ロイ×エド子
◆x.7imV2WLo氏
街外れの寂れた連れ込み宿に、久しぶりの客が部屋を求めたのは昼過ぎのことだった。
男は軍服を着、女のほうはまだ少女だった。
宿の主は近頃流行の、援助交際という名の少女売春だと思った。
その様な客がもしあれば通報せよと組合で申し合わせがあったばかりだが、彼は二人を黙認した。
実際、客の素性などどうでもよいのだ。そこで何が行われていようとも。
きちんと料金を払い、規定の時間にチェックアウトし、ベッドを必要以上に汚しさえしなければ。
例えそれが、大佐であろうと国家錬金術師であろうと。
エド子は一糸纏わぬ姿で、古いベッドの上、仰向けになり両脚をはしたなく開いていた。
機械鎧の右腕と右脚以外は抜けるように白く、身体はまだ幼さを残していた。
「……ぁ、ッ、大佐……ッ、」
泣きそうな、けれど小さい喘ぎ声を上げながら、開いた両脚の間で自分の”女”の部分を舐めるロイの髪を両手で掴んでいた。
膨らみというより腫れのような小さな胸の二つの突起は、生意気につん、と尖っていた。
「鋼の、……随分と濡れやすくなったものだ……」
ロイの言葉は羞恥を煽り、同時にエド子の身体の奥から淫蕩を引き出し、更なる快感へと引き込んでいく。
「……誰の、……せいでッ……」
「さぁ、誰だろう?」
わざとらしく白をきったロイの口元は、唾液とエド子の愛液で濡れていた。
昼間から、制服姿で女と連れ込み宿へなど、上に知れたら大変なことになる。
分かっている―――……けれど止められない。
エド子の、まだ幼い身体はロイを魅了してやまなかった。
汚れを知らなかった身体は、教えれば教えただけ拓かれ、ロイを受け入れ、性の悦びを覚えていく。
エド子にしても、初めて知るロイ……男の身体と性の愉しみは、知れば知るほどに引き込まれ、気がつけば溺れるほど夢中になっていた。
弟のアルには勿論内緒。
適当な嘘をついて時間を作り、大佐と会っているのだから。
内緒という後ろめたささえ、この行為を煽る材料でしかないのだから。
申し訳程度の恥毛と薄い肉づきの奥にある、エド子の女の部分。
もっと舐めて欲しいとばかりにはしたなく膨らんだクリトリスと、ロイ自身を欲しがり愛液を吐き出しながら脈打つ膣口。
幼い胸や身体と相反するように、そこだけは大人の女だった。
ロイは舐めるのをやめ、上体を起こした。
「はぁ……、ッ」
「もう、限界か?」
「……ッ、も、駄目……入れて……」
エド子の目尻には涙さえ浮かんでいた。
「一度、……達してから入れていいか?」
「……好きに、して………」
エド子の言葉に、ロイの指がクリトリスをきゅ、っと摘んだ
「っあ、!」
ビクン、とエド子の身体が仰け反る。くたびれたシーツをぎゅっと掴み、両足をピンと伸ばした。
「ホラ、鋼の、……イけ……ッ」
あどけない顔が快感に耐える……その様の、なんと淫らなことだろう。
ぞくぞくとする様な悦びが、ロイを支配していく。
摘んだ指でクリトリスを強く嬲れば、エド子は更に身体を突っ張り、今度は抑えることなく声を上げる。
「あ、ああ、あ、やぁ、駄目……いやぁ……大佐、イク……あ、あああ……!!」
一瞬、エド子の身体が硬直した。
ロイはその直後、エド子の身体を正面から抱え込み、中へ押し入った。
「ひああ……ッ!」
「鋼の、ッ」
ぎゅっと収縮した内部はロイを拒むが、それを無理やり割り込んでいく。
ロイがエド子の細すぎる腰を掴むと、エド子はロイの肩に爪を立てる。
二人は一つになり、そしてゆっくりと溶けていく。
「あぁ……熱い……大佐、熱いの……ッ、もっと……」
途切れ途切れの言葉に、ロイはエド子の中に己を打ち付けることで答える。
「大佐……、大佐……!!」
「鋼の、……ッ」
夕闇が迫るまで、二人は宿のベッドの上、快楽を貪りあった。
そこでは肩書きなど、何も役には立たなかった。
例えそれが、大佐であろうと国家錬金術師であろうと。
唯の、男と女だった。