花柳
>251氏


_______________________________________________________________________________________ _
グリードさんと一緒にお店に連れて帰った子は…
さっきの大佐もかくやと言う位に…食べて食べて食べまくった後に安心したのかすっかり寝こけてしまった。
何だか…姉さんみたいな子だなぁ…
起きたら、そうだ…泥だらけだから洗ってあげようかな?
グリードさんはその子の引き取り先を探しに行くと言って部屋を出ていった。
________________________________________________________________________________________

とにかく……
奴の胃袋は鋼鉄だった。
俺はあんみつ一杯で甘味に負けたのに、あんな量を平らげて涼しい顔をしている。
その後、芝居茶屋で若い衆に人気の大立ち回り物石湯・春の戰の芝居を見て蛇香楼へと戻って来た。
何だか普通の男女の行く所なのに内容が噛み合って無いような気がした。
それでも多少の息抜きにはなったかも知れない。
土間まで来た時に奴は何時ものように
「上がらせてもらう」
そう言って上がり込んだと思うと…
俺の体をお姫さまだっこと言われる抱え方をして軽々と部屋まで運ぶ。
宙に足が浮く感覚が恐くて咄嗟にしがみついたのは奴の首根っこにしがみついてしまった。
何だか照れくさくて抱えられている間は顔も合わせられなかったけど
部屋に付くと奴は窓の所に腰掛けて目を閉じた。
いきなり部屋に連れていかれたから…早速何かされると思って身構えたけれどその心配も無用だったらしい。
気が付くと微かな寝息が聞こえてくる。
あの鬼と呼ばれた男の無防備な寝顔は29と言う齢には似つかわないあどけないもの。
こんな所で寝ては窓の下に落ちてしまうだろうに…そう思った。
エドは少し悪戯がしたくなって…ロイの首を軽くきゅっと絞める。
少し眉根を寄せて息苦しそうにしている唇を舐めるとびくんと体が反応した。

…あ、俺
何やってるんだろう……

いたたまれない気持ちのまま、もうそろそろ来るであろう夜に備えて湯殿に急ぐ。
途中、色欲からうちに若衆の見習い子が新しく入ると聞いた。
どんな子が来るんだろう?
少しドキドキした気持ちで湯殿に行くと今日は柚子が浮かべてあった。
柑橘の爽やかないい匂いに包まれてエドはぼんやりと湯に浸かる。
______________________________________
さっきつれて来た子が目を覚ましてキョロキョロと辺りを見回している。
目に涙を溜めて不安そうだったので昔姉さんがしてくれたように頭を撫でるとぎゅっと抱き着いて来た。
「ねぇ…ここどこ?」
その子はようやく口を開いた。
「ここはね、グリードさんのお店だよ 
 僕はアルフォンス。
 君は?」
その子はにっこり笑って
「ラース。」
その名前、青い目と黒い髪に白い肌。
南蛮の人との混血なのかな?
僕はその子をつれて湯殿へと急ぐ。
ズボンのすそを捲って腕まくりをすると小さな窓から狼煙が上がるのが見えた。
その子は勢い良く服を脱ぎ散らかしたと思うと湯殿にざばん!と飛び込んでばたばたと面白そうに広い湯殿を泳ぎ回る。
僕は急いで石鹸を泡立てた手拭いでその子を洗おうと…
あ、この子…女の子だったんだ?
姉さんのように無駄のなくて細い身体が見る見る内に泡に包まれる。
くすぐったそうに目を細めたその子はふわふわ浮かぶ石鹸の泡を初めて見る物の様に追い掛けていた。
お風呂から上がると取りあえず着る物が無かったのでグリードさんが家に上げた芸者さんから貰ったと言う女物の襦袢を一枚勝手に借りる。
長くて引きずってしまったけれど今は我慢してもらうしか無い。
マーテルさんやロアさんが何度かその子の相手をしてくれている間、僕は父の書斎から持って来た研究書類に目を通していた。
グリードさんのお店の倉庫には闇で流れている色々な物がが入ってきていて大陸からの錬金研究書も結構沢山置いてある。
でも…今回入ってきた本には研究の奥の真意を紐解ける資料は無いみたいだ。
しぶしぶとする目を擦りながら部屋に戻るとグリードさんが丁度戻ってきていて。
「こいつの引き取り手が決まったぞ。
 蛇香楼の婆ァが若衆の見習い手として引き取ってくれるそうだ。」
…グリードさんも気が付かなかったみたい?
「グリードさん、その子…。
 ラースは女の子だけど?。」
僕が呟くとグリードさんは膝に乗っていたその子の襦袢の前を大きく捲り上げた。
ラースは不思議そうにグリードさんの顔を見つめている。
「おいおいおいおい…! 
 まぁ、あの婆ァなら立派な花魁にゃ育てちゃあ…くれるだろうがよ……。」
姉さんも艶美も居るし、大丈夫だよね?
とは思ったけれど…やっぱりあそこは楼閣で…
男の人と…その。
だけど、もう時間が無い。
僕とグリードさん、ラースはあの黒い馬車に乗って蛇香楼へと赴いた。
急いで駆け付けた楼内に通された客間でシン国の茶を出される。
甘くてとろりとした紅茶とは違ったお茶で慌ただしかった気持ちが多少は落ち着く。
美味しいな…今度銘柄も聞いておこう。
「で…大切な話って何なのかしら?」
切り出した色欲がぱさりと波打つ烏羽玉を撥ね除けた。
「ああ、こいつ…ラースっつうんだがよ。
 ……女なんだよ。」
横に座りお茶と菓子を摘むラースを指して告げる。
「あら…でも良くってよ。
 鋼が自分の手から離れて寂しいと艶美が言っていたしいい機会じゃ無いかしら?」
鋼と言えば…姉さんどうしてるんだろう?
傍らに抱えたサーベルをぎゅっと握りしめた。
「あの…鋼太夫はどうしてるんですか?」
たまらず口にする姉さんの事。
女の唇が薄く笑う。
「鋼なら焔の大佐と一緒に………」
紡がれた言葉の間、がらりと襖が開いた。
「新しい子ドコ?」
無邪気な笑顔を浮かべた鋼が一人。
「エド、大佐のお相手はどうしたの?」
困ったように息を吐いた色欲。
「うん、大佐の奴…
 帰ってきてからすぐ眠っちゃってさ…。
 アル!お前も見に来いよ!」
姉さんに腕を掴まれて引きずられる
首筋からは甘い柚子の香が薫り頭がくらりとした所を容赦なく。
「うわ!ち、ちょっと!!!」
じゃれ会う僕らの姿を見てラースもはしゃぐ。
そうして鋼太夫の部屋に僕は押し込められたのであった。
その月光と皿の灯だけが部屋を照らす部屋では
ぐっすりと大佐が熟睡…?していた。
以前見た鬼のような雰囲気は微塵と消え、見目麗しい青年が月光に照らされて眠りに付く姿。
いつもはああだけど、茶屋の事もあるし…以外とお茶目さんなのかも?
「本当に眠ってるね…。」
眠っている大佐の頬を軽くつつくが起きようともしない。
「うん、そうだな、」
大佐は眠っているし…やっと姉さんと二人きりで話をする事が出来た。
僕は家で起きていた事、父さんの実験の事を話すと姉さんの鋼の拳がどすっ!
と畳にめり込んだのが分かった。
「っ…あの野郎!許せねぇ!」
だだん!床を鋼の左足で踏み怒り心頭の姉さんは腕まくりをして出ていこうとする。
遅れてゴスっと言う音。
あ…・大佐が落ちた。
落ちたのが外の方じゃ無いのが残念だったけど、畳から身を起こして眠りから目を覚ました大佐は軽く頭を振りながら
「こんなに熟睡したのは…二十年振りだ。」
そうまじまじと言った後、いつもの表情で…
「鷹の目からは聞いている。
 ならば……等価交換だな。」
え?何でいきなり等価交換なんだろう?
「今宵、鋼を抱こうと思ったんだがな…
 丁度良い所に傾城が二人もいれば絡ませてもみたくなる。」
それを察した姉さんは絶句の表情で
「俺達に力を貸す代わりに…アルとしろだって?」
姉さんの唇が怒りなのか…?
微かにふるふるとわなないている。
「私は政府…もとい軍の狗だ。
 危険を犯してまで無駄な事は避けるに限る。」
先ほどの顔とは違った酷薄な笑みを浮かべた薄い唇が歪む。
「仕事しろよ、給料泥棒め。
 でもさ、本当にいいのかよ?
 巷じゃ鋼太夫と呼ばれる俺の初物を他の男にやっちまって。」
半ば自棄になったように笑い膝を立てしゅるりと腰巻きを解くと姉さんの金色の薄い茂みと女の子の部分が姿を見せた。
桃色で…それはまだ男を知らない乙女のもの。
「………鋼。 
 お前は確かにいい女だ。
 だからこそ他の男に抱かれて鳴く姿も見てみたい。」
昼から手を付けないで置いてあった酒を緋色の杯に空けそれを口に含むと大佐は姉さんへおもむろに口付けた。
くちゅくちゅと言う水の音と姉さんがもがいて…大佐が身体を離した瞬間。
げほげほと咳き込む音と辺りにはむっとした酒の匂いが漂う。
「な……何しや……。」
真っ赤に顔を火照らせて立ち上がろうとする姉さんがふらりとよろめく。
小刻みに息を付く姿。
「てめぇ……何飲ませやがった?」
うまく言葉が紡げないのは酒のせいだろう。
「そういきり立つな、折角の桜色の頬が台なしだぞ。」
楽しむように杯を一度くいっと煽り、姉さんに目隠しをさせた。
目隠しされる瞬間に姉さんがその手に噛み付こうとした手を躱し
「軍の狗である私以上の狗だな…しかも狂犬か。
 これなら誰がお前の初物を奪おうが関係あるまい?」
だからって………
……大佐は前からおかしいと思っていたけれど
やはり狂人の類いの人間だ。
僕はそのサーベルに掛かっていた布を外して震える手で剣なんて持った事も無いけれど僕はにじり寄る大佐に向かってそれを構えた。
振りおろすよりも前にその剣は白刃取られて気が付けば大佐の手の中。
僕は部屋を出ようとするが……
「鋼は……お前に懸想しているぞ。」
その言葉で足が止まる。
………姉さんが僕を?
「い…言うな!!やめろ!」
必死で否定する姉さんの前をはだけさせ、申し訳程度の胸に指を這わせる。
「んっう……や……めろ…って!」
その指がどんどんと幼い身体を蹂躙した。
目隠しに滲む涙にいてもたっても居られずに……
「止めて下さい!!」
咄嗟に叫んでいた。
待ち構えていたように大佐の手が離れ、駆け寄る僕に無言で姉さんを引き渡した。
目隠しを取ったそこには涙に潤む瞳。
「アル……俺はお前に…・・。」
 自分より小さな身体に抱き締められる。
「姉さん……僕………。」
あ、かなり迂闊な事を大佐の前で言ってしまった。

くっくっと喉の奥で笑うような声を上げ大佐が笑う
「…やはりな。
 そうだとは思ったが、揺さぶりをかけた甲斐があったと言う物だ。」
…この人、この事を聞くためだけにこんな手の込んだ事を?
なんて性質の悪い男なんだろう。
僕は呆れてモノも言えなかった。
「貴方は酷い人だ…んっ!」
突然の首筋に吸い付く感触。
エドがアルの首筋に吸い付いていた。
その頬は酒で朱に染まり…目は正気の色を失っている。
所謂泥酔と言うやつで……
引き剥がすと身を捩ってはぁはぁと荒い吐息。
触れてもいないのにじっとりと愛液を分泌するそこ。
「た…大佐!!
 貴方が姉さんにお酒なんて飲ませるから!
 責任取って下さいよ!」
横たわるエドの目は物欲しそうに二人を見つめ自らの指をくちくちと舐めはじめる。
「んぁ……アルぅ……んっ……アル……。」
僕の名前を呼ぶ姉さんの声で僕のズボンの前は苦しくなる。
大佐は手も出さずに例の窓に座りまた、ちびちびと酒を飲り始めた。
「君のズボンの前が随分と元気なようだがな。
 鋼はお前を御所望だ。
 満足させてやる位は出来るだろう。
 それとも…童貞には教授が必要か?」
…何か失礼臭い人だなぁ……
僕、一応童貞じゃ無いんだけど。
姉さんが僕のシャツを捲りあげようとするのを必死で止める。
これ以上大佐に弱味を見せると何をされるか分からない。
本当は……
いけない事なんだけど……
悩みながら僕はズボンの前を開けると姉さんの手がゆっくり這わされそれをぺろりと舐めあげる。
艶美とは違ってぎこちないその慣れない愛撫が腰を震わせた。
「ほぅ…随分と立派な逸物だな。」
……元はと言えばこの男の責任なんだが。
「貴方がやれば……っいいんじゃ無いですか。」
上がる声で告げると
「鋼の想いを無駄にするな。
 それに私のものはとてもでは無いが……入らん。」
だからって……
僕の中で何かが切れる気分。
もういっその事…大佐に見せつけてやろうと姉さんの腰を持ち上げてまんぐり返しの体勢にさせる。
「ふ…お前も好き物だな。」
表情には出さずにやにやと笑うかのようなからかいを投げる大佐に
「いいから!…アンタは黙ってて下さい!」
思わず怒鳴ってしまっていた。
僕……そんなに沸点低かったっけ?

恥ずかしそうにばたつかせる足を押さえ付けて僕はその潤いを啜った。
「ひゃああぅ!!」
かん高くて甘い悲鳴が上がり、その泉から次々と沸き出す愛液。
ぴちゃぴちゃと舐め指で突起を潰す度に上がる悲鳴まじりの嬌声に心すら捕われてしまいそうだ。
そしてその花びらをかき分けるように指を慎重に埋めていく。
「ぁあ……あんぅ…。」
グリードさんに中に出された時、それを掻き出すために四苦八苦してどこがどう言う感触なのか大体分かっていたから姉さんもびくびくと桃を震わせて声を上げた。
少し奥まで入れて指でとても狭い中をかき回すと眉根を寄せて
「っ痛っ……やぁあ!んっ……あっああ!」
苦し気な声を上げたけど、それも徐々に甘い声になる。
甘酸っぱい柚子の香と姉さんの匂いが僕の背を更に押していく。

嗚呼…駄目だ。

もう、後戻りできない。
大佐に仕組まれていた事だけれど僕は…
僕は今ここで姉さんを抱く事になる。

母さん……僕の禁忌をどうか許して下さい。

甘い蜜を分泌する姉さんのそこから指を抜く。
十分に解れたそこは当てがった僕の物に怯えるようにひくひくと小さな痙攣を繰り返していた。
横から姉さんの足を抱え上げて、随分後で知る事になる巣篭もりと言う体勢で腰を徐々に埋める。
艶美の時とは比べ物にならない程きついそこがぎゅうぎゅうにそこを締め上げ自分の額から冷や汗が伝うのが分かった。
「っぁあ…っ痛いっ!やぁつ…
…っ痛……あっあ!ああ!!」
埋めて行く度に上がる姉さんの悲鳴。
そこからは赤い血が股を伝い極上の畳にしたたる。
更に腰を押し込むと少しの抵抗を見せ奥までそれを飲み込んだ花園。
「うっ……ぁあああーっ!!」
上がった悲鳴と顔を涙で顔を濡らしぜぇぜぇと痛みの為に喘鳴をあげる姿にアルフォンスは罪の意識からかエドの身体を抱き締めて声も無く泣いた。

それを見てあからさまに作り物の困ったような口調で
「何も…女のように泣く事はあるまい。
 女になった気分はどうだね、鋼の?」
その声で痛みから酔いがすっかり覚めたのか涙で腫れる瞳をアルの胸に擦り付ける。
上げられた顔はきっ、としたいつもの顔。
「つたく……
 ムカっ腹立たせてくれるぜ…このオッサンは。
 最初がアンタじゃ無いのは礼でもしなきゃならねー位だけどな!」
中指を立てて悪態を付く姿は信じられない程に男らしくてアルは思わず固まる。
むしろ…この状態はまさに”喰われている”ような気分だ。

しかもその姉がにやりと笑い、纏っていた着物の帯を自ら外して一糸纏わぬ姿になる。
「…ね、姉さん?」
しかもその手が僕のシャツの前を乱暴に開けたので胸が露になってしまう。
うわ………大佐に一番の弱味を思いっきり見られた。
しかも…姉さんが僕の胸をむにむにと揉んで来るものだから…僕の女の子のそこもじっとりと湿り気を増す。
そして…それには大佐も絶句して声も出ないようだった。
「あんた、幸運だな。
 …鋼の太夫の初床は高いんだぜ?
 まぁ黙って見てけって。」
完全に開き直った姉さんは僕の胸にちゅうっと吸い付く。
艶美に聞いた話では鋼は今まで女の艶美が仕込んできたから、女の子相手には必然的に強いらしい……って僕の乳首を微妙に吸い歯を軽く立てる姉さんの技?は凄くて頭に靄が掛かる。
「ふぁ…ぁ!」

気が付いた時には何だか良く分からないが、アルのそれが自分のそこに入ってしまっていてアルは小さな声で俺への謝罪の言葉を何度も口にしている。

っ……とにかく腹が痛ぇ。

そうだ……大佐の奴に酒を飲まされて”絡め”と言われたんだ。
しかも奴は「女になった気分はどうだ」の何だの聞いてくる。
むかっ腹が立ってしょうがない。
アルは泣いてるし、大佐はむかつくし…折角の初床がこんなんじゃ報われない。
俺は決意を決めて啖呵を切った。

ざまぁ見曝せ…オッサン。

女相手なら艶美や色欲やその他の花魁に仕込まれているから多分、アルにも大丈夫だろうと思い…服の前をあけると零れ出る胸。
絶句する大佐の顔に一本取ったような心地。
その先端の突起に吸い付くとあの時のような甘い声を上げて腰をぴくんと揺らす。
次に耳を軽く噛まれて……耳もとで掠れたようなアルの声が
「姉さん…動いていい?」
と優しいけど焦燥混じりに聞いて来た。
まだ少し痛いけど…
俺は自然に出た笑みのままアルにしがみつく。
それを肯定の合図と取ったアルがゆっくりと腰を動かすと中が擦られて妙な気分。
「……んっ……アル、お前さ……艶美やグリードとヤってたろ?」
こんな時に意地悪な質問をするなんて俺、どうかしてる。
「姉さ……ん見てたんだ………。」
荒い息で腰を使いながら答えるアル。
何だか突かれる度にじわりと広がる妙な快感。
俺の息もどんどん上がってくる。
でも…まだ良く分からない。
その腰をさらに引き寄せられ不意にずんっと強く突かれる。
「っあう……んっ!」
何か……来た。
これが艶美の言ってた"イイ"って言うやつなのか?
上の空で考えていると…
また少し動いたあと、さっきの場所を何度も責められた。
「っぁ!やぁつ!ぁ!ふぅ!ひゃぁつ!!」
断続的で休む暇さえも与えないソレは…一言で言うとトンでも無く気持ち良すぎた。
でも、良すぎて逆に苦しい。
「っ!く……ぅ……姉さ……ん!」
俺を呼ぶアルの声。
でも…言葉にならなくて……
「ア……んっ!はぁっん!……あうっ!」
ぐちゅぐちゅ…やら、ぐぷぐぷと厭らしい音がするのも気にならない程に気持ちよくて…蕩けるって言うやつ?
近付いて来たアルの頭をがっしり捕まえて唇を奪うと目を閉じて舌を入れる。
柔らかくてくすぐったい舌が向こうからも伸されてきたので夢中で吸った。
腹の奥で広がった快感が背筋を走るような感覚。
「っ!んはぁ!…やっ……い……いく! 
 アルっ!……ア…ぁあっ!あ!あああっ!!」
自慰なんかじゃ全く得られなかったそれの波に攫われてしまうように俺の意識は持っていかれた。

姉さんの中はとにかくきつくて…ちぎれそうな程に締め付けてくる。
それでも最奥に突き上げる度にざらざらした中が蠢いて
ひときわ高く喘ぎの声を上げた姉さんの腕が力一杯に僕の首に回される。
「っぅ…ぁ!………ぐっ!
 姉さ…んっ!」
物凄い締め付けが来て僕はそこに放ってしまっていた。
どっと倦怠感が襲い、僕は姉さんの上に倒れ込んでしまっていた。
すぐにもぐったりとする僕を抱き起こす…男の腕。
ああ、大佐か…放っておいてほしいんだけど。
ゆっくりと目を開くと一瞬嬉しそうな表情を浮かべた大佐が
「いいものを見せて貰った。
 悪いが鋼の代わりに一仕事して貰うとするか…。」
目の前には屹立した大きな逸物。
…でもまぁ、グリードさんよりは大きく無かったけれど。
大佐は茫洋とする僕の頭を掴んだかと思うといきなりそれを無理矢理に銜えさせた。
…………男として生きて来た自分にはハッキリ言ってそれは拷問。
ただでさえ息苦しいのに喉の奥まで入れようとする大佐のそれを今すぐにでも噛み切ってやりたい。
何度か僕の頭を動かして…それがびくびく震え始めたと思うと一気にそれを抜く。
青臭い独特の匂いと共に…大佐のそれが僕の胸元に降り注いだ。
咄嗟に身を離して正解だッたと思う。
あと一歩遅かったら顔に掛けられていた。
「アンタって…人間は最低の男ですね。
 噛み切ってやろうかと思いましたけど。」
負け惜しみになってしまうけど悪態をついて睨み返すと
「錬金学者のホーエンハイムの息子がまさか"ふたなり"だったとはな。
 冗談のつもりだったんだがな…済ませてしまった物は仕方が無い。
 手をかしてやろう。」
……な、冗談って………
僕達それに乗せられてやっちゃった後でそう言われても…怒りの余りに上げた拳を振るうがあっさりと払い落とされる。
がその後ろから姉さんが大佐の足を払った。
バランスを崩した大佐が姉さんに向き直る。
当の姉さんは言えば
「ん〜………あんみ…つ………たべら……れ……」
寝言まじりで何だか安らかな寝顔。
僕らの気はあっさりと姉さんに削がれてしまう。
「鋼に免じてここは引いてやるとしよう。
 明日の朝…また来るぞ。」
何を考えているのか良く分からない大佐は明日の朝一番に迎えに来ると言い残しまた、窓から消えてしまっていた。
でも……
この楼閣の下は川だったような気がしたのだけれど…
覗き込むと小舟の上にはあの鷹之目と大佐がこっちを見据え……
すぐにその船は闇に姿を消した。

そうして僕は姉さんと一緒に布団で眠ったのだけれど…
寝相が悪くて実はまともに寝れなかったので、離れた所に布団をもう一枚敷いて寝た。
朝起きて姉さんが隣に居た時は本当に吃驚した。
姉さん…この先、本当に花魁としてやって行けるのだろうか?
大佐位の変人になると…そんな事も気にしないのだろうけど、流石にあの人は危なすぎる。

いっその事…僕が大佐より先に姉さんを身請けてしまおうか。
一足先に湯殿へ行って身体を流し…部屋に戻ろうとすると色欲さんが僕を呼び止めた。
それは…聞かなければ良かった…
後で思っても既に遅い事だったのだけれど。

続く





Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!