禁断の環
>585氏
【エド×アル子前提】
父さんがリゼンブールに帰って来た。
僕、まだあの時は赤ちゃんだったんだけれど…僕を一目で見た瞬間父さんは
「アルフォンスだろう?
大きくなって…トリシャにそっくりになったな。」って笑ってくれたんだ。
ばっちゃんが泊まって行けって言ったのに…兄さんは父さんを追い出すように
「あんな奴は外で寝かしときゃいーんだ!」って酷い事しか言わない。
僕は咄嗟に腕を引く兄さんの手を振り切り
「いいよ、兄さんがそう言うなら…僕、父さんと寝るよ!」
背を向けて走り出すと…兄さんは意地っ張りな表情をして追い掛けて来なかった。
もう!兄さんってば!
謝ったって…許してあげないんだからね。
元あった家の近くに父さんと一緒にテントを張る。
随分と使い古されたそれは、父さんがずっと僕らの様に根無し草だった事が思い浮かばれる。
そんな…僕は、スカーさんがリオールの街で作った賢者の石が誤動作?を起こしてつい最近、元に戻れたんだけれどそれは自然の摂理に反していて…僕の胸には血印のなごりの痣が残ったまま。
父さんが出て行った頃は僕はまだ赤ちゃんで、全然…一緒に過ごした頃の思い出は無い。
「父さん…旅に出てたんでしょ?
良かったら…色々聞かせて欲しいな。」
そう言うと照れくさそうに笑う。
ここらへんはちょっと兄さんとそっくり。
父さんがどこでそれを知ったのか…良く分からないけれど、ホムンクルスの事
僕の知らないドラクマやクセルクセス、アエルゴやクレタ、そしてシンの話。
何だか…200年前に滅びてしまった国や400年前の出来事をあたかもそこに居たように語る父さんの話に引き込まれてしまうみたいに僕はドキドキしながら耳を傾けていた。
錬金術の事については…僕らの知らない事も沢山知っていてそして、話してもいないのに僕が鎧の姿だった事も何故か父さんは知っていた。
どうして?そう聞くと
……魂の記録から伝わって来るって。
一段落付いて、焚き火の火で暖めたコーヒーを啜っていると父さんが僕の顔を見て
「血印を見せてくれないか?」
そう言ったけれど…それは僕の胸にあって
服を脱がないといけない。
でも…父さんにならいいよね?
僕が服を脱ぐと…ぁ、これヤバイかも。
鎖骨の辺りに昨日兄さんが僕に付けたキスマークの後が転々としていて
恥ずかしいけど…振り向いた僕の血印の痣に触った父さんは驚いた顔で…
「アルフォンス……お前エドワードと?」って。
そう、そうなんだ…
…僕は兄さんと関係を持ってしまっていた。
だけど…それは兄さんの一方的なもので、僕がこの身体に戻ったその時、貪るように突然兄さんが僕の唇を奪って…そのまま僕を抱いたんだ。
痛くて気持ち良いとか…そんなのぜんぜん良く分からなかったけれど…
その最中は兄さんがとても優しくて…僕もそれを拒む事はしなかった。
むしろ…自分から受け入れてしまっていたかも知れない。
「うん…だけど、後悔はしていないよ。」
その言葉に父さんの手が優しく僕の頭を撫で、胸元に抱き寄せると強い香水の香りがした。
この匂い、とっても懐かしいな…。
父さんの書斎に入るといつも…最初に感じたのはこの香り。
確かクセルクセスの当たりの香水でミルラって言う名前の香水だったと思う。
…思い立ったように立ち上がった父さんは僕を連れて焼けこげた家の母さんの部屋があった辺りにしゃがみ込み…黒く焦げて錆び付いた金属の棒の様な物を手に取った。
…そして、兄さんの様に手をパンとやると、錆は綺麗に分解されていつも母さんが髪に差していた銀色のひな菊の髪飾りになった。
……え?父さんもこの錬成方法出来るんだ?
不思議に思っていた事も、はやる気持ちですっかり聞く事も忘れてしまい僕も母さんの形見わけで鎧の時もずっと肌身離さず持っていた大切な母さんの髪飾りを父さんに見せる。
「母さんね…これとっても大好きだったんだ。
亡くなる時も…これを大事そうにずっと握りしめて父さんの事、今でも大好き…ずっと最後迄そう言ってた。」
その言葉を聞いた父さんは寂し気に笑って、僕の短い髪にそっと…それを差したんだ。
しばらく母さんの話をしてテントへと戻り、兄さんの事を話した。
「相変わらず元気だな…エドワードは。」
ってにこにこ笑って…僕達が小さい頃の話をしてくれた。
でも…なんで父さん、十何年も家を開けて出て行ってしまったんだろう?
その話題に触れるとするりと上手く躱されてしまって、ついに真相を聞く事は出来なかけれど。
もう、お互い眠くなって毛布を敷いて眠る事にした。
でも…何だか気持ちが高ぶって眠れなかったんだ。
昨日…兄さんに抱かれてから、じわじわとそこが疼いて何だか良く分からなかった。
身体は怠いし…目眩もして焦点も少しずれている。
立ち上がってばっちゃん家で顔でも洗ってすっきりしようとしたんだけれど…
がくんと僕の膝が落ちてしまう。
あれ……?
身体の自由が全然効かないよ…。
ざりざりと地を這うようにテントへ戻って一眠りをしよう
腕を伸ばすと父さんの大きな手が掴んで僕を抱き起こす。
すると、僕の服の前を開けて、血印をに何度か手を触れ、目蓋を捲って…僕の口の中を見たり、脈を取ったりした後。
「錬成直後に加わった強い衝撃で…魂が剥がれ掛っている。」
と父さんが告げた。
「強い衝撃って…?
まさか…兄さんと僕が身体を交した事?」
そうだ…兄さんもあの後何度も身体は大丈夫か?
怠く無いか?
って何度も聞いて来たのって…
心配させないように僕は何とも無いって笑って誤魔化してたけれど…こんなに大事な事だったんだ。
「剥がれかかった魂を…身体に定着する方法は2つ。
魂を剥がし、別の肉体か物に定着させる事。
または、その時よりも強い衝撃を身体に与えるか…だな。」
物って言っても…
ここには鎧の様に人の形をしたものは無い。
残る選択肢は…”その時よりも強い衝撃を身体に与える”
「うん、今は後者の選択肢しか…無いね。
具体的にどうすれば…いいんだろう?」
僕がそう告げると父さんは軽く眼鏡に手を添えて考え込んだ後…
「後者か、エドワードは…お前を抱いたのだろう?
そうなると…今はここにお前と私しかいないな……。」
……
…………強い衝撃、兄さんとのそれで剥がれかかった魂。
「って…僕、父さんと……ぇええ!!!?」
驚きの余り叫んでしまう。
昨日の今日で僕、ひたすら近親相姦の禁忌…犯しまくっちゃう訳!?
ぁあ…何か扉の向うからあの白いのがニヤニヤと笑って一部始終を見ている気がするよぉ……。
間を置いて頭を撫でる父さんの手と戸惑うような言葉。
「そうだ…私としても可愛い娘にそんな事は……
だが、これしかお前の魂を肉体に繋ぎ止める方法が無いんだ。」
僕は決心を決めて……
「うん、これしか方法が無いなら…どんなに少ない可能性でもそれに賭けるよ。
…父さん
僕を…………………抱いて。」
余り自由の聞かなくなった身体を父さんに持たせかけると優しく父さんの手が僕の頬を両手で取って…
「アルフォンス、少しの辛抱だからな…。」
その言葉と共に父さんの口が僕の唇に深く重なる。
「んっ……ん……んん……。」
直ぐさまそれは僕の頭を蕩けさせ
父さんの吐息も何だかミルラの香水の香がしていて…その強い香りは僕の躊躇心をも麻痺させて行く。
柔らかくて時には激しい舌使い……大人のキスって凄いな。
父さんが身を離せば僕は何時の間にか裸にされてしまう
脱がされている事も全く気が付かない位の早業に僕は呆然。
裸にされた僕の下のは毛布が2枚重ねて、足が痛くならないように敷いてあって
まだ、父さんと僕の体温が残っている毛布はとても暖かかった。
「ぁ……あんまり見ないで
恥ずかしいよ………。」
父さんがまじまじと僕を見る物だから恥ずかしくなって仕方が無い。
「すまない……あまりにも
トリシャに似ていたんだ………。」
ふわりと笑う父さんその腕に僕の身体がそっと抱きとめられる。
そう言えば、ばっちゃんにも言われたなぁ…僕と母さんはそっくりだって。
父さんの頭が徐々に僕の胸の血印へと下がり……キスを落としたかと思うとそこに強く吸い付く。
「ん…やぁ………。」
一気に神経が鋭敏になって痺れが全身に走った。
手が優しく耳もとから項、腰を撫で…舌とキスが丹念に降り注ぐだけでふわふわした身体と心は勝手に声を上げてしまう。
「ふぁ…ぁ……ぁあん
んっ…ふぁ……ひっぁ…ああ!」
僕の女の子のそこを指で…とろりとした愛液を滑らせながら乳首を柔らかく噛まれると僕はもう何も考えられなくて…
ちゅぷ…ちゅぷくちゅって音がして…父さんの指がそこを捻らせた指で出し入れする。
あ……父さんの太い指が2本も入っちゃったんだ。
「ぁ…やぁ……だ………めっあ…んぁ……。」
中で指がくっ……て曲がればまた、勝手に……僕の喉は変な声を上げてしまう。
兄さんと違って…やっぱり大人の人のは慣れてるだけあって何だか凄くて、僕を容易く蕩けさせて行く。
じわりと僕の奥からは愛液が絶えまなく流れ出て太股と父さんの指を妖しく濡らしていた。
「アルフォンス…綺麗に…なったな。」
囁く父さんの声が僕の耳もとで僕の鼓動を更に早くさせた。
兄さんの掠れた余裕のない声にもドキドキするけれど…
低くて優しい声は包み込むよう。
「あの……父さん、何だか僕ばかりしてもらって……
……僕にも、させて?」
ウィンリィから聞いたそれは男の人の……
それを手で触ったり舌で舐めると気持ち良くなるって言う話。
兄さんとした時はもう良く分からなくて…兄さんにされるが侭だったけど
僕の為に父さんが気持ち良くしてくれるなら……僕も父さんにしてあげたい。
「いいんだよ…気にする事は無い。」
だけど僕は父さんのズボンのジッパーにするりと手を伸ばしていた。
とっさに降ろしたその下着から慣れない手でそれを引き出すと……
父さんは拒まず、僕に優しい視線を落とす。
兄さんのそれよりも大きくて……ちょっと黒みがかっていた。
それとまた、強い香水の香りが漂う。
「僕……初めてだから、気持ち良く無かったら、ごめんなさい。」
その大きなものを手でさすりながら…恐る恐る舌を伸ばす
ぴちゃ、ぴちゃって茎や先端を舐める僕の舌は次第に大胆になってきちゃった。
先の小さな穴から苦い汁みたいな物が出てくるけど、そこに舌を這わせると気持ちいいのかな?微かに聞こえて来る父さんの…切ない吐息。
「やぁん!」
舐めている僕のそこにまた父さんの指がちゅぷちゅぷって音を立てて、さっきよりも強く動き初めた。
「ぁ…ふぁ……ぁ………。」
ぬるぬる中で動く指に僕の舌も自然と激しくなってそれを銜えて…吸ったりすれば呻く父さんの声。
「っ………アル……フォンス……。」
僕の背中ががくがくっと痙攣してあそこがびくびくと震える…
「ぁあ…っや……だ……あん、僕いっ……ちゃうよぉ……」
指が中を掻き回すように動いて僕はもうイってしまいそう…
「アル……我慢せずにいきな……さい?」
父さんが優しく笑って…
僕のそこに入れた指とは別の指を僕が一番感じてしまう赤い突起にぬるって擦り付けた。
「ひゃあっ!」
…一瞬真っ白くなった意識は真理のあの扉の世界みたいで父さんの指が中と外でちゅぷ、くちゅん、ちゅっって動けば僕の喉は勝手に変な声で歌う。
「ぁ…あ、やっ!…あっ…はんっ!
……あ……やんっぁ…ぅ!!あっ……ああ!……あ!!」
イッてからもそこをぐちゅぐちゅ弄ぶ指に僕の身体はビクビクいって熱さが身体に篭ったまま。
その身体を膝に抱え上げた父さんは僕のそこの花びらを指でくちゅりと開いて…
「…あ……ひゃ…ぅん!」
さっきのあの大きいそれがぬる…と擦り付けられて僕の喉からは悲鳴。
「アルフォンス………辛いと思うが
しっかり掴まっていなさい。」
真剣な顔で父さんが僕の腕を肩に回させる。