酷い男
>14氏
ロイは昨日偶然に目撃してしまった。
エド子が、おそらくは同年代であろう淡い金髪の青年と楽しそうに街並を歩いている所を。
年若い二人らしい、いかにも爽やかそうなカップルにロイの目には見えた。
エド子はあの青年が好きなのだろうか?
自分よりも?
-しかし-
恋人は自分ではなかったのか?
その想いで頭が沸き立ってしまう。
あの時、確かに私を愛していると言ったじゃないか・・・
あの言葉は嘘だったのだろうか?
いや・・彼女が嘘をついて自分を騙しているとは思えない。
そう、思いたい。
だって、この想いを受け入れ、口付けも、愛撫も、その先の行為さえも許したではないか。
彼女の性格上、好きでもなければ許容出来ないはずだ。
最近はやっと深い快楽も覚え始めてきた。
この手でそう教え込んだのに・・・
やはり、同年代の方がいいのだろうか?
ロイの頭の中で如何にも成らない思考が渦巻きだす。
その答えに出口は見つからなかった。
ロイの優秀な頭脳のある一線がそのとき弾けた。
エド子に対して嫌われないように理性で押さえ込んできた感情をもう、抑えることが出来ないくらいに・・・・
エド子は何時ものように重要文献の受け取りも兼ねて、恋人のロイの家へやってきた。
そして、もはや指定席になりつつあるソファに腰を落ち着けるとコーヒーを勧められていつものようにたっぷりとミルクと砂糖が入ったそれを飲み干す。
----暫くして----
エド子は意識を段々飛ばして行く。
コーヒーに入れた睡眠薬がどうやら効いてきたらしい・・それを見ながらロイはニヤリ・・と微笑みその華奢な身体を支えると
抱き上げてベッドへ寝かせた。
一枚、一枚エド子を包む衣服がはがされて行く。
(ふむ。やはり、いつみても美しいな・・・)
うっとりとロイは、まだ少女と女の境目にある幾分未発達なエド子の身体を見つめる。
時々、もう消えかけたこの前の情事でエド子に付けた愛の跡を撫でる。
(先日、とんでもないものを見せてくれたお礼に今夜は泣き出すほど気持ちよくしてあげよう。)
そう・・心の中でエド子に話し掛けながら・・・・
エド子は暫くして目をゆっくりと覚ました。
でも・・何かがおかしい。
エド子は気がついて一気に目を覚ますと自分の置かれている状況に驚いた。
----縛られている----
という事実に。
何時もはロイと愛し合うベッドの上に仰向けに寝かされ自分の手足がその両端に縛られている。
しかも衣服を全て脱がされて。
身じろいて何とか縛られている手足を動かそうとするがキツク縛り付けてある為に
びくともしないばかりか返って縛り付けている紐が擦れて手首も足首も痛くなるだけだ。
「大佐!! 何だよ?これはッ。」
エド子は、何事も無いように・・・いやエド子が其処に縛られてるのをまるで知らないかのように机で書類へと集中するロイに向かって叫んだ。
「やっと、目が覚めたようだな・・」
くるりと椅子ごと振り返ると何事も無かったかのような平然とした顔でロイは言う。
「お仕置きと、ちょっとした趣向だよ。」と。
「・・・そんなっ・・・突然どうして?」
エド子は余りの恥ずかしさと仕打ちに涙が零れそうだ。
自分はロイを愛しているのに何故、こんな仕置きを受けなければ成らないのか?
解らなかった。
何時もは優しいロイがまるで人が変わったようだ。
「大佐、解けよ!」
エド子が叫んでもロイは表情一つ変えない。
それどころか机の引出しからなにやら怪しい道具を持ち出した。
「君の厭らしい此処には、これでも入れておこう。イかずに我慢出来たら私のモノをこの淫乱な口に咥えさせてやる。」
と、俗に言うピンクローターをいきなりエド子の秘所に突き入れた。
「ヒィッ・・やああぁ・・・っ」
エド子は突然冷たい感触と、慣らされもせずにいきなり硬質な異物を胎内に挿入されたショックで悲鳴をあげた。
そのショックに浸っている間も無くロイがスイッチを入れたのでエド子はいきなり来る振動に仰け反ってしまう。
ブルブルと振るえる絶妙の振動。
「くっああ・・ぁん・・」
エド子は何とか縛られた手足と秘所に入れられた淫らな玩具を何とかして抜き取ろうと身体を捩った。
ロイはそんなもがくエド子を見詰めて楽しそうにクック・・・と笑う。
「とても似合っているよ、エドワード。」
その目は何時もの優しいロイとは全くの別物だ。
嘲るような目。
舐め回すような視線。
エド子は恥ずかしさと屈辱に、とうとう耐え切れず涙を零した。
酷い。
しかも全くもって理由が解らない。
なぜ、こんな理不尽な仕打ちを受けなければならないのか・・・
自分の恋人は何て酷い男なのだろう・・・
更に身をよじりながら拘束を解こうともがくエド子がしかし、それが無駄なのだと気が付くのに大した時間は掛からなかった。
動けば動くほど、手足は痛く、それ以上に秘所に入れられた玩具の振動がロイによって開発されたエド子の中の良い場所を絶妙に刺激する。
「あぁぁン・・ぅ・・んっ」
慣らされた身体は無意識にその快楽を追い求めてしまう。
それは既に為す術のない事実だった。
動いたら余計に辛くなるだけだ。
こうなったら、なるべく大人しくして我慢するしかない・・・
エド子は諦めてグッタリと体の力を抜く。
それを見たロイは満足そうにニヤリと唇の端を上げると
「今から30分、持ちこたえる事が出来ればそれを解いてやろう。せいぜい頑張りなさい。」
そう、まるで人事の様に吐き捨てると、再び椅子に座り書類にさっさと集中し始める。
----痛みと屈辱、そして苦痛と紙一重の快楽と----
複雑に交じり合ったエド子にとって地獄のような時間が始まろうとしていた。
ロイは何事も無かったように、デスクで書類を仕上げている。
でも、その背中の方向にあるベッドには何時もは彼の愛しい恋人であるエド子がなんと残酷にも縛り付けられている。
身じろきも身動きも出来ないくらいにきつく紐で縛られていて、エド子は動く事も出来ない。
しかも、エド子の秘所には・・強力なモーターがうねりを上げて小さなプラステイックの物体が微妙に震えている。
少しでも身体を動かすと唯でさえ秘所の奥の感じるポイントに埋め込まれたそれが更に微妙に快感を強くさせた。
だからエド子は動く事も出来ない。
更に快楽をやり過ごしロイが一方的に言い放った約束・・・
「30分間、我慢できたら解いてやる。」
を信じてこの苦しさを耐えるしかなかった。
だって、いくら話し掛けても
「どうしてこんな酷い事をするんだ?説明しろよ!」
と叫んでも
「自分の胸に聞いてみればいいだろう?」
一言冷たく低い声でぴしゃりと言われ、その後はさっさと書類に集中してしまった彼にエド子は何を言っても無駄だ・・と思った。
こんな時のロイは多分何を言っても聞いてはくれないだろう・・
普段は優しいが怒らせるととんでもなく酷い事をする男なのだ・・・と改めて確認したエド子は逆らうのを諦め仕方なく、今快楽をやり過ごしながら苦痛と屈辱に耐えていた。
「・・・ふうぅ・・・ぁぁん・・っぁ・・・」
エド子は呼吸をするのも苦しくなった。
精神的な苦痛よりも身体は快楽を拾い、求める。
大きく腹で呼吸しようものならその分、卑猥な震えに翻弄される。
「ぁ、やだっ・・・」
心は屈辱に震えているのに身体は快感に震え、エド子の薄い叢に守られたまだまだ幼い割れ目から淫らな雫が次々と滴り落ちた。
でも・・・どうして?
自分はこんな思いをしなければならないのだろう。
自分の胸に聞けってどういう事だ?
何故、こんな理不尽な仕置きを受けなければならないのか?
エド子には訳がわからない。
ロイは何を怒っているのだろう。
自分は我が侭を言ったりやきもちを焼いたり・・と言う醜い感情が涌く事があっても、それを極力抑えてロイに接してきたというのに・・・
だって、嫌われたくないから。
こんな取り返しのつかない重い罪を背負った俺でも愛してくれるなんて夢を見ているように嬉しいから。
だから今だって本当はこのままで居たくないのに我慢していた・・・
でもやはり、こんなのは辛すぎる。
エド子の大きな瞳から今度は屈辱の涙が溢れ出す。
ついに
「解けよ、ロイ。これを解けッ!!」
と、強い苦調でロイに訴える。
しかし
「煩い。30分と言っただろう・・・」
ロイは振り向きもしなかった。
-漸く28分程が経過した頃-
エド子は壁に掛かっている時計をさっきから見詰め続けている。
もう・・ずっと快楽をやり過ごして身体が麻痺してきている。
エド子の焦らされ続けピンと張り詰めた性感の糸は直ぐにでも崩壊そうだ。
(あと2分・・)
エド子は目を閉じて最後の気力を振り絞って堪えようとしていた・・・。
ロイには背後の気配からエド子の様子は見ないでも解った。
もう・・そろそろ限界だろう・・・
エド子はこれで自分の事を恨み、憎むかも知れないが自分はそれ以上に驚愕し、そして傷ついたのだ。
これくらいの仕置きは当然ではないか・・・
ロイはそう、おのれに言い聞かせた。
いつものように理性的で成人男性としてのゆとりをたっぷりと備えた自分はこの時点で完全になりを潜めている。
今は完全に、卑劣で獰猛な只の肉食獣と化していた。
(そろそろ外してぶち込んでやるか。)
ニヤリ・・と心の中で不敵に笑い、ロイは書類を置いて立ち上がる。
そして、くるりとエド子の方に向きながら、これから始まる快楽の宴に備えて衣服の前を肌蹴た。
ローターを咥え込んで淫猥な責め苦に震えているエド子の秘所に己の欲望を押し込むべく・・・
近づいたロイの気配にエド子は目を開ける。
すると、其処には全裸のロイが憎たらしいまでの余裕の表情で舐めまわすような視線で自分を見ていた。
「約束だろ。さっさと解けよッ」
エド子の必死の願いにも応じる気は無いらしい・・・
「良く、30分我慢したな。でもそんな事より早くコレが欲しいのだろう?」
と、ロイは張り詰めた自身を見せつけながら相変わらず冷たい視線でエド子を見詰め、その脚の狭間に見えるコードを乱暴に引っ張ると震え狂うローターを一気に取り出した。
「あぁっ!!」
エド子がようやく小さなプラステイックの淫具から解放されて小さく吐息と共に声を漏らす。
ロイはエド子の脚の拘束をそのまま解いた。
-しかし-
その後、まだ腕は縛り付けられた状態のエド子の脚を大きく持ち上げて、ロイはエド子の両足を割る体勢を取った。
そのまま腰ごと持ち上げられたエド子の脚を両肩に担ぐと愛撫も何もせず、30分間の仕置きで熟れきった秘所へといきなり自分の大きなソレを押し込んだ。
「痛っ・・やだぁっ・・」
そのまま本能の赴くままにエド子を無視し腰を打ち付けるロイの目が完全に据わっているのが、激痛のあまり思わずその顔を見たエド子の目に映る。
こっちの顔なんかは見ようともせず、視線も合わせない。
ただ、乱暴に淫らな水音を激しく立ててエド子の秘所へ自分の怒り狂って聳え立った肉棒を抜き差ししてゆく。
「ひぃっ!!お願いだから・・止めてくれよ、ロイ・・・」
苦しさから言葉も途切れがちになったエド子だが次第に変化が訪れた。
激しい律動に擦られたり打ち付けられたりした膣内から苦しさ以上の痺れるような快感が脳髄を走り抜ける。
「うあああぁっ・・・・」
エド子の絶叫と共にそれはいきなり高みを極めた。
暖かな飛沫が自分とロイ自身を濡らす。
「・・・フンッ」
ロイは鼻で笑うと自分はまだ終わっていないとばかりに、全身の力が抜けきったエド子を無視し、更に激しく今度は自分が登りつめる為に激しく腰を打ち付け始めた。
程なくしてロイはエド子の胎内で熱い飛沫をぶちまける。
エド子はあまりの屈辱と苦痛、そして・・・強烈な快楽で涙が止まらない。
ハラハラと流すその穢れなき涙も今のロイの心には届かない。
そして、その日は腕の拘束が解かれても、朝が訪れるまでロイにエド子は仕置きをされ犯され続けた。
-眠る事も許されずに、何度も何度もロイのありとあらゆる快感や辱めを受けた-
〜その後〜
ロイの誤解は解けてエド子に何度も謝罪した。
エド子も始めは激しく怒り狂っていたが、やがて少しずつ許していった。
なぜなら、やはり彼の事を深く愛していたから。
でも・・・
普段通りの姿を取り戻したように見える日常の中に、一つだけ置き土産があった。
それはエド子の体が、もう・・穏やかな普通の性行為では満足出来なくなってしまった事。
あの時、思いがけず体験した何時もとは違う強烈過ぎる快感を知ってしまったエド子はもっと激しくロイに犯されたがるようになった。
-虐めて焦らして辱めて、犯され愛され狂わされる-
魂の底まで染み渡るような悦楽を知ってしまってから、更に二人は肉欲の深みに嵌っていった。
この先、二人は何処まで落ちてゆくのだろうか。
そして・・今日も新たな快楽を求め狂って行く。
終了