ちょうちょひらひら
>248氏
今日のロイ子大佐の服装は、ピンクのキャミソールにカーディガン、フレアスカート。
そしてピンクのキャミソールの後ろには、
ちょうちょむすび。
俺は今、ロイ子大佐の斜め後ろを歩いている。
歩くたびに首元のちょうちょがひらひらと揺れる。
揺れる度にフラフラと、手を伸ばしたくなる。
「で、ハボック。お前はさっきからごそごそと人の後ろで何をやっている?」
と、急にロイ子が振向いた。
「私からはお前の顔が見えないのだが」
不満そうにしている。
か、かわいい。
「俺の顔なんて見ても楽しくないですよ?まぁお好きなだけどうぞ?」
顔を近づける。
「こら、ハボック、近い…」
更に顔を近づけるとハボックは目を瞑った。
少し迷うが自分も目を瞑ってハボックからのキスを待つロイ子。
そっと目を開けるハボック。
素直に目を閉じているロイ子。
あんまりかわいいので思わず頬がゆるむ。いじめてしまう。
「大佐、何してるんですか?」
一瞬の間。ロイ子の目が開く。
顔に血が登っていく音が聞こえそうなほどだ。
「ハボック!」
照れ隠しなのかそうじゃないのか。
お姫様はご機嫌斜めだ。
「アンタがあんまりかわいいから。からかっただけですよ」
言うが早いか不意打ちで唇を奪う。
今度こそ、これ以上無いくらいに顔を赤くするロイ子。
ダメだな。今日は家に帰ろう。
そしてちょうちょを放してしまおう。
**
終