好奇心装う鎧と抗えない兄
136(・∀・)ノシ氏

「女の人の身体ってどうなってるんだろう」
ある時、鎧の弟がつぶやいた。
肉体を奪われた弟は、わずか10歳で性の知識が止まっている。
書物で知識は仕入れられても、やはり実際に体験するのとは意味が違う。
まだわずか14歳とはいえ、男なら当然あってしかるべきの性的欲求も鎧の姿では感じられないのかも知れない。


「ねえ、兄さんの身体を見たいって言ったら見せてくれる?」



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「兄さん兄さん、本当にいいの?」
「お前が見たいって言ったんだろ?今さら何言ってるんだよ」
「そうだけど…でも……」
「うだうだうるさいぞアル。見たいのか、見たくないのか!?」
「………………見たい」
「最初から素直にそういやいいんだよ」
恥ずかしさを隠すように声を荒げると、エドは勢い良く服を脱いだ。
緩めのタンクトップを脱ぎ、ベルトをはずしてズボンを下ろせば、白い下着に覆われた細い身体があらわれた。
「!! に・兄さんそれってブ、ブ、ブラ…」
「ブラジャーだけど。……なんだよ、俺がつけてたら変なのかよ」
「変じゃないけど、なんだか意外で…」
好きでこんなのしてんじゃねーよとブツブツ文句を言いながらも下着を脱ぎ捨てた。
気持ち分ふくらみかけた胸と淡い茂みに覆われた幼い性器。
同年代に比べて成長の遅いエドだったが、伸び悩んでいるのは身長だけではなかったらしい。
お世辞にも成熟したとは言えない未発達なエドの身体は、いたいけな幼女を連想させた。
「ほら、好きなだけ見とけ」
羞恥心からかエドの視線がやや下向きになっている。
アルフォンスは気が逸るのを感じた。
これで肉体があったなら息が上がったり唾を飲み込んだりしているのだろう。
こんな時だけ鎧の我が身に感謝する。
浅ましく欲情した姿を兄に見せたい訳じゃない。
けれども、その身体の奥底まで覗いてみたいという欲求も確かに存在するのだ。
「兄さん、触ってもいい?」
ビクリと細い肩が揺れた。
それはそうだろう。他人に触られた経験などあるはずがない。しかも触れようとしてるのは鎧姿とはいえ自分の弟だ。
「いいけど…つねったりすんなよ」
堅い笑い顔。無理しているのが伺えたが、アルは敢えてエドの中の不安に気付かない振りをした。
兄さんゴメンと心の中で呟く。
「っ!」
指が触れたとたん身体がはねた。
「ごめん、冷たかった?」
「ん……平気」
だからお前の好きにしろ。
こんな時でも優しい兄は自分を優先させる。
兄さんゴメン本当にゴメンなさい。
大きな鎧の手で、小さいけれど形の良い胸にそっと触れた。
形を確かめるように両の手で外周を何度か撫でた後、軽く揉んでみる。
「……っん…」
「うわ…女の人の胸ってこんなに柔らかいんだ」
「あ、アル…触って、わかるのか…?」
「うん。感触はわからないけど、力加減とか触った時の凹み具合とかで大体の堅さはわかるよ。
 すごいな、ぷにぷにってしてる」
好奇心旺盛な子供が新しい玩具を見つけたように、アルフォンスは楽しそうに胸を揉んだ。
「………はっ…」
この行動に性的な意味はなく、ただの好奇心だと思っているからエドはアルを止めることができないでいた。









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