焔の女士官童貞食い〜愛欲の仮眠室〜
>485氏

6時に差し掛かり、皆が仮眠や帰り仕度を始めた頃青い軍服の影から見慣れない色がちらりと覗く。
軍の指令部に入れる人間は限られる、ああ…あの二人がここへ来ているのだろうか?
「大佐、ちょっと相談したい事があるんですが…
 お時間頂けます?」
そう私に告げて来たのはエルリック兄弟の弟、アルフォンスだった。
鎧の姿から元に戻れたと言う事で…
一目でその人物が誰であるかさえも分かる目立つ金の目と髪を持った美少女、鋼の実の弟だけあって目の前に居るのは中々の眉目秀麗ぶりの少年だ。
普段は余り言葉を交す事等無かったのだが…
珍しく向うから言葉をかけられた。
しかも、珍しく今日は姉と一緒では無いらしい。
「ああ、相談なら乗ってやらん事も無いが?」
きっと…あの鋼の事だろう。
見た目は一見少年だが、その実は少女。
弟も悪い虫を寄せつけないように頑張っているだけあって…その苦労話の類いの物だろう。
「ちょっと…人に聞かれると不味い事なので場所、変えませんか?
 仮眠室なら今は誰も居ませんし…。」
そう言って仮眠室へとつかつかと歩き出すアルフォンス。
「……で、その相談何ですが…。」
扉を開けて入った瞬間、扉を背にガチャリとドアを閉められた。
その表情は先程迄温厚とさえ思えたのに、今は冷静である意味…怒りに似た表情を浮かべていた。
「その歳で…15も歳の離れた女を仮眠室に連れ込むなど褒められたものでは無いと思うがな。」
ふふ…といつも通りに鼻で笑うが、その笑いも全く無視した風に返答さえも許さない程の淡々とした口調で…
「大佐……昨日、姉さんに何をしたんです?
 大佐の所から帰って来て部屋に篭ったかと思えば姉さんが……
 その…泣きながら自分を慰めていたんです。」
重苦しく苦悶の言葉を吐き出すように告げ…ガッと首を掴まれる。
エドワードとは違って全く隙のない動きに私もそれを防ぐ事が出来無かった。
あまりにも迂闊だが、姉のエドワードとは違うのは戦う為の動きでは無く、それは確実に仕留める為の動きなのだろうか。
昨日の事と言えば…あれか
少々意地悪心が過ぎて鋼にした事を思い出しくすりと笑みが漏れた。
「そう言えば昨日、鋼のが私の執務室に来てな。
 好きな人がいて…告白する勇気が欲しいと言っていたものでね。
 媚薬入りの果実酒を少々与えて相談に乗ってやっただけだが?」
……そう、私の告げた事は事実。
アルコールや媚薬、そんな事もすっ飛ばし…弟がまっ先に飛びついたのは相手の男の事。
「姉さんの好きな相手?
 それ、誰なんです……!?」
飛びかからんばかりの勢いで襟首を掴んで来る豹変降りは普段からは全く想像出来ない姿だ。
あの独裁者と並ぶ程の憤怒と秘めた嫉妬の感情の本流。
目前の少年の抱える二面性、この…黒の部分を垣間見た者はどれだけいるのだろう?

目前の少年の抱える二面性、この…黒の部分を垣間見た者はどれだけいるのだろう?
……この少年の姉が恋焦がれる男
……身体迄をも捧げても構わないと思っている相手を私は知っている。

「…アルフォンス、離してくれないか?
 息苦しくて話す物も話せないじゃ無い。」

怒れる獅子を宥める様にその手を離させると…弟は焦る気持ちを押さえられないと行った風に私を壁際に追い立て…問い詰める。
「で…姉さんの好きな相手は誰か、と聞いてるんですが?」
相変わらず、この視線には慣れない。
あの独裁者とは同位の物と思ったが…そんな生易しい物では無くそれは真理を見て帰って来たもの特有の焦躁し乾いた感情なのだろうか?
奥底に眠る底の見えない闇を垣間見た様な気がした。
おかしい、こんな子供相手に私は恐怖を感じているのだろうか?
気付けば…ずくりと疼きを覚えた太股の奥。

……いや、違う。
私は…この少年に欲情している?

折角だ、最近男とも肌を重ねてはいないしこんな初々しく、あの独裁者のように…私に恐怖を感じさせた男…滅多に出会えるものじゃ無いしあのきっと見据えられた瞳が快楽に墜ちる様を見ておきたい。
…等と考える辺り、自分の性癖が嫌になる程だ。

「等価交換で私の望みを聞いてくれるならば…教えてやらん事も無いが、どうかね。
 この取り引きはそう…悪いものでもあるまい?」
その言葉に警戒を見せた弟はこちらを険しい表情で一瞥し、軽蔑するような視線を私に向ける。
こんな視線、東部の内乱時でも…敵に捕らえられ狗のように大勢の男に身体を貪られた時すらもこんな視線を送られた事は無い。
まだ、あの男達の視線の方が……人間らしかった。

ひと呼吸置いて、長い睫を伏せ…
「また…良からぬ事でも考えているんじゃ無いでしょうね?
 いいでしょう、その取り引きに応じます。」

……かかった。

だが、この次の言葉で相手がどう出るか問題だ。
相手は只の齢14の少年では無く、鮮やかで美しいが得体の知れないモノ。
…近付けばその毒に身を灼かられてしまうような危うく危険な存在。

…なに、覚悟は出来ている。
ここからが腕の見せ所だ。
この獅子を今から窮鳥にしてみせよう。
「そうか、ならこちらの条件と行こうか。
 アルフォンス…私を抱け。」

あの、先程迄憤怒とも言うべき表情を浮かべていた少年の顔が唐突な驚きで微かに…唖然を浮かべた表情へと変わった。

「大佐…何を言ってるんです……?
  大体、僕はまだ……。」
得体のしれない存在だが…まだ、そこは子供だ。
迂闊にも自分の経験迄口にしている辺り、相当な動転振りなのだろう。
…そうか、童貞か。
増々面白くなって来た。
それに教え甲斐も十二分に有りそうだ。

「まぁ…聞きたまえ。
 お前の姉、エドワードが昨日私の所へ来た理由を教えてやろう。
 鋼のはな…その身体をお前に捧げたいと言って来たのだよ。」

この姉弟は少し突くだけで驚く程にその表情をがらりと変える。
それが面白く…私は胸の奥底が疼くのを押さえられなかった。

「姉さんが僕を………?」

見開かれた緑色がかった金色の目が真直ぐに私を射る。
姉とは違った深みのある綺麗な…そう肉食獣のあの瞳。
やはり…姉と弟、その意は違えど目に力が篭っていた。

「ああ、だからこそ…私を抱けと言っているのだ。
 勿論、鋼のを満足させてやりたいのだろう?
 予行練習の様な物だと思えばいい。
 それに…お前は仕込み甲斐が有りそうだからな。」

誘うようにコロンの香りの微かに漂わせするりと青く硬い布地の軍服を脱ぎ捨てる。
今日のブラは黒だからシャツからも十分透けているだろう。
男を誘うにはもってこいの組み合わせだ。

噛み締めた唇と堅く握られた拳の…その意は決心か?否定か?
視線を更に強め、眉間に皺を寄せて目を細めるのは明らかに警戒の色
唇が重々しく開き一言……

「……いいんですか?」

拒むと思ったのに
…まさか、逆に同意を求められるとは。
驚いたのは私の方だ。

「ああ、だが…
 まずは脱がせてくれるか?」
あくまでもふんわりと自然に笑いかける。
男相手の作り笑いも有るが、この少年にはそんなものは通用しないと思っての事だった。
「貴女も…そんな笑い方、出来るんですね。」
……随分と言う子だ。
だからこそ面白い。
「ふふ、私だって軍人である前に女だからな。」
微かな遠慮を伴った手が伸び、やたらと器用な手付きでシャツを脱がせて行く。
多分、その以前や機械鎧が壊れた時は彼が鋼の身の回りの世話をしていたのだろう。
白いシャツがその繊細な指に剥ぎ取られ、どんな男をも虜にして来た身体を目にし
「大きい……ですね。」
目の前に半裸の女がいるのに研究者が始めてそれを目にした時の様な感心は多少含まれてはいるだろうが…無骨な飾り気の無い感想だった。
「…緊張してるのかね。
 少し楽にしてやろうじゃ無いか?」
伸ばした手をアルフォンスのシャツの裾から差し入れ、前を肌蹴させるとしっかりと筋肉の付いた若い身体が露になった。
傷1つ無く、エドワードの様に白くて綺麗な肌だ。
その間、特に抵抗する様子も無かったから…一応は同意の上での事とはなるのだろう。
ゆっくりとのしかかり首筋から胸、腹にキスを転々と落とすと
「何だか…くすぐった…い。」
と微かに目を細めて身じろぎをする。
そして…どこで覚えて来たんだろうか?
耳をぴちゃりと嘗められ、私が怯んだ隙に唇が覆いかぶさり舌を入れて来た。
器用に這い回る舌と胸をまさぐる手が私の反応を見てか適格に佳い所を突いて来る。
「ん……ふ…っ。」
くち、ぴちゃ、くちゅ…
遠慮無く器用に口内を這い回る舌とブラをずらし、不器用に揉みしだかれる胸…
こちらからも逃げずに舌を絡めてやると閉じられた目蓋が震え長い金色の睫がふるふると震えた。
「随分こ慣れたキスだな、どこでそんな事を覚えて来たんだ?」
「いえ、これは…
 小さい頃に見た父さんと母さんのキスを思い出して…
 でも、こんなに…変な気持ちになるなんて思わなかった…。」

………信じられない。
童貞の癖に何なんだ…このキスの上手さは?
将来は…恐ろしい逸材になるだろうな。
それよりもこの少年の父と母も末恐ろしく思えて来る。

互いの唇が離れた時、銀色の糸が伝う。
本気を出して掛らないとこれは不味いな…そう考えていたんだが私のキスに挑む等、自分の許容範囲以上の事を無理矢理やってのけたのだろう
そのキスをした当人の目はかなり蕩けていた。
色白の肌が淡く色付き…鋼のにこのままくれてやるのも惜しいと思い始めてしまった程だ。
引っ掛かったままのブラを外し露になった胸に潤んだ目のアルフォンスの顔を埋めてやると応える様に舌が乳首をなぞり、甘噛みする。
不器用な舌だが、これはこれでかなり…身体が疼く。
……そう、本番はこれからだ。
少し強めの刺激を与えて弱らせてから…美味しく頂いてやろう。
「んっ……いいぞ、次は私がしてやろう
 ちょっと…辛いと思うが我慢できるな?」
まず、足をがっしりと念の為に固定し、口でズボンのジッパーを空け…
緊張か、はたまた恐怖なのかは分からないが…随分と身体が震えている。
下着をずり降ろすと勢い良く勃起しかけたそれが姿を見せた。
「っ………。」
恥ずかしさなのか、布地でそれが擦れた刺激か?
頬が微かに染まっている。
…初々しくて新鮮だ。
だが、この歳の少年にしては…コレは大き過ぎやしないか?
これでは鋼ののあそこに入るのかさえ、心配になって来たじゃ無いか。
そのまだ誰にも犯される事の無かった色の薄い性器を
をぴちゃり……くちゅと音を立てて舐めればびくんと膝が上がる。
心は素直では無いのに、随分と身体は素直だな。
「く……っ!!」
唇を噛み締めて声を必死に噛み殺す様は、先程のあの表情とは偉い違いだ。
だからこそ…燃える。
次は軽く舐めるだけにしておいた竿を唇で飲み込んでやった。
ゆっくりと前後に頭を動かすと、それは徐々に口の中で体積を大きくして行く
ハボック程では無いが、随分立派なそれは久々に楽しめそうだ。
わざと音を立ててそれを嬲ってやると…
「……っ…………ぅ!」
相変わらず、アルフォンスの噛み締めた唇からは押し殺した声と眉根を寄せて苦し気に吐き出す吐息しか聞こえない。

…ふふ、随分と我慢強い子だな。

だが…これはどうだろう?
深く銜えていたそれの先端だけを銜え直し、獅子から窮鳥へと変わった
少年を追い立てる様に軽く舌を転がすと…強い刺激に目を見開きシーツをぐっと握りしめていた。
意地悪心で先端だけを重点的に責め立ててやると、ついに耐え切れなくなったのか白く仰け反った喉からそれなりに成長した身体とは微妙に不釣り合いの変声前だろうか?高めの声が上がる。
「っぐ……ひっ……くぅ………っぁぁ!!!!!」
必死に耐え、先程迄噛み締めていた唇は切れて血が滲んでいた。
その唇をちろりと舌で舐め、ねっとりとした笑みをくれてやる。
「声を出した方が…楽になれるぞ?」
力無く睨まれたが…それもまたそそると言う物だ。

私が攻めるだけでは面白く無いな…
そう思い、体勢を入れ替え尻をアルフォンスに向けズボンを引き降ろした。
黒いレースに包まれたそこは既に湿り気を帯びている。
遠慮なく目の前でゆっくりとそれを剥ぎ取ってやると、手に握った性器がひくひくと反応する様が分かった。
透明な糸を引いた下着と花園の間はもうぐっしょりと濡れそぼり、新たな刺激を待って腫れる様に疼く。
一糸纏わぬ姿になった私を目の前に何を思うのだろう?
この子が私を燃えさせるから…本当に、いけない子だ。
「…大丈夫か?」
人さし指と中指でそれを目の前で割り開くと分泌された愛液がとろりと流れ出るのが分かる。
少し落ち着きを取り戻したであろうアルフォンスの吐息と掠れた声。
「ええ……何とか。」
素っ気無い返答だが、中断の言葉が無いと言う事はまだ行けるのだろう。
「今度は…私を気持ち良くして欲しい。
 ほら、ここが良く見えるだろう?
 お前が欲しくて…ここがじんじんとして堪らないんだ。」
意図した訳でも無いのに…切ない表情になってしまうのは何故だろうか。
割り開いたそこにおそるおそる顔を近付けるその吐息だけでも刺激になる。
辿々しく這わされた指が花びらをめくり、ゆっくりと指を差し入れて来た。
舌では無かったが確かめる様に這わされて行く指先は甘く蕩けるようだ。
「……ここ、こうなってたんですね……」
慣らさないと指が入れにくい事が分かったのか?
ざらついて湿り気のある生暖かい舌が花園の上を這った。
「っふぁ………そうだ………そのまま上を……っは…
 はぁ……んっ!!」
何処が良いのか確かめる様に、子猫がミルクを舐めるようにぴちゃぴちゃと舌を尖らせてそこを愛撫して行く。
上と言い、クリトリスの場所に導いてやると皮を捲るように舌が入り込み、迂闊にも声を上げてしまった。
「そこは…もぅいいから…下の孔の……ひっ!ぁん!ぁ!」
これ以上そこだけを重点的に責められては私とてイってしまう。
だが、そこがとても感じる所だと知ったアルフォンスは容赦なくそこを攻め続け…
「ぁ……やめ、ないか!ひっ!!あふぅ……ん!!」
私の抗議の声も聞かず、いつもの天使のような笑みをわざわざ作って微笑んだ。
「…さっきのお返しですよ?」と
何て子だ…ふふ、最高の相手だな。
まぁ…残念だろうが、こちらとしても思い通りにさせる気は毛頭無い。
手で握ったままのそこの根元を強く掴み…先程のように先端を責め
その下の袋も微妙な具合で揉みしだいてやると、ビクンと背が跳ねたが私のそこを責める舌は止まずにどんどんと激しさを増して行く。

……いいだろう、それに乗ってやろうじゃないか?
だが、一度イってからではお前の方がつらいんだぞ?

そう心で呟き…こちらも責め立てる舌を激しくさせる。
ぐちゅ、ぴちゃくちゅ……ちゅっ
仮眠室の前を誰かが通っては…不味い位の水音だな。
奥まった所でこの時間には普段誰も通らない別館だったのが幸いしたようだ。
腰から背に抜ける程に感じる舌使いに蕩けてしまいそうだ。
本当にこの子は覚えが早い…。
禁じ手だが、先走りと唾液で濡らした指でアルフォンスの菊座の当たりを揉みしだくと暴れるように下に敷いた身体が抵抗を示す。
…待ってはやらないぞ?
陰嚢を揉みしだきながら、少し解れて来た菊座に指をねじ込んでやる。
「っぁ!!ぐっ!…やめ………ぁ!!」
痛みと動転で私のそこから口が離れるが…まぁいい。
前立腺を中からぐりぐりと愛撫する度、更にはち切れんばかりに大きくなったそれは暴発寸前だ。
「っふぁあ!……ぁ!駄目……た……大佐………っ!」
泣きそうな表情で訴えかけるが、此処で止めてしまうのは残酷だろう。
そしてもう一方の手はイかせ無い様に根元を強く締め上げている。
「ふふ……そろそろイってみるか?」
その茎を指で弾くと少女のような悲鳴が上がる。
初めての子には多少酷過ぎたのだろうか、ガクガクと足を震わせ目に涙を溜め虚ろな目で懇願する。
「もぅ…………僕……っぁ…ぁ…」
もうそろそろ解放してやろうと中の指を折り曲げ、先端をきつく吸い上げてやった。
「っんん!!…っくぅ………ぁっ!!」
きゅうと背をしならせ、銜えた口の中でびゅくびゅくと痙攣を伴い青く濃い味のモノが暴発し飲み切れずに口を離すと……更んに飛び出して来たそれがぱたぱたと顔や胸を汚す。
粘ついていて本当に濃いそれは久々に見る物だった。
ぐったりと身体を投げ出し、汗に濡れてぜぇぜぇと空気を求めて胸を上下させる姿はとても愛らしい。
このまま次に行くのも残酷だから少しの間位は余裕をくれてやってもいいだろう。
横に寝そべり、一糸纏わぬ身体を密着させると…早い鼓動の音が触れるだけで伝わって来た。
汗で貼り付いた前髪を除けてやると、苦しそうだが…にっこりとアルフォンスは微笑む。
「…どうだ?
 まだ、行けるか?」
軽く汗を拭ってやると…
「すみません…顔、汚しちゃいました。」
申し訳無さそうに自然な感じで呟いた声。
さっきの表情、天使のようないつもの顔…。
この子はいくつもの顔を持っているらしいが…これは初めて見た表情だった。
得体が知れないと言ってしまえばそれまでだが、子供が二人で生きて行く事…姉をこの手で守って行く為に彼が自らに科した枷のような物なのだろう。
まだあどけない…これから男になろうとしている少年へと私は額に軽い触れるだけの口付けを贈った。


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何故…大佐と身体を重ねる事になったのか?
それは先日の事だ。
大佐の所へ書類を提出しに行った姉さんが珍しく夜遅く帰って来て…
僕は、気を使わせちゃ行けないから狸寝入りをしていた。
宿の人に頼んで作ってもらったサンドウィッチを食べてシャワーを浴びた所迄は良かったと思う。
だけど…布団に潜り込んだ姉さんが思い付いたようにベッドから這い出て裸のまま足を開いたんだ。
電気は落とされていたから暗くて良く見えなかったけど、その股間の部分を見て
「うわ、これ…何?」
と手をそこに宛てがうと…くちゅりと音がした。
…僕は一瞬、姉さんに初潮が来たんじゃ無いかと思ったんだけれど少し間を置いてはぁはぁと言う吐息と噛み殺したような声、くちゅくちゅという水音に驚いて
目を開けると口にタオルの裾を噛んで堅く閉じられた目からは涙。
そして股間に当てられた指で姉さんは自分のそこを慰めていたんだ。
一糸纏わぬ裸の身体が月の光を浴びて汗の珠が輝いていて…目を離す事も出来なかった。
少ししてがくんと姉さんの腰が跳ねて……それは終わった。
何ごとも無かったようにタオルでそこを浄めた後姉さんはまたベッドへと潜り込み今度は本当に眠ったらしかった。
あんな物を間近で見た僕のそこも不謹慎ながら…大きくなって来てしまっていたので無理矢理、アームストロング大佐を思い浮かべてそれを大人しくする事が出来たのが幸い。

明日にでも大佐の所へ乗り込もうと決心し…整理の付かない気持ちのまま眠りに付いたんだっけ。

唇を離した後…
縋り付くように伸ばされた手が首へ回され、咄嗟に柔らかくうつ伏せに押し倒される。
確かめる様にそこを指で探り…太股に堅さを取り戻し始めたそれが当たった。
流石に若いから回復も早いようだ。
「ふふ…辛いなら私が上で動いてやっても良かったんだが、いいのか?」
首だけそちらにむけて微笑むと向うも柔らかい笑みで…
「…最初くらい自分で何とかしたいんです。
 お手柔らかにお願いしますね。
 さっきのは………ちょっと辛かった、な。」
少し間を置いて語った口調は照れくさそうに弾んでいた。
「すまんな、お前が可愛すぎるからいけないんだ。」
「今から貴女を抱こうって言う時に…出来れば可愛いなんて言わないで欲しかったなぁ…。」
くすくすと可笑しそうに笑いアルフォンスが私の片足を持ち上げると秘所の入り口に熱いものが当たる。
「ん……遠慮せず来い。」
後ろから覆いかぶさるようにアルフォンスの身体が重なる。
「勿論、遠慮なんてするつもり有りませんから…。」
愛液でしとどに濡れたそこへぐちゅ……と音を立てて軽く先端が埋まった。
「ん……ふ……そう、そのまま腰をすすめ……ぁう。」
ぬっ……ぬと襞をかき分けゆっくりと奥を目指すそれ。
中程まで入った時、腰を強く掴まれ一気に置く迄押し進んで来た。
「っぁ!ひぁああっ!!!」
奥に叩き付けられるような感覚は私の喉から叫びを上げさせ、アルフォンスに呻きを漏らさせた。
「っく……!!」
顎からだろうか…ぽたぽたと冷や汗が背を伝い流れて行くのを感じる。

「っは……どうだ?」
中にあるそれを強く締め過ぎないように掠れた喉で問いかけた。
「はぁ……は……ぁ…中、凄く……熱くて……絡みつい…て来ます…。」
明らかに余裕の無い声だ。
入れているだけでイってしまいそうだとヒューズやハボック、大総統の御墨付き迄貰ったそこは童貞には少し…刺激が強過ぎたのだろうか?
「まずは、自分の気持ち言いように……動いてみろ。
 後は言わなくても…っはぁ……分かるだろう?」
アルフォンスを受け入れたそこを軽く回す様に急っつかせると花芯を擦り付けるように腰が動き始めた。


【幕間 エド子編 】
…とても人には話せない、そんな秘密を心に抱えていた。
もっと、ずっと母さんを人体練成した時よりも…重く心に秘め続けている禁忌じみた願望。

今日はアルを宿に置いて1人、軍部へと報告書を提出しに来た。
ぼんやりと力の入らない身体で大佐の元へと急ぐ。
…執務室の扉をノックすると、いつも皮肉気な言葉を言い自分をからかう女大佐があの笑みを浮かべて俺を待ち構えていた。
「良く来たな、鋼の。」
まだ、リゼンブールに住む人々以外、誰にも女と言う事は話さないでいる為この大佐に身長が低いだの、ウィンリィとの事を茶化される場合が多い。
何時もより気乗りしない表情で…
「大佐、これ…報告書。」
クリップで束ねた書類をぱさりと机の上に置いて、溜め息を付きながらソファに腰を降ろす。
いつも自分が来る事を告げるとテーブルに美味しそうなクッキー等が用意されているが今回ばかりはそれにも手が伸びない。
書類をチェックし判子を押して行く大佐の顔を見ていると…
「何、私の顔に何か付いているのかね?
 それよりも…鋼の、今日は元気が無いようだが?
 私で良ければ相談くらいには乗ってやれるだろう。」
可笑しそうに笑われる。
チェックの終わった書類を手に大佐が呟いた言葉…。
こんな事誰にも言えなかったけれど…大佐は笑わずに聞いてくれるだろうか?
「あの…大佐……俺。
 好きな…人がいるんだ。
 大人の愛しかたがあるって…前、大佐が言ってただろ?
 どうやったら…いいんだ?」」
どうしても途切れ途切れになってしまう言葉に何時の間にか鼻声になってしまっていた。
手招きする大佐の手に導かれて…机迄行くと頭を優しく撫でられて戸棚から出した変わった匂いのする飲み物が入ったグラスをすすめられた。
「これでも飲んで落ち着け。
 お前には少し早いが…気分転換にはなるだろう。」
甘酸っぱい味の酒はジュースよりも不思議な感じで飲み干した時には身体が熱くなっていた。
「大佐、有難う…じゃ俺は…・・。」
身体に力が入らなくてくたりと膝を付いてしまう。
ああ…俺って酒弱かったのかな?
その身体を抱き上げて大佐は困ったように
「度数が強過ぎたかな?」
そう言って俺を膝の上に乗せたんだ。
頭がくらくらして…ぼうっと霞み掛った様になって身体の奥が変にむず痒い。
酒に酔うって……変な気分だ。
「大佐ぁ……俺、どうした……んだろ?」
ろれつが回らなくて自分の声じゃ無いみたいだ。
いつも着ているコートをするりと肩から外し…大佐の手が俺の上着の中に入って行く。
「そうそう、鋼の…君の好きな人は誰かね?」
意地悪な笑みが俺に向けられて…手がタンクトップに入って乳首を摘んだ。
「うぁ!大佐っ!やめ……俺、おと……っじゃな!!」
こんな胸じゃ男か女か分かって貰えないし…大佐も俺の性別を知らない筈。
喋ろうとしても全然声にならない。
乳首をきゅうと摘まれて…いつの間にか裸になった上半身。
びくんと跳ねる背が執務室の机に横たえられた。
その背中を強く押さえ付けられて口には大佐の手が入って来て舌を弄ぶ。
「安心しろ、ちょっと身体の熱を飛ばしてやるだけだ。」
大佐はそうして俺のベルトをゆっくり外し始めた。
…駄目だ!いや………やめろ!!
言葉にならないまま暴れるが、大佐の手はズボンを剥ぎ取ってしまい残るは男物のトランクス一枚。
男だと性別を隠しているから、下着も男の物を仕方なく買っているが動きやすいし、別に問題は今の所ない。
「大佐ぁ……だから……俺……お……んっあ!!」
責め立てて行く大差の指が太股をなぞり腰にキスをする。
「大丈夫だ、そんなに怖がらなくていい。」
…だめだ……俺、でも大佐も俺も女なのにこのまま続けても…
震えながら喘いでいた腰に手が掛り一気に下着をずり降ろされた。
驚いたように俺の顔を見た大佐。
「……だから……やめろ…って言ったのに……。」
気付けば俺の目はぼんやりと霞んでいて頬が熱い。
…今迄泣く事なんて無かったのに。
ひた隠しにしていた事がバレてしまった後悔だろうか。
「驚いたな、だけど…私の可愛い鋼のである事には変わり無いよ。」
また優しく頭を撫でる手と不意に湿り気を帯びているようなそこに指が這わされる。
「っあん……だから……も、いいだろ?」
起き上がろうとするが力が入らない。
「だけど、そのままでは辛いだろう?
 何、痛くは無い…ちょっと気持ち良くなるだけだ。」
……大佐の顔が下へと進んで行く。
訳も分からずに開かれた足の間、そこをぺろりと大佐の舌が這う。
「やぁ……たいさ、そこ、きた…な……んんっあ…!。」
俺の声じゃ無い…
変な声が勝手に出て来てしまう。
「何も汚くは無いさ…
 大体ここはこんなに綺麗な色をしているじゃないか?」
くちゅくちゅと大佐の指と舌が俺のそこで動いて。
「ひぃ……あ!!くぅ……ん……ひゃあ!」
勝手に喉が…声が止まらなくって
頭の中がぐちゃぐちゃ…。
だけど、不思議と嫌じゃ無い…感覚。
もう、何も考えられなくなって来た頃。
じゅる…ずずっ……
っとそこを吸われて…
「やぁ…んん!!ぁぁ!アル!やぁあ!!!!!!!
 あぁ…あああっ……ひぃ…ああん!」
何だか苦しくて分からなくて……
気付けば服が整えられてて、大佐が優しく俺を抱き締めてくれていた。
「ふふ、どうだった?
 まぁ…鋼のが女である事は黙っておいてやろう。」
俺は真っ赤になってさっきの事を思い出して慌てる。
「何か…身体がふわふわして変な感じだった。」
テーブルに置かれた冷たい水を飲んで一息付くと、何とか気が収まった。
「女同士、そう堅くなる事もあるまい。
 …鋼のはアルフォンスが好きなんだな?」
…そう、俺はアルの事が好きで、大佐の言っていた大人の愛し方でもなんでもやってアルに全部俺をあげたい位好きだ。
「うん…そうなんだ。
 でもどうやってアルにその事を伝えたらいいか分からない。」
アルに恐くてその事を言ってしまったら…もういつものように一緒に居れないんじゃ無いかって言えなくて…
「急く事も無いじゃないか
 それにアルフォンスもお前の事をそう思っているかもしれない…かもな?」
アルが?

良く分からない気持ちを抱えながら指令部を出ると…
市電はもうすでに通っていない時間だったから、歩いて宿迄戻るともう深夜になっていた。
急いでアルの待つ宿に帰るとアルは一足先にベッドに入っていて、テーブルに宿の人に頼んでおいてくれたのかサンドウィッチが置いてある。
それを平らげ、汗でじとついた肌をシャワーで洗い流そうとシャワーを浴びる。
何かもう、眠くてめんどくさかったから髪も乾かさずに身体を軽く拭いてベッドへ潜り込む。
………
……………
だけど、今日大佐とのあの事が頭に次々と泡のように浮かんで来てしまって…全然眠れない。
嘗められて声を上げてしまったそこは、まだじんじんとして熱くて…
アルも寝息を立てているし、布団から這い出してそこを良く見てみると透明なおしっことは違う液体がとろりと流れ出ていて…何だか変だ。
裸のままのそこを、手で拭おうとすると…ぬるりとした感触に
「っぁ……ぁん。」
あまり大きな声じゃなかったけど声が出てしまっていた。
この感触が自分を狂わせたのかもしれない。
声が出ないようにタオルをぎゅっと噛んで、その液体を表面でヌルヌルと擦り付ける
「んっ……んっんんんっ!!!」
気持ち良くて意識が飛びそうになり、目から涙が溢れた。
目を堅く閉じてそのぬるぬるを表面に伸ばして行くとくちゅくちゅ音が鳴ってしまった。
アルが起きちゃったら、どうしよう…そんな事も考える。
駄目だ……本当はこれいけない事なんだろうけど
気持ち良くて涙も止まらないし…その液体が滲みだして来る所より少し上にある突起が一番気持ち良くて指をそこで動かせば、その度に腰がビクビク言って
「っ…ぅう…んんっ…! 
 んんっうーっ!んんっんー!!!!!」
がくんと力が抜けて…ベッドに倒れ込む。
終わった時は何だかすっきりとした気持ちになるのは何だろう?
良く分からないけれど、気持ちいいから…いいか。
ぐっしょりあの粘ついた液体で濡れたそこをタオルで拭いて改めてベッドへと潜り込んで眠る事にした。

目が覚めるとアルがぎこちない笑顔で声を掛けて来た。
「姉さんおはよう。
 ごめん…昨日は先に寝ちゃって。」
いつも通り裸のまま、ベッドから這い出して伸びをし風呂場で洗濯し部屋に掛けておいた服を手早く見に付け何だか気恥ずかしいけど、いつも通りにアルの首に飛びついた。
「なぁ俺、腹減ってさー
 早く飯食いに行こうぜ?」
アルも何時ものように笑って「うん、そうだね。」と宿の下の食堂へと向かった。

「そう言えば…兄さん。」
二人だけで居る時以外の時間は俺は姉じゃ無くて兄になる。
その方が宿の部屋も取りやすいし、変な目にも会わなくて済むから…らしい。
「ん?なんだ。」
サラダをかっこみながら、ハムサンドに手を伸ばす。
「僕、今日の夕方ちょっと出かけてくるから。」
…夕方?
しかもアルが1人で出かけるなんてとても珍しい。
「うん、じゃあ…飯は先に食ってるからな。」
そう返し今日も図書館で色々と調べ物をする。
夕方、アルが1人抜けてどこかへ向かった後調べ物をしていたノートの間から落ちたのは昨日提出する筈だった備品の書類だ。
備品と言っても…万年筆のインクに、軍指令部宛に直で特急の手紙を出す時に必要な専用書簡等のみ、なのだけれど結構重要な物だ。
明日にはセントラルを発ってしまうから、急いで軍部へと書類を持って駆け出す。
あそこには常に夜勤も残っているからまだ、大丈夫だろう。
のんびりとそう考えながら、喉も乾いたし広場のビアガーデンの様な物をやっている屋台で飲み物を買って指令部迄気長に歩く事にした。
いつも通り顔パスで軍指令部に入ると帰り支度をしていたフュリー曹長が
「あ、エドワードさん!
 さっき弟さんが指令部に来てたんだけれど、一緒じゃなかったんですか?」
帰り際に悪いけれど書類を渡すと代わりに提出して来てくれるみたいで、挨拶を交して別れた。
……そう言えば
ここにアルが来てるって事だったんだけれど、軍属でも無いのにどうしたんだ?
良くブラハを撫でたり、ハボック少尉とロビーのベンチでどんよりと彼女欲しい系の不幸に付いて話している事があるから…多分、そんな感じなのか?

来たついでだし、大佐に挨拶をして行こうと思ったら…大佐の部屋には誰も居ないし勝手に別館の図書室でまた、錬金術の本を漁ろうと思った。
別館はここから遠くて余り人が出入りしない、殆どの部屋が武器や本、過去の資料の倉庫状態で来る途中、誰にも出会う事すら無い。

だけど…その薄暗い照明の下を歩いていると…
「ぅ……ん………。」
微かに女のうめき声らしい声が聞こえた。
「っく……ぁ!!」
続いて違ううめき声。
……まさか、幽霊じゃ無いよな?
まったくその存在を信じていない自分にはそれが何であるかを確かめたいと言う好奇心があった。
もし、本当に化け物が居ればぶちのめすまでだ。
そっと……
声のする部屋の扉を空け気付かれないように隙間から覗くと…
これまでに無い位驚いて…それよりも、目の前で行われている光景が信じられなかった。

昨日…自分が好きだと言ってあの事を相談したのに…
大佐が…アルと抱き合っていて
蕩けるような表情で、動いて口付けて舌を絡ませ合い
しかも、アルのそこは大佐のそこにずっぷり全部入っちゃってる。
ぐぷ…ぐちゅり、じゅっって昨日のあの時よりも凄い音で…
はぁはぁ…って凄い荒い息をついている…いつもとは違うアル。
大佐が動く度大きな胸が震えて、その乳首にアルがそこへ貪り付く。
そんな激しくて凄い物を見てしまい身体の力が思いっきり抜けてへたり込む。
昨日弄ったそこからまた、あの液体が分泌されて下着が濡れてしまっていた。
水音に混ざって掠れた声で二人が言葉を交すのが聞こえた。
「っ……アルフォン……ス…まだまだ、だな?
 これでは…あの子を……んはぅ!…満足させる事はっん!出来ないぞ?」
自分から腰を動かしてにやりと笑う大佐は綺麗だけど…何だか恐さを感じた。
「っく!…ぅ貴女みたいな淫乱…と姉さ……んっ!を一緒に……っしないで下さい……!」

……?
何だか変な会話だ。
あの子って誰だろう…

「っふ……ん……淫乱だと……?ぅあん!
 随分……っ言ってくれるじゃ……はぁん…無いか……。
 折角、仕込んで…っくんッ!やって…いるという…のに!」

……仕込む?

でも、何だか大佐にアルを取られてしまった…
そんな気持ちで心が苦しくなり、泣きながら宿へと駆け出す。
随分な距離が有るから、途中で市電に飛び乗る。
ゆっくりと町中を進んで行く電車…タラップの一番縁で目にたまった涙を拭い取りながら
空を見上げるとお腹がぐぅと鳴った。
悲しい時も嬉しい時も、やっぱり腹だけは減るもんなんだな…
そう独り苦笑しながら…宿の扉を潜る。
夜は先に食べているからと告げてある為、出て来るのは1人分の食事。
大好きなシチューの味も薄れて感じる位に大佐とアルの事ばかり考えてしまう。
図書館から借りた本に目を通すが、頭の中が変に纏まらなくてシャワーを浴び、ベッドへと裸のまま寝転がった。




腰を捻り追い立ててやると…
「っぁ!っく………くっ!…っう」
悲鳴を上げて、じょじょに動きが鈍くなって来たアルフォンス。
「もう…辛いのだろう?
 私相手で初めてにしては良くここ迄頑張ったものだ。
 後は…任せておけ。」
それを抜くと大量の愛液がアルフォンスの腹と私の股を濡らした。
くったりと虚ろな視線を私に投げかける表情は、少し虐め過ぎたらしい。
まぁ、初めてでここまで出来れば…ヒューズや大総統を超える逸材にはなるだろう。
横たわるアルフォンスの上に跨がり胸に手を付いてそれを再び花びらの奥に飲み込めば互いから微かに声が上がる。
「…あと、少し我慢してくれるか?」
そして、強く腰をグラインドさせれば苦し気に歯を噛み締めシーツを掴んで喘ぎを上げる姿は…こちらを何度もいけない気持ちにさせる。
「っ……んあ!……っふぅん!……ぅん!」
若い男のそれははち切れそうに堅くて、堅いそれが奥に当たる度にびくんと腰が反応する。
「くっ……っぁ!…ふぅ…ぁ!……う……ぅうっ!」
……どうやらそろそろ、近いな?
私の方もそれに合わせて強く締め上げながら動く。
「っん……もう……ぁん!イかせ……てやろう……か?」
深く腰を入れたまま捻り上げると中でびくびく震えるそれがついに爆ぜた。
「ん……くぅ……っぁあああっ!!」
中に叩き付けられる熱い波にきゅう…と強くそこが締まり痙攣する。
「ふぁあ!イく……っ!……アルフォ…ンス!!っん…ああんっ!!」
ついでに名前も呼んで置いてやった。
まだ中でびくびくとするそれを抜いてやると…音を立てて溢れ出た精液が大量に流れ出た。
「ふふ…随分と沢山、中に出してくれたじゃ無いか?
 安心しろ、日頃から避妊はしているからな。」
呼び掛ける声が聞こえていないのだろうか?
目は閉じられていて…ぐったりと身体を投げ出した姿と荒い吐息。
……やはり、やり過ぎたらしい。
気をやってしまったアルフォンスの身体を拭ってやり、横で目が覚めるのを待ってやる。
大分時間が発った頃だろう。
「……ん?」
やっと目を覚まし…辺りを見回し不思議そうに私の身体と自分の身体を見つめ…
「…何だか、とてつもない間違いを犯してしまった気がします。」
いつもの顔でそう告げられる。
「人間なんて間違いだらけだ
 だからこそ面白い…そうは思わないかね?」
柔らかく微笑みを落とし、その手に1つの包みを手渡した。
「これを使うといい。」
手渡した物は例の避妊具。
…まだ若い二人に子供が出来ては大変だろうからな。

情交の後のムードなんて物は全く無かったが…今夜は十分楽しめたから良しとしよう。
シャワーを浴びて出て行くアルフォンスと触れるだけのキスを交し
「次こそは…私を啼かせて欲しい物だがな。」
意地悪気に笑ってやった。
「ええ…善処します。」
善処と言う事は次も期待して良いのだろうか?
…ふふ、だが鋼のが焼きもちを焼いてしまうかも知れないな。

正直、一度では…まだ物足りない気分もある。
丁度ハボックが夜勤で就いていたはずだから…相手をさせようか?
妖しく笑った横顔を三日月の光が照らしていた。



………
…………目には目を歯には歯を。
スカーが口にしていたイシュヴァールの妙に危険な教訓が頭を巡った。
自分は変に負けず嫌いで、何故こんな事を考えてしまったのだろうとも思った。
全然胸も無くて…最後の下着を脱がせる迄男の子みたいな胸も無くて腰も全然括れていない。
弟を大佐に寝取られたなら身体では全然…かなわないとは無いと思うけれど…

…寝取り返す!

そう決心を決めていた。
だけど、待てど暮らせどアルは来ない。
もう、眠っちまおうか?
ふぁあ…とあくびをして窓から外を覗き込むと
アルの姿。
こんな顔、見せたら心配させてしまう。
そう思って冷水でばしゃばしゃと顔を洗い、階段をゆっくりと音を立てないようにして昇って来るアルを待った。

…もう、寝てしまってると思っていたんだろう。
扉を開いたアルと目が合った瞬間、悲しそうな目。
俺の所迄、情けない顔をして歩いて来たから
「…っらぁ!!……隙有りぃっ!!」
グリードにもしたあの技で飛び上がり、裸のまま足で首根っこを捕らえてベッドへと叩き付ける。
コンクリの床なら病院おくりだけど、これならアル位なら受け身を取る位は大丈夫だろう。
靴を穿いていない裸のままだったから…足が滑ってあそこでアルの顔を下敷きにしてしまっていたんだけれど
上手く受け身が取れなかったらしく妙な体勢でベッドに沈んでいた。
そこから腰を上げてアルの目の前であぐらをかいてバンっとベッドを手のひらで叩き、ぎりっと睨んでやった。
向かい合うアルも真直ぐにこっちを見て正座をしていた。
「弁解はいらねぇ……何で大佐とあんな事になったんだよ?」
……何か、俺
女の子の可愛さの欠片も無ぇよな……
「姉さん…僕………ごめんなさい!!!」
俺の前でベッドのマットが沈むくらいに深く土下座をされるがただ、謝られるだけじゃ、俺の気は済まない。
「で、俺が聞いてんのは…」
その言葉を遮るようにアルが口を開いた。
「昨日の夜…大佐の所から帰ってきて
 姉さん…自分でそこ、慰めてたでしょ?」
あぐらをかく俺のそこを差してアルは言った。
……見てたのか。
「でもよ、それとこれと…どんな関係があるんだ?」
自然と起こった様に声を荒げてしまう。
「今迄…姉さんそんな事してなかったから大佐の所に言ったんだ。」

………一部始終を聞いた所、原因はどうやら俺らしい。
俺が大佐の所に行って好きなやつと”大人の愛しかたをしたい”と言ったのが原因で薬を盛られてあのまま勢いで雪崩込み、宿に帰ってからも何か変な気分で俺が1人でしちゃったのを見て……
アルが大佐によからぬ事を吹き込まれたんじゃ無いかと思って大佐に問いつめた結果等価交換を持ちかけられ
「エドワードが身体を捧げたい程に好きな男はお前だ。
 お前じゃアレを到底満足させてやる事は出来ないだろう?」
といわれ…等価で、大佐を抱く事になって色々仕込まれている最中に俺がそれを見てしまった事になるらしい。
……なんだよ、そんなのってアリかよ。

気抜けして何だか、、また分からなくなって来た。
「飛んだ愛の仲人って奴かよ…あの大佐。」
宥めようとしているアルを捕まえて…怒りに任せた勢いも無いと言えば嘘になるが
「おい、アル…
 俺さ…お前の事が好きだ。
 ずっと…ガキん頃からお前だけが好きで堪らねぇんだ!!!
 だから……やるよ、全部。」 
柄にも無く顔が真っ赤になっていた。
「姉さん…?」
呆然とするアルを押し倒してシャツを剥ぎ取り
大佐にされたように乳首を指で押しつぶして耳を舐めるとくすぐったそうに目を細めた。
「本当に…いいの?」
あんなに凄い事をしていたのに、戸惑いながら聞いて来る。
「やるって…いってん…じゃねえか。」
恥ずかしいけど…アルの口にキスをする。
「んっ!?」
自分は触れただけだったのに、アルの口からは舌が入って来た。
驚いて目を開くとアルがにっこり微笑んでいた。
……心配しなくてもいいって言う合図。
舌はゆっくりと俺の舌を捕らえて絡み付いて来た。
くすぐったくて、引っ込めても追い掛けるようなざらりとする舌。
「ん……んん……。」
どんどん頭の中がぼうっとして来て、キスってこんなに気持ちいいんだ…。
アルの口が離れると…俺のそこ、また濡れて来てしまっていた。
何だかやられっぱなしも悔しいし、胸や首筋を舐めると
「姉さん…猫みたいで可愛い。」
なんて言うか、可愛いだなんて言われ慣れて無いから…余計に恥ずかしい。
今度は乳首に舌を移した瞬間……
「ぅぁ……ん!!!」
俺の濡れたあそこをアルの指がくちゅくちゅと前後に擦り付けていた。
「っふ…ん……アル…やだっ!やん!!」
昨日、自分でした時は…どこがいいのか余り良く分からなかったけど何だかアルの指、俺の気持ちいい所ばっかり触って来る。
あ……俺、駄目……
そこ……あぁ……
頭ん中ももう滅茶苦茶でどうしたらいいかわからない。
そして、何か…ぐぐっと指がそこへと入って行く感触?
「っぅ……痛っ!や……」
…何か変な痛みがそこを襲った。
「姉さん…大丈夫?」
アルが心配して顔を覗き込んできた。
「いいから…続けろよ?」
決心を決めてその指を受け入れたんだけれど…動かされる度に痛くて
何だか、あんまり気持ちいい感じはしなかった。
「っ……ぅう……くっ!っあ…ぁあ」
だけど…その痛みはどんどん、気持ち良くなってきて
アルの人さし指と中指の第2関節まで入てじゅぷじゅぷ音を立てていた。
「姉さん…気持ちいい?
 凄く濡れて来てる…」
耳元で掠れるアルの声はやっぱり男…何だなって思ってしまう。
身体が浮くように溶けそうで…背中にアルの暖かい背中と腰の後ろに変な感触を感じる。
「っな!……?」
突然、身体がひっくり返されて腰だけを高くかかげる格好ににされてしまう
自分のそこも丸見えで、アルの指が動く度にひくひくいって
透明な液体がじわっと奥から滲んできてる。
「や……やだ!!
 これ、恥ずかし……い!…っひぅ!!」
俺の抗議の言葉も無視してアルの顔が近付いて…ぴちゃぴちゃと舌がそこで動いた。
なまじ、見えない方がこんな気持ちにならなかったかも知れない。
目を閉じたアルの長い睫とか…そこに這わされる指や舌。
「ぁあ……っ!ああ!いっ……
 アル……っそこいい……ぁ!!やっ!!」
そのどれもが……俺を狂わせる。
もう、あの時みたいに力が抜けそう…そう思った。
あ……あの感覚が止んで多少拍子抜けしてしまう身体。
突然そこから顔を離したアルは俺の涙を指で拭う。
少しして…俺のそこにアルのそれが宛てがわれる。
人体錬成に成功した時に見た物より…凄く大きくなっていた。
「入れて……いいよね?」
入れる……
って事は、俺始めて男に抱かれる事になるんだよな。
ウィンリィが言ってた処女を失うってやつだろうか?
だけど…あんなに大きいの
俺のここに入るのか?
ちょっと考えた後…
「うん…。」
頷くとそれの先端が割れた肉の花びらのような物を押し退け穴に入って行こうとする。
圧迫感でなんだか無理矢理に内臓を押し上げられている感覚。
そしてそれがぐぐっと入り初めた時は死ぬかと思った。
「…っあ!!ぐ!!だ!!駄目!!痛っ!!うぁあっ!!」
…こんなの聞いて無いって位に痛くてどうにかなると思った。
「っ……姉さん?!」
そこからは血が出ていて体勢が体勢だから流れ出た血がそこから伝って腹に流れる。
……そういや、ウィンリィの話、続きが合ったんだよな。
初めての時って凄く痛いんだって事。
……痛くても……あの手術の時にくらべれば
アルと一緒になれるなら、俺は痛くたって…
「アル………俺、大丈夫…だからさ……
 一気にやった方が…痛く、無いんじゃね?」
痛くて変に笑いが引きつったけれど、アルも決心したのか俺の足を掴んでぐっと……それを押し込んだ。
「っぐ!!……うわぁぁあああーっ!!!!」
痛くてびっくりして……
何つーか絶叫してしまって……宿中に響いてしまっただろう。
アルも目を丸くして動きはしなかったけれど、あ…全部入ったみたい?

が、宿の主人が吃驚したのかコンコンとノックをして
「大丈夫ですか?…何かあったんですか?」
と質問する。
ま、不味い……こんな姿…人に見られたら
そこをアルが
「いえ、兄さんの寝言みたいです。」
とやり過ごしてくれた。
ふぅ………一息ついてそこを見ると…血で微妙にスプラッタな事になっていて次の悲鳴が出そうだったが、咄嗟に我慢する
さっきので…宿の住人が起きてしまっていそうだったから…手近にあるシーツをぎゅっと口に噛み締めた。
「…何か勿体無いね。
 姉さんの声…聞きたかったのにな。」
と残念がるアル。
その腰がぐっと動きだす…
穴の上にあるそこを弄られる度に気持良さは感じるけれど痛みは相変わらずで最初は呻き声しか出なくて、アルが心配して何度も腰の動きを止め、その度に俺は…
「いいから、動けよ!」が続いた。
もう何度かアルが腰を動かした時にはあの強い痛みよりも変にむず痒い…妙な感覚が腹の奥でじんじんと言っている。
上からは掠れた声で……アルが目を細めて気持ち良さそうな顔で
「……っ……姉さんのここ……
 すご………く締まって……気持ち…いい、よ…。」
って言ってくれた。
アルさえ気持ち良ければ俺は嬉しい……と思っていたその時。
それは突然…
「……っあん!!……え?
 な………何?!っ……ひっ!ひぁっ!」
突然腹の奥がずくりと疼いて声が上がった気持ちいいんだけど…変な感覚。
「ぁぁっ!やぁ……ん!あっ!!はぅ………!!」
口に銜えていたシーツ何て物はとっくの間に離してしまい、声がだだ漏れになってしまう。
ゆっくりと擦り付けるように動いていたアルのそれが妙に物足りなくなって
「やっ……もっと……
 動いて………アルぅ!」
叫ぶように求めるとさっきとは全然違う動きで強く腰が突き上げられて意識が飛ぶくらい気持ち良かった。
「アル……!!……っん……アル!!!」
「姉さん!!……ねえ…さん!!」
その感覚に喘ぎとお互いを呼ぶ事しか出来なくなって…
「っああん!……ぁあ!!アル!!…ひぁっ!ぁああっ!!
 あう……ん…ひゃっ……ぁあっ……ああッ!!」
背がきゅっ…なって
ぎゅっとそこが強くアルを締めてしまうのが分かった。
「っ…ぅぁ……あ……ぐっ!!ぅ……!」
少し遅れて眉根を寄せたアルが堅く目をつぶって歯を噛み締めた後
中で何か熱い物がじわりと広がってきた。
アルが頭を軽く振って額の汗を拭い…そっとそれを抜くと
白と赤が混ざって薄茶色になったらしい…変な液体が泡立ち音を立てて、そこからとろ…と流れ落ちる。
何だかさっきまで熱かったのに身体が妙な寒気を感じでぶるっと震えた。
ずっとあの体勢だったから…何だか頭に血が昇ってくらくらとするしはぁはぁ言う息で何だか…凄く疲れたかもしれない。
ぐったりと身体を投げ出していると…アルが濡れたタオルで顔やそこを拭くのが分かった。
だけど…あの後って身体が敏感になっから…
そこを拭かれただけで、じわっとまたあそこが濡れて
「ひぁ!!!」
アルの指がさっきまでそれが入っていたそこじゅぷっと差し込まれる。
「あ……も、や……だ。」
これ以上やったら……俺、絶対おかしくなる……
「ごめんね、姉さん
 中で出しちゃったから…
 その……掻き出さないと。」
遠慮しがちな声でアルは言ったけど
…掻き出す?

ってそんな恥ずかしい事…すんのかよ?!

「ひゃっ……ぁ!!」
俺の足をM字に開かせてアルの指がくちゅ…ぐちゅって音を立ててそれを掻き出す度に俺はまた声を上げてしまう。
「また、濡れて来てるね…姉さん?」
そこにアルの顔が降りて…
昨日、大佐がしたように…じゅる……っと強く啜る音が聞こえた。
「っああ……ぁああ!!
 ひゃぁ……っ!あん!ああ!……ああ!!!」
また、さっきのが来てしまった。
2度続くとやっぱり辛い。

だけど当のアルは…微かに顔を顰めて軽く咳込んだ後に
「……やるんじゃ無かった……。」
と言っていた。
……これの事だろうか?
腹に流れ出たそれを指ですくってぺろりと舐めると……
にがりと血の混ざった生暖かい変な物を舐めたような妙な不味さ。
「うぇ……舐めるんじゃ無かった。」

それにお互い可笑しくなって…
じゃれあって、いつものように笑い合っていた。

何だか良く分からない気持ちだけど…

今、俺は凄く幸せかも…知れない。









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