!」
エンヴィーにもそれは十分感じた上での問いだった。
エドは性感帯というものがどの箇所も未発達なのだ。まるで初潮がまだきてない生娘の如く。
故にエンヴィーはエドに見えない位置で表情を愉悦に変えている、この身体をどう開発してやろうかと。
「それじゃボクは準備運動といこうかな」
背後の布擦れに嫌な予感を感じた束の間、エドの股下に別の体温が重なってきた。
「バッ…何やってんだよ!?テメェ!」
ここにきてエドの嫌悪は最高潮に達した。
視線を下ろせば自分のまたの間から亀頭が前後運動でかおを見え隠れさせている。
スマタという知識を知らないエドには自らの性器を他人に擦り付けて愉しんでるエンヴィーが信じられない。
当のエンヴィーは首の横から顔を覗かせエドが下を見ないように、と耐えるように表情を歪ませる様を楽しんでいる。
「イイ…いいねぇその貌。ゾクゾクしてくるよ」
そこで悦に浸りかけたエンヴィーは慌て気味に動きを止める。
「いけないいけない。濡らすまでやっちゃったら楽しみが半減しちゃう」
聞きなれない言葉に意識をもたげるエドは自分に起こった違和感にすぐには気付かない。
それが自分の三つ編みが解かれたと理解ったのは数瞬経ってからのこと。
「ウェーブがかったロングか…エドちゃんにはコッチの方が似合ってるよ?まぁ、それが見れるのはボクだけだと思えば…クク」
言いながら正面に周る。これ見よがしに己を主張させるエンヴィーのペニスにエドがひっと息を呑んだ。
「こ、これ以上なにしようってんだよ…」
「いやだなぁ、むしろこれからが本番なんだけど?わからない程エドちゃんはネンネじゃないでしょ?」
「く…来んなよぉ…っこんのお!!」
ゆっくりと歩み寄ってくるエンヴィーに最後の抵抗とばかりに蹴りをみまう。
それをエンヴィーを避けようともせず喰らいながらも歩を進めていった。
全てはスパイス。エドに自分の前でいかに無力なのかを思い知らせるため。さすがに機械鎧での蹴りは受け止めたが。
残った生身の足で繰り出す蹴りはもはや型もなく、振り回される駄々っ子のそれであった。
それも互いの息が掛かる所まできて両足とも抱え込まれてしまう。
「ははっ。エドちゃんてばそんなに足振り上げちゃって、最初は駅弁がいいワケ?」
もう何がなんだか分からない、できることといえば惨めで、怖くて、気を緩めただけで流れ落ちてきそうな涙を留める事くらいだった。
耐えに耐えた意思も異物が膣口にあてがわれた感触で一気に弾ける。
「ばっバカ!イヤだ!!止せ、やめろぉぉぉっ!!――――――――い゛っッっ!」
ろくに濡れそぼってもいない場所に一息で奥まで突き入れた。
痛みさえ彼方へ飛ばされてしまったように、何か……何か今まで守ってきた大事なものが壊されたような感覚を味わいながらあれだけ強張っていたエドの身体が一瞬の間に弛緩した。
それを最初から最後まで観てとったエンヴィーも描いた以上の彼女の反応に精神的にイってしまっていた。
それでも身体の熱は治まりを知らずエドの身体を蹂躙し続ける。
「さっすがに…濡れもしない処女のココはきっついねぇ。ギッチギチだよ、ほらぁ!」
「………っぁ……………は………」
ボールのように体が跳ね上がる程に突き上げてもエドは糸の切れた人形のように反応を見せることはない。
虚ろな瞳から流れ出る涙も自然に任せるばかりだった。
抽挿を繰り返すなか僅かながら結合部から水音が響き始める。
「少しずつ動かしやすくなってきたよ。知ってる?エドちゃん。この愛液は女の一種の防衛機能なんだよ。つまりね…」
エンヴィーにとって既に満足いくだけの成果は得たがもう一歩踏み出せはしないか、とエドに聞こえるように耳元で囁く。
「むりやり犯られて膣内に出された女は普通にセックスするより受胎しやすいんだよ。種の防衛本能としてね」
そして段々とエドの目に輝きが戻ってきたことにエンヴィーは内心ほくそ笑んだ。
「フフフ、今日エドちゃんは安全日?それとも危険日かなぁ?あーボクもう保たないかも」
その言葉がトリガー。意識が一気に回帰する。
「離れろぉ!!嫌だ、ヤダヤダやだ!頼むぅ、たのむから中に出すのは――ひァああ!!」
必死に逃れようと体を揺すっても腰がくねるばかりでそれがエンヴィーを悦ばしていることなど分かる訳もなく。
エドの懇願を聞きいれる前に思い切り突き上げた。そして片足立ちにさせながら律動を再開させる。
「はっ、アッアッ、い…ヤぁ…ぁ。やめ、て…くれぇ…も…っぅ、はぁァっ!」
ぎこちなく発せられる声色は今まで周囲を騙ってきた男らしさは無く弄ばれる少女のそれだ。
(最高だ!期待以上だよエドワード・エルリック!もっと、もっとだよ!もっとお前を壊したい!ボクしか見えなくさせてあげるよ!)
全身が強張っていくのに比例して膣の締め付けも強くなっていきエンヴィーにも限界が訪れる。
そこで急に吊るした鎖を断ち切り純潔の証が絡みついた自身を抜き放ち、息も絶え絶えのエドの顔面に白濁が降りかかった。
一瞬何が起こったのか掴めないエドも頬をナメクジのように這う厭な感覚と目の前で脱力しながらも残滓を零れ落とすエンヴィーの
ペニスから鑑みて少しずつ青ざめていき、ゆっくりとコマ送りのようにその顔が歪んでいく。
「あ…ああ………ああああああああああああああああああああああっっ!!!!」
絶叫。
それをまるで心地の良い楽曲でも聞くようにエンヴィーは少年の容姿にそぐわない歪んだ笑みで眺めていた。









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